せとうち移住旅ーしまなみ海道ー
◇向島
大きなスーパーとドラッグストアが各2つあり、コンビニもある。全て大通りのまとまった地域にあり、スーパーは24時間営業のところもあるので、内陸の尾道よりも生活しやすいという声をよく聞く。実際に尾道で仕事を、住むのは向島という住民も多い。なお船で尾道からの移動する場合、最終便が22時なので注意しよう。
また島の前半はお店や家などの生活環境エリアなので、あまり島の感じはない。しかし島の裏には建物も少なく自然が多くなり、「しまなみ」らしい景色になっていく。
海水浴場や観光者向けのカフェもいくつかあり、「ウシオチョコラトル」という島でチョコを手作りしている工房兼カフェもあるので、日帰り旅行なら尾道の散策と向島のサイクリングがお勧め。なお因島を渡る橋までのアップダウンが厳しいので、体力に自信がない人は電動自転車がいいかも。
◇因島
サイクリングで街並みを走っただけなので、あまり記述することがないのだが、因島に住む人も多く、生活インフラもある程度揃っている印象だった。
◇生口島
日本一のレモンの名産地。瀬戸田というエリアを中心にお店や商店街などがある。またシルクロードの絵画で有名な「平山郁夫美術館」もこの近くにある。風景も綺麗で、多々橋までのアップダウンはあまりきつくないので、サイクリングもしやすい。
◇大三島
尾道からの1dayサイクリングならば、ここの入り口にある「道の駅・多々羅しまなみ公園」がゴール地点・引き換えし地点になることが多い。もし帰りがしんどいのならば少し引き返して、瀬戸田港からのフェリーで自転車を持ったまま、尾道に帰ることができる。
風景は綺麗で、車は少なく、また道も広いのでサイクリングしやすいが、断続的に坂があるので、体力的にキツい。一周は他の島の1.5倍の時間がかかるとみてよく、また場所によっては砂利や雑草、落ち葉があり通りずらい箇所が幾つかあった。
日本総鎮守と呼ばれ、全国に約一万社あまりの分社を持つ「大山祇神社」があることから“神の島”と呼ばれた大三島。境内中央には樹齢約2600年の神木である大楠が鎮座していて荘厳な雰囲気。なので栄えているのは、やはり神社周辺。飲食店がある商店街と島唯一のコンビニ、地元スーパーが2箇所。なお島内には天然温泉「多々羅温泉」があり、ドライブやサイクリングの休憩所として利用する人も多いみたい。
◇伯方島
あの「伯方の塩」発祥の地でもあり、塩ソフトクリームや塩らーめんのお店など、「塩」に特化した食べ物やお土産品も多い。なお「ドルフィンファームしまなみ」があり、イルカに触れ合える施設もあるみたいです。
◇大島
石の産業が盛んなので、ダンプカーが頻繁に通り、サイクリストにとっては危ない印象を受けた。またそれにより、道がひび割れ凸凹している所も多い。市街を走る事が多いので、最後の橋と橋を登る自転車専用通路以外は、正直あまりしまなみらしい風景は望めない。
現地で知り合った人が言っていたのだが、尾道市側(向島・因島・生口島)はサイクリング環境が整っており比較的綺麗だが、一方で今治市側(大三島・伯方島・大島)はあまり力を入れてなく、汚いと言われているそうだ。
なお室町~戦国時代にかけて瀬戸内海で活躍した「村上水軍」の村上海賊ミュージアムなどもある。
◇しまなみ海道の短期移住施設
宿泊場所はホテルやゲストハウスではなく、私は今治市が運営している「クルツラントゥレーベン大三島」という短期移住施設を利用しました。昔は保育園として使われていたので、キッチンもあり部屋も広く快適で、比較的安く利用できます。
ただし17時までに到着しないと管理人さんが帰ってしまい入れないことや、今治市役所の大三島支部に直接宿泊費を持っていかないといけないなどの制約があるため、事前によく調べていくのが吉。
◇島暮らしの大変さ
わずか数日しか滞在していなかったが、島暮らしで感じたことを記載する。島にあるお店が週3日営業だったり、営業時間が短い店や突発的に休む店も多く、時間にゆるい「島タイム」が適応されている。
また内陸から離れた島のスーパーは数が少ないうえに物価は高く、置いてある品物も少量だ。さらに陸部への橋の交通料金は往復数千円かかるうえ、生活には車が不可欠。なので島暮らしは意外にお金はかかる。
海が開けているので海風があって涼しいが、紫外線がキツい。生まれてはじめてシミが幾つも出来てしまった。農業者でない限り一日中日光に当たることはないが、遮る物がないため日常的に紫外線を浴びるので、日焼けどめ・帽子・日差しの強い時間帯は出ないなどの対策が必須である。