10分で分かる(かもしれない)「届かなくたって…」
アンダラはよいよ。ほんとうによい。
どうも最近アンダーライブに行ったので若返りました(嘘です立ちっぱで筋肉痛が中々回復しなかったですかなり老いを感じました)。
というわけで今回はアンダーライブについてのお話になるんですが、もう魅力が沢山あってどこから語っていくのが正解なのか分からないんですけど、今日はもうこのタイミングで語っておきたいランキング堂々の第1位「届かなくたって...」について語らせてもらいたいと思います。ちょうどアンダラに行き続けてこの曲から感じる「熱量」がいい塩梅になってきたので。
よろしくお願いしますね。
というわけで、早速本題にいきましょうーー!!
①「個」と「集」の融合
まずなんといってもアンダーライブの魅力、それは「個人」と「集団」の融合体であること!
大体のアンダーライブでは、個人にフォーカスを当てる場面、メンバー全員にフォーカスを当ててパフォーマンスをする機会を設けてくれる企画やパートが設けられていると思うのですが、この「届かなくたって...」という楽曲は、1曲でその全てを担ってくれる素晴らしい楽曲です。
この曲は、ご存知の通り最初にセンターの佐藤楓さんのソロダンスからスタート(初披露の時はMV通りだったので、この部分はなかったと思います)し、そこから裏センとシンメでダンス、そして全体のダンスが始まっていくという感じになっていますが、「個」としてのダンスや歌割り、「集団」としてのダンスや歌割りをしっかり感じることが出来る楽曲だと感じています。
例えば、スタートの「高いビルに囲まれた...」の部分はセンター佐藤楓さんのソロからスタートしてそこからシンメになっている2人が歌っていくという「個」から「集」へと変わる構成だったり、後半のラップパートに関しては、後述のソロダンス(③で書いてます)からのグループ別でのラップパートとなっており、これもまさに「個」から「集団」という構成になっていますね。
結構曲に深入りしてみると面白いものだとこの部分から感じる事ができると思いますし、何よりこのような構成だからこそ、披露される度にお客さんの心をグッと掴めるのではないか、そう感じています!
②間奏ダンスが生む「独壇場」
これなんです。1番伝えたかったポイントは。
そもそもなぜ「独壇場」という表現になっているのか。これはすごくたまたまな偶然なのですが「Zepp Osaka Bayside」でアンダーライブを見た時、ちょうどお隣にある某テーマパークではハロウィーンイベント真っ盛りでして。テーマ曲がAdoさんの「唱」だったんですよ。もうこの表現しかないと思ったのはこの話の最後に。
前置きはこの辺にして、一体何が言いたいのか。
それは、この曲の「間奏ダンス」が、踊る子への視線をより1点に集められるまたとないチャンスを秘めているからです。
「間奏ダンス」とは、この曲のラスサビ前「『月が綺麗ですね』なんて...」のラップパート前に、その曲で3人しか踊ることの出来ないポジションでのダンスを指しているのですが、まあこれがすごくいい訳で。
とにかく目立つんです。最初の子がスポットライトを浴び、次の子に、そしてラストはセンターの佐藤楓さんへ。
これが1番「ダンスパフォーマンスで魅せる曲」に求められるものだと僕は確信しています。後ろのメンバーも統一感のあるパフォーマンスを披露してくれているのはもちろんのことなんですが、だからこそ、その真ん中でスポットライトを浴びる子が一際輝いて見えるんです。
ここで、歴代間奏ダンスをまとめてくれている人のポストを見てみましょう。
ご存知の通り、36thは柴田柚奈さんと奥田いろはさんがこのポジションを担ってくれたのですが、こうしてみると、意外と間奏ダンスが披露されたアンダーライブは少ないんだと知る事ができます。うーん、ダンスのことは全く分からないので下手なことは言えないのですが、あのダンスが持つ力を知ってる身からすると、正直もったいないですね。笑
そして、今回で4回目となった間奏ダンス全てに違った意味が込められていると思います。
29thには、金川紗耶さんと弓木奈於さんによる「目指してきた“選抜“へのゴールを切る襷」、31thには、後述もしているのですが向井葉月さんと佐藤璃果さんによる「心に隠してきた全ての葛藤を吹き飛ばす風」、33rdには、冨里奈緒さんと奥田いろはさんによる「私たちがこれからの時代を繋いでいくんだという希望」。
そして、そこにセンターの佐藤楓さんが加わってこの「独壇場」が完成するんです。
アンダーが作る物語の1ピースとして、これからも選ばれし3人の「独壇場」が創り出すストーリーをこれからも楽しみにしているところです!!
③「負けず嫌い」から「確固たる自信へ」
この曲が初披露されたのは、2022年に開催された「乃木坂46 29thアンダーライブ」でした。僕にとっても初めてアンダーライブに参加した思い出のライブです。
ちょうどセンターに立つ佐藤楓さんのブログを読ませて頂き「一体どんな方なんだろう?」と過去のブログをしっかり読み漁った結果、このような結論に至りました。
「この人はきっと誰よりも負けず嫌いな人。そしてずっと一途な想いや気持ちを大切にしている人。」
それをいざ感じたのが29thアンダーライブです。どのようなライブだったかはのぎ動画さんで見れるようになったので、ぜひご覧ください。
熱い、そして「自分を知ってほしい、見てもらいたいんだ!」という強い意志を持ったメンバーが創りあげてくれた素敵なライブです。
ここから佐藤楓さんの大躍進が...と僕も確信していたのですが、30枚目シングルでは選抜入りを果たしたものの、31枚目シングルでは再びアンダーへ。
こうしてまたアンダーライブに「届かなくたって...」が帰ってきたのですが、当時の彼女は「心の葛藤」と全力で戦い続けていたと思います。(「ここにはないもの Type-D」収録のアンダードキュメントを見て下さい。見たことない人は言って下さい。CDを買って差し上げます。)
そのような背景を踏まえて開催された「31stシングルアンダーライブ」。ライブ後半でのパフォーマンスとなったこの曲ですが、一緒にソロダンスをパフォーマンスしていたのは向井葉月さんと佐藤璃果さん。当時、この2人も選抜への想いや自分への葛藤を抱えている姿を目にしてきたので、この3人で踊っていた間奏ダンスは圧巻そのものでした。
そして、このライブで佐藤楓さんが言ったこのセリフ。
「私は、アンダーライブの過去最高を更新し続けます。」
あれから2年が経ち、その後のアンダーライブをはじめ、披露されたどのライブでも人一倍、お客さんの目を引くようになった「届かなくたって...」。そのセンターポジションには必ず佐藤楓さんが立っています。
2年前、初々しさを帯びて始まったこの曲の歴史。時には悔しさを味わい、時には喜びを味わったこの楽曲。2年が経って今作のアンダーライブでのこの曲を披露し終わった後に見せた表情。それは間違いなく「やり切った!という自信と余裕を感じる澄み渡った表情」だったと思います!
④あとがき
どうだったでしょうか。少しでもこの曲について知って頂ければそれだけでこのnoteを作成した甲斐があった、そう感じます。
最後に少しだけ最近思っている話を。
「届かなくたって...」という楽曲は、運にもメンバーにもすごく恵まれた曲だと僕自身感じています。ぴあアリーナMMでの初披露の後、「乃木坂46 10th year birthday LIVE」では日産アリーナ、翌年の「乃木坂46 11th year birthday LIVE」では横浜アリーナ、そして全国のZepp、まさかとは思いましたが「山下美月 卒業コンサート」では東京ドームという大舞台でも披露されました。こんなに運にも恵まれた曲は他に無いと思います。
そして、何よりもこの曲のセンターを務めている、乃木坂46 3期生の佐藤楓さんの存在が1番大きいです。僕はいまだにミーグリでこの曲についていつもどんな感情でパフォーマンスしているのか聞いたことはありませんが、おそらく、きっとこの曲は。
どうなのかな、ちょっと分からないから答えは書かないようにしておきますね。
きっと次の「届かなくたって…」が披露される場所でも、この子たちが背負う覚悟や自信に満ち溢れた笑顔を見れるはずです。
またそんな機会があったら、その場所で生の熱量を浴びたいですね。
次のアンダーライブに、そして「届かなくたって…」に出会う貴方が素敵な時間を過ごせますように。
2024/11/20-11/21