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例の『スマホ脳』を読んでSNSとの付き合い方を見直した話
タイトル通りのことなのだが、そういうことです。
▼あまりに流行ってるので読んでしまった『スマホ脳』(新潮新書)・・・。
▼「都市伝説本」に近い
と思った方がいい。この本では、いろんな「心理実験」とか「××の調査によれば」みたいなことが引用されてはいるが、一切出典が明記されてない。よって科学的な根拠があるとは言い難い・・・。
もちろんすべてがデタラメとは思わないが、すべてが真実とも(どんな本もそうだが)思ってはいけないなと思った。
メディアリテラシーが問われる。
著者はスウェーデンの人気精神科医(らしい。写真もイケメン)。
・・・つまり日本でいうと「〇山リカ」さん的な人ってこと? その人がなぜ「脳」について書いているのか?? 専門外のことについて本を出すなとは言わないが、怪しい・・・。
いや〇山リカさんが怪しいとかそういうことじゃないですよ。でもいきなり〇山リカさんが、たとえば、政治や皇室について断定的な口調の本を出したらびっくりしませんか? その分野の専門の人もいるのにその分野の本を出すなら、かなり勉強しないといけないし、せめて出典は明記すべきだと思う。出典がないならそれはただの「主観」「噂話」と変わらない。wikipediaだって出典を求めるのに。。。いや、主観や噂話の本を出してもいいのですが、それは科学的・論理的な態度ではないことは十分に読む側が認識しなければならない。
が、
▼「正しく書いた本」が常に売れるわけではない。
今までおそらくたくさんの科学者・医学者が「スマホは危険だ」という本を出したことと思う。しかし、そのどれよりも、日本で『スマホ脳』は売れている。そういうことなのな。これもまた「事実」である。
▼で、私としては、マユツバで読み終わったものの、まさに「信じるか信じないかはあなた次第」というところで、信じてみようと思った(笑)
科学的な態度ではないものの、「もしこの本が正しかったら」という「予防措置」的な意味合いで。
タイミングがとても良かったのだと思う。
▼というのは、私は最近とみに
「私、バカになったな」
と思うことが増えたのだ。
「なんか、めちゃくちゃ頭悪くなったな」・・・と。
もちろんハナから大した頭ではないが、それにしてもなんか・・・
思考力が落ちた、集中できない、記憶力が落ちた・・・
もちろん加齢のせいもあるかもしれないが、それにしたって、それを自覚するにはまだちょっと早すぎると思う。もともとがそんな大した頭じゃないのだから、落ちても大したことはないのである。その落差が自覚できたということは、ものすごいバカになったんじゃないかと不安になったのだ。
▼それって「マルチタスク」のせい?!
この本を読んでそう思った。
マルチタスクっぽいこと確かにやってる。1つの事をちょっとやって、ウィンドウを切りかえては頭に浮かんだ別の事をちょっとやって。合間にLINE返信したりして。
これは実に効率が悪いそうだ。脳はそういう切り替えには対応しない。だから切り替えるたびに、集中力が切れる。また一からやりなおしだ。
マルチタスクを1つ1つ100%でできる人は、落合陽一とか、本当の天才だけみたい。(というかそういう脳の作りの持ち主。オチアイさんの周囲の人は別のことでいろいろ苦労されてると思う)
実感ある・・・。
▼そしてSNS。
比べる不幸を手放す。依存する不安を手放す。
自分でも依存している自覚はあった。ヒマになると延々スクロールしてしまうのだ・・・・・別にやりたくてやっているわけじゃなく、全然たのしくないのに・・・・・・・そんなの異常である。異常である、楽しくないとわかっているのに「やめられない」。これは依存である。
というわけで、この本をキッカケに、スマホからアプリを削除した。でも、SNS(主にTwitter)をまったく止めるのは難しかったので、試行錯誤の末、主にPCからアクセスすることにした。
でもまだまだPCで延々スクロールしてしまうことはある。むずかしいなー。
今までTwitterで埋めていた手持ち無沙汰な時間は、radikoでラジオを聴くことにした。1日2時間のラジオっ子。←難聴に気を付けましょう
ときどきつらいけど、私はまだデジタルネイティブじゃなく(昭和生まれ、生まれた時にはPCもインターネットもない)SNSを始めたのも遅かったから抜け出せたのだろう。
これが10代だったら絶対にやめられなかったと思う。この本によれば中毒になるように設計されているからだ。これも実感があった。
▼「イヤなニュースを目にする」機会を減らす
何より私がSNSを見たくなかった理由は、嫌なニュースとか情報がどうしても目に入るからだ。
もちろん、いいニュース、有益な情報、ハッピーな投稿もある。でもその1つのポジ投稿を見る時に、悲惨なあるいは腹立たしい投稿やニュースを10個見てるなら、それはもう意味がない。
この本によれば、人間の脳は悲しいことにより強く反応するようになっているそうだ。
▼今はネガ投稿を見る機会が減り、その分イヤな悲しい気持ちになることが減って、ホッとしている。まだ見るけど。
ニュースアプリも削除。だいたいは腹の立つことか不幸なことしかニュースにならないから。
だいたいのニュースは「新聞」と「ラジオ」で事足りる。
私は別に株のトレードやってるわけじゃなし、普通に生きてる人間に速報性なんてほとんど必要ない!!!!
あー。昭和に戻った(笑)
▼寝る前も気を付けよう
寝る1時間前はスマホを見るなと言われるくらい、睡眠を阻害する光・ブルーライト。
寝る前はスマホも見ないように気を付けたいところだが、これが難しい。この本によれば、同じ部屋にあるだけで、「新着メッセージが来ているのではないか」と気になり、それが入眠にも影響するらしい。別の部屋に置くか、電源を切れと書いてある。
でも、ワンルームだし別の部屋などないし、私はスマホを目覚まし代わりにしているので電源も切れない。
そこで「頑張って気にしない」作戦でいくことにした。寝る前にチェックしたくなったら「メッセージなんか来てない来てない」と思うようにした。だいたい、そんなに大事な連絡などほとんどこない。メッセージなどそんなに来ない!! 友達少ないから!!!
でも今、Youtubeがやめられない。私の生活と内心をどこまで支配してくるの、GAFA!!(YoutubeはGoogle)「太田上田」を寝る前に延々見てしまう。でもこれを見て笑って寝ると、なんとなくスッキリするの(笑) こんなご時世、笑えるって本当に大事。そして太田上田が面白すぎる。200以上動画がある。ずっと見てられる。地元の中京テレビが作ってる。誇り。
▼私がスマホを使うのであって、使われてはならない
スマホがない時代にはさすがに戻れないと思う。災害時、LINEが使えた方がいいに決まっているし・・・。
だから便利なところだけを受け取り、自分にとってソンなことは極力受け取るのをやめよう。それでよいのだ。
IT、スマホ、オンラインの全てを否定はしない。教育にも有効な面はあるだろう。幾何学の授業とかはビジュアルで見た方がわかりやすいし。
ただ、リスクが全くないわけではない。というか何ならリスクの方がデカいかもしれない。視力は絶対落ちる。
あまりに小さいうちから子どもにタブレットを与えることは、私はちょっとためらっている。
▼私へのおススメ(というアルゴリズム)を拒否する態度、というようなことを誰かが言っていたが、ほんとそうだな。
AIに、GAFAに、プログラミングに、アルゴリズムに、私の何がわかる。
▼というわけで、この本、さらっと一読するにはおススメです。科学的な本ではないのでそこだけは注意した方がいいと思います。
小さなお子さんをお持ちのご両親は、スマホをねだる前にこれを読ませて、自ら「スマホはまだいらないわ」と言ってくるように育てましょう(笑) いやほんと、仕事はまだしも、SNSやブルーライトのせいで勉強に支障が出るのは将来に影響します・・・。
というこの文章にも明確な引用がありません(なぜならもうメルカリで売っちまったからである。そのお金で東浩紀の本買った・笑)。この文章はただの「感想」です。信じるか信じないかはあなた次第(←便利なフレーズだな!!!)。
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