プロ奢ラレヤー『嫌なこと、全部やめても生きられる』を読んだ。

今日は『嫌なこと、全部やめても生きられる』（以下、著書という）の読書感想文ですー。（※だいたい2400字）

著者は「プロ　おごられやー」と読みます。
短縮形は「プロ奢（プロおご）」。
プロの「奢られ屋」です。
ごはんを人に奢ってもらって生きている人です。（※今はコロナで自粛中）

プロ奢ラレヤー
▼Twitter
https://twitter.com/taichinakaj
▼note
https://note.com/taichinakaji

彼は今でこそ定住し、子猫（かわいい）と暮らしていますが、
数か月前まではフォロワーとか友人宅を泊まり歩いており、「家」すらなかったそうです。

それは貧乏だからではなく、
「固定費極力下げたい→家いらん、メシは奢ってもらえばいい」
と思っていたそうで・・・。
謎過ぎですよね。私も最初は「ほんとか？」と思ってましたが、ほんとみたいです。

ちなみに、彼のアンチは彼のことを「乞食」と言いますが、
いや、プロ奢、うちらより「金」稼ぎだしてるから(笑)

・彼のTwitterフォロワー数：9.6万人（本稿時点）
・彼に奢った人：累計2000人（著書より）
・月額約700円のnote有料マガジンの会員数：3000人くらい（本人のTwitterより）
・お金払うと広告もしてくれる
・コロナ自粛の初期、生活に困ったフォロワーたちに、ポンとお金を振り込んであげてた。それを見た他のフォロワーたちが「プロ奢が奢り始めた。マジで世界の危機！」とざわつく
・彼への「納税（※彼流の冗談）」は、Youtubeのライブ配信で投げ銭、もしくはAmazonの「ほしいものリスト」でできます。
・尚、著書の印税は、もらってないらしい（本人のTwitterより）

謎すぎ！！(笑)
彼の周りでは、資本主義の反転が起きているの？？
（お金払って奢りたいって人がやまほど来るなんて！！！）

彼を特集していたのが、意識高い系ビジネスパーソン御用達の「新R25」っていうのがまたなんともアイロニックですが(笑)　私も最初はたぶん「新R25」で知りました。

言ってることがマトモすぎて、面白すぎて、Twitterをフォローし、公式LINEをフォローし、この度著書を購入。ちゃくちゃくと信者になりつつある(笑)
もちろん宗教じゃないです！　LINEやTwitter追ってるだけなら無料です！

この本は刺激的なタイトルであるが、読んでみると「ごくごくフツー」のことが書いてあるな、という気がする。

めちゃくちゃ独特というより、時代の要請があるような気がする。彼自身は難しい本をたくさん読んでいるし、こないだジャック・アタリの出演してた番組を見たら、彼もプロ奢と同じようなことを言ってた（※個人の感想）から、世界的な流れはこっちなんだと思う。。。

5年前だったら、私はこの本に書いてあることを受け入れることはできなかった。
3年前も無理だった。
ベンチャー入ってやめてアルバイターになって、その間にどんどん採用市場が流動的になって、転職とかイケイケになっていって、私の考えもどんどん変わった今だから、「すー」っと心に違和感なく入ってくるのだ。

確かに我々は、奢りのみ・家なし生活は無理だけど(笑)　心構え的なものは、いろいろ学べるところがあると思う。

そこで、私なりに彼の思想のエッセンスをまとめてみました。

・常識とか世間とか「普通」に生きる必要はない
・自分にはなんでお金が必要なのか、どのくらい必要なのか考える
・本当にお金持ちになってタワマン住みたい？　タワマン意外と不便だよ
・意識は高くなくていい、自分の幸福度をあげる
・「嫌いじゃなくて、やれなくはない」ことをやって最低限のお金を稼ぎ、余った時間は好きなことする。それで幸せならそれでいい
（この辺は、２ちゃんねる創設者のひろゆき氏の考えとすごく近い）
・そのためには生活コストをとことん下げる。固定費は給料の１０％以下（←ムリ！！）
・日本では基本死なないはず。日本は（相対的に）豊かな国。最悪、生活保護あるし破産もできる
・お金がなくて死ぬ必要はない
・あきらめる。これ大事
・猫かわいい

どうですか・・・。禅僧みたいでしょう(笑)　悟りがすごい(笑)

私は、ギリシアの哲学者：ディオゲネスぽいなーと思う。
（みなさん倫理で習いました。覚えてますかー？(笑)）
物質的快楽を求めず、粗末な衣服をまとい、家もいらないと言って大樽の中に住んだ。
世界市民を標榜し、わざわざやって来たアレクサンドロス大王に「どいて、そこに立たれると日陰になる」と言った。
ヘタイラ（ギリシアの花魁）にモテた！
っていう逸話の数々の持ち主。
ディオゲネスがTwitterやってたら、絶対人気出たと思う。（アイコンは犬な）
アテナイ市民はこぞって家や衣服、食べ物を寄進しただろう。
だって推しにお金遣いたいもんねー！

・・・もしかして、何周か回って、時代のトレンドは古代ギリシアなんじゃないか！　何度目かのルネサンス！
（14世紀のルネサンスは本当に中世のペスト大流行の後に起きたそうなので、ワンチャンある）

【この本は、こんな人におススメ！】
・正直、意識高い系に疲れてきた人。
・とくにやりたいことがない、でも「それじゃいけない」と思ってる人。
・好きなことで生きなきゃ！と思っている人。
・なんとなくいつも「お金ないなー」とつぶやいちゃう人。
・このままでいいのか漠然と不安な人。
・ラクに生きていきたいけど、それじゃいけないと思ってる人。

１つでも当てはまった方、ぜひこの本を読んでみてください。
（ステマみたいな文章になっちゃいましたが、ステマではありません・笑）
もしくは、彼のツイートを１００個くらいばーっと読むと、なんとなくわかってきます(笑)

時間はたっぷりありますから。

『嫌なこと、全部やめても生きられる』
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