Can Trump become a dectator? トランプは独裁者になれるか?
ネトフリを再開しました。廃人まっしぐらです。
1ヶ月990円・・・(お金のない月はキャンセルできるのがNetflixの良心的なところ)
唐突ですが!
私は!
Netflixオリジナル・ドキュメンタリーシリーズが!
大好きだ!
・ボクらを作った映画たち(マジでいい!)
・世界の今をダイジェストシリーズ
・DEATH TO 2020(2020年がコロナでめちゃくちゃにされたぜ、コロナのバカヤロー!みたいなドラマ)
・グレート・ハック(いかにしてトランプ選対がSNSを使って人々を誘導したか…怖)
こういう”お手軽”に「1話完結で」見られるやつが大好き……。
NHKもこういうの作るけど、Netflixは(アメリカンなテイストで)くだけた感じでたのしい。
で、Netflix「暴君になる方法」を見ました。
歴史ドキュメンタリー風教養番組。
▼「暴君になる方法(How to become a Tyrant)」とは
ヒトラー
サダム・フセイン
イディ・アミン(ウガンダの独裁者)
スターリン
カダフィ
北朝鮮のキム三世代
などなど、
東西の「暴君」=独裁者が、
どーやって権力を掌握したかを、
「これを学べばキミも独裁者だ!」という感じで教えてくれるテイの番組です。
・・・よく考えたら、これらの人物たちが「何をしたか」を
(ヒトラー以外は)ほぼ知らなかったので、
「へー」と思いながら見た。
ここでいう暴君というのは20世紀の「政治家、指導者」。
(昔にさかのぼったら、古代ローマから始まって、欧米各国、中国の数々の王朝…枚挙にいとまがない)
▼20世紀の独裁者の特徴10個:独裁者メーター!
(番組を見て得た知識に、私の見解も加えた感想)
【資質編】
①自己肯定力が高い。
俺なんて…みたいな「構ってちゃん」では独裁者になれない。
自分の銅像やら自分の顔を引き延ばしたポスターとか作れない。
自分をカリスマ化(神格化)して宣伝に利用するので、
自分に自信があるか、自分大好きであることは必須。
②執念深い
長年、権力者に仕えながら自分が最高権力を握るタイミングを待つ。
恨みは忘れない(キリッ
③コマーシャル、プロパガンダ能力に長けている
(もしくはそれが得意な部下がいる)
④なんか魅力がある(なくてもあるように見せることができ、いつしかそれが本当に人を惹きつける要素となる)
⑤地頭がいい or 人間の心理を掴むことが本能的にできる
③④⑤はセットというかお互い関係しあってる。
【キッカケ編】
⑥だいたい国が混乱してたり、疲弊してたりする時に、出てくる。
そもそも民が貧しくて不満がないと独裁者は生まれにくい。
民が今の暮らしに満足してたら、民主主義でも困らないから。
【結果編(だいたいこうなる)】
⑦軍事を掌握し、自分の民を虐殺(反対する奴や都合の悪い奴は全排除)
⑧マスコミを握り、真実を隠蔽(反対する奴や都合の悪い奴は全排除)
⑨民は基本貧しいまま(独裁前よりもっとひどい生活になることもある)
自分は富裕な暮らしをする(富の独占)
⑩自分も命狙われてるので、非常に用心深く暮らしている
(崇拝者はいても、友だちはいなそう!!)
いやこれはまさに今の
某国のあの人だなーとか、
某国のあの人もだなーとか。。。
では、みなさん
前アメリカ大統領ドナルド・トランプってここに当てはまると思いますか?
▼トランプは独裁者になれんのか?
10個の特徴のうち、あてはまるものがあるか見てみよう。
①自己肯定力→めっちゃ高い。〇。
②執念深い→権力を目指し続け、自分を馬鹿にしたやつは忘れず、ちゃんと揚げ足をとり、叩く。〇。
③プロパガンダ→バノンいるから〇。
※スティーブ・バノン。トランプ選対のトップ。
一度は袂を分かった感がありましたが、トランプは退任直前バノンの恩赦もしたし、また手を組んだようです。
④人間的魅力→私には全然わかんないけど〇。
トランプは大統領になる前から大金持ちでプロレス団体とかも持ってて
芸能人・セレブとして有名だったんだそうです。
知名度はすでに抜群だったわけですね。
前澤友作ではなく、「大金持ちのみのもんた」という感じなんじゃないかと私は踏んでいる(※注:個人の感想)。
⑤たぶん〇。
頭はよくない。替え玉受験疑惑があるくらいだから。
ただ、人心を掴む物言いが即座にできるんだと思う。
この辺は小泉元首相ぽい。
議事堂襲撃の時も悪魔的だった。
支持者がいると、それに酔ってアジテーションできるタイプなんだろう。
つまり自分に酔える才能。
⑥国の状況→格差が開いてアメリカの白人層が混乱してるのは間違いない。〇。
⑦虐殺→×。
さすがのトランプもそこまではできなかった。
BLM運動に州兵を出動させようとしてヒンシュク買ってたけど。
ビビリマンなのだ。
でも大統領時代は核のボタン持ってたし、
そもそも米大統領は米軍の最高司令官なので、大統領時代は〇だった。怖!
⑧真実の隠蔽→◎
オルタナティブ・ファクト・・・ポストトゥルース・・・・・・・・。
すげーなと思うのは、マスコミがバンバン戦うことだ。
※「真実の隠蔽」なら日本の政治家も負けてないが、マスコミの気概は負けている。
⑨民は貧しい→保留
私はアメリカ経済は全然分からないので保留。
トランプの後で民の暮らしは良くなったんでしょうか…?
てかコロナが来たからもう何がなんだか…。
⑩用心深い→保留
よくわからん。でも別に命までは狙われてないと思う。
どちらかというと、そこまで気が回らない、というか、
「なんで俺のこと嫌いな人がいるの? なんで嫌われてるの??」
というくらいの感覚だと思う。
▼結果発表
トランプは、現代の独裁者項目の内、8/10達成!!!!!
え!!!! 独裁者になる可能性めっちゃあるじゃん!!!!!
でも結局そうはならなかった。
それは、アメリカの民主主義の縛りが結構、きつかったからなのかもしれない。
憲法や裁判所などの「システム」で、独裁者が出現するのを、
何重にも防止していたからなのかもしれない。
余談だけど、彼の国はそもそもが「税金とかマジやってられん!」とボストン湾に紅茶を投げ捨て(勿体ない)、親であるイギリスと大喧嘩(独立戦争)して、犠牲を払って国家となった。
「王とかマジむり」「俺たちのことは俺たちで」という血が脈々と流れていると思う。いい悪いじゃなくて。
そこへいくと日本は、鎌倉~江戸までは「王様(天皇家)も軍の大将(将軍家)もどっちもいるけど、なあなあでやってて、民はどっちの言うこともあんまり聞いてない(その地の領主=殿様の言うことを聞く)」という、すげースタイルでやっていってた。
独裁への嫌悪感は、あまりないと思う。
「わしらが平穏に暮らせりゃなんでもええわ」っていう。良くも悪くも被支配に慣れている。
支配層が変わっても、あんま生活は変わらない(生活していければ何でもいい)というのが実感だったんだろうか。
こうしてみると、よくまあ統一国家・国民国家になれたなー。明治政府の人たちにも色々言いたいことはあるけど、とりあえず大変だったことだけは分かるわ…。
日本がそういう国家になって幸せだったのかはよくわかんないけど。
一度も民衆から蜂起して政体を変えたことがない、革命ヴァージン日本。
▼暴君になるの大変
私は、全然国の独裁者になりたくない。面倒だから。(※心配しなくても、なれないので大丈夫です。)
女性の独裁者はあまりきかないが「面倒だから」だと思う。
人を排除したら自分も排除されるかもしれない。
そのためにスパイさせて、でもそのスパイも信じられない。
え、地獄じゃん。
一般に女性は「心理的安全性」を大事にすると思うので、
割に合わないからやらないんだと思う。
(ただ、私の場合、国単位は興味ないけど、小さな組織だったらワンマンになると思う。でもワンマンも大変だから、結局、一人で、個人事業主的な感じで生きていくのが一番合っていると思う。他人のマネジメントを考える時間があったら全部自分に使いたいタイプです。ってそれ単なるワガママ…)
独裁者の国に住みたいか?
独裁の程度によるよね…。
民主主義に疲れると独裁に憧れるわけで。
大きくは民主主義で、小さい単位の自治でいいんじゃないかと…。
そもそも「国民国家」に疲れている私なのであった。
(いやいや、安全な水のある平和な日本に住めてありがたく思っております!!!!)