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教師としてシンプルに生きる

図書館で見かけて、再読しました。
ちなみに、その図書館には若松先生の著書がほとんど置いてあるんです。本当に有難いです。

今回の再読で、特に印象に残った箇所を2つ挙げます。

1.教師の個別最適化について

 教師も個別最適に「教える」ということを極めていくべき時代なのかもしれませんね。

p70

 周りに惑わされず、その一つひとつをていねいに積み重ねることが自身の成長につながります。
 一人ひとりが違う努力や工夫をしているからこそ、先生としての「その人らしさ」が生まれます。一人ひとりが違うからこそ、職場内や研究会等で共に学び合うことがおもしろくなります。

p122

『一人ひとりが違うからこそ面白い』というのは確かに!と思いました。

A「僕はこういうやり方で、ゴールを目指そうと思っているんだよね。」
B「そっか。面白そうだね。僕はAさんと違ってね…」
A「なるほど。確かにBさんはそのやり方で目指す方が合っていそうだね。」

と目指すところは同じだけれど、お互い目指し方は違って、それを認め合う。
そんな文化があるといいなあって考えました。


また、教師自身の自己理解を進めなければいけないなあとも考えました。
それこそ正解がない世界で、自分の得意不得意、好きなこと嫌いなことを踏まえて、様々なやり方を試しながら『自分のスタイル』見つけていくしかなさそうです。
すぐに見つからなくてもいいのだと思います。
惑わされることがあってもいいんじゃないかなあ、そうやって少しずつ見えてくるものかなあと思ったりもしました。

2.教師の願いをどう扱うか

 教師の願いをきちんと持った上で、子どもたちとの間で起こる「いま」に注目して、子どもたち一人ひとりをありのまま受け止めたり、その世界を探ろうとしたりすることを大切にしたいです。その中で、本当の意味での「子どもたちと共に学ぶ」「子どもたちと共につくる」授業づくりを考えることができるようになるでしょう。

p112

教師は、(こういうところに注目して、登場人物の心情を考えられたらいいなぁ。)などと教材研究をもとにして、願いはしっかりと持つ。
しかし、授業が始まればその願いは後ろに置いておくってことですよね。
子どもたちとの『イマココ』に集中する。

こうしたいという願いが強すぎると、頭に残りすぎると、子どもたちを見れなくなってしまうから。子どもたちはそういう教師の想いに敏感ですから勘づいてしまう,ありのままでいられなくなる、そんな気もします。

若松先生が仰っているように、私もちょうどいい塩梅を追究していきたいです。


p.s.
読むたびに違う気づきが生まれてくる。
読書っておもしろいです。

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