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「たたずまい」のコンセプト

4月6日に、19年前のコンテンツ「たたずまい」を公開した。
これには、ローカルディスクの圧迫解消という狙いもあったものの(Google Photoに追い出し)、誰も見ないよりは、誰か1人でも見てくれた方がありがたいな、というのもあった。202作。

なぜこんなものを作ったのかというと、当時のコンセプトに次のようなものがあった。

「匿名性を保ったまま都市の躍動感やリアリティーをプリントアウトに定着できないか
都市では誰も匿名のまま往来している = 顔のない人の群れ
……といったことを考えていたこともあったが今はむしろ理屈ではなくこういった質感が面白くてそれで作り続けている絵とも写真とも違うけれどリアリティーを残していることも気に入っている
最初は 街中だけでネタを仕入れていた人がたくさん居た方が面白いと思ったからだ今は,撮れるものでかつ興味を引いたものならどこでも 何でも素材にしている」

あれから19年、ストリートスナップに対する世間一般的な視線はとても厳しくなった。渋谷のスクランブル交差点で写真を撮っていると、交番からお巡りさんが飛んできて制止するという。「盗撮」という言葉の定義までもが、19年前とは違っている。

私は「たたずまい」は、駄作であると思う。でも、「19年前」が、匿名性を保ったまま、そこにある、とは言えると思う。

そんな訳で「たたずまい」を公開してみた。
何しろ202枚もありますので、飽きたら逃げてください。

https://photos.app.goo.gl/4wBgJ3DnsUsZ9rTF8

サポートをいただければとても嬉しく思います。 写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。