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モノ・ローグ 阪神7001形・7101形

日本初の営業用電機子チョッパ制御車。といっても、何のことか分からない方のほうが多いとは思う。それまでの電車は起動の際に、電力の一部を抵抗器で熱に変換して捨てて、モーターに入る電力を調節しながら加速していた。その方式を廃して、電力を小刻みにon/offすることで調節し、モーターに電流を流すことで加速するのがチョッパ制御。一言で言うと、起動の際の節電が可能になる。(回生ブレーキの話はここでは略するが、阪神7001形のチョッパ制御は力行のみで、まだ素子の制約上回生ブレーキまでは実現できなかった。)
曲線が多く、駅間も短い阪神電車には、起動や加速の機会が多いため、このタイプの車両を導入する意義は阪神電鉄にとっては動力費の削減に意味があった。
7001形が、チョッパ制御器を搭載した中間車(写真の2両目)。
7101形が、運転台のある先頭車。
趣味的には、当時の阪神電車の「特急」の看板が、何とも阪神らしい雰囲気を醸し出していて味わい深い。この模型もナンバーのシールを貼るのに苦労した。シール恐るべし。

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飯島 正樹
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