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2029年の鉄道事情(1.21追記あり)

とりあえず私なりに2020年代終わり頃、2029年くらいの鉄道事情を考えてみました。私の住んでいる場所がJR東日本エリアなので、主にその範囲内となってしまう点はお許しを。

リモートワーク&少子高齢化&RPAにより、通勤電車の利用者が激減

無駄に設備がデカい東京の通勤路線は「お荷物」に。苦し紛れのJR東日本、2020年にスタートさせたオールグリーン車特急「サフィール踊り子」の成功を勘違いして「サフィール京浜東北」という、オールグリーン車の京浜東北線を作って盛大にコケる。

インバウンドは京都や東京に飽き、代わって「INAKA」に注目

東京も京都も「2010年代に3回くらい行ったよね」という海外からの旅行者(主に中国)は、そろそろ有名どころに飽きてきて、2020年の今、既に地方都市に出かけたりしている。しかし日本の地方都市のほとんどが「ミニ東京」であることにがっかりしている頃であろう。「他の人の行ったことのない日本」が注目されつつある今および今後、日本の原点たる「田舎」が人気に。田舎の雪景色とか残り柿とか稲穂とか「インスタ映え」。冬の只見線や米坂線がドル箱路線に。「誠に申し訳ございませんが大雪のため急遽除雪車を運行します。2時間臨時停車いたします」。クレームどころか、雪そのものが珍しいアジア、アフリカ、オーストラリアなどの富裕層観光客にとっては「突発イベント」大歓声。暖房の効いた車内で抹茶味のハーゲンダッツを堪能しながら、待ちに待った「ラッセル車」登場で盛り上がりはピークに。みんなスマホを向けて8Kムービーを撮る。

23カ国語対応の「AI語り部」が遠野に誕生

「遠野物語」が注目を集める。日本の田舎ネタ満載。そこで「AI語り部」が制作・公開される。「AI語り部」は遠野に関するあらゆる質問にも答える。そういうことは当然ネットで可能なので、わざわざ行かなくても、という話になりそうだが、そうならない。「真冬の吹雪」「川魚の苦み」「囲炉裏の匂い」など「行かないと体験出来ない」ネタを「AI語り部」が次々に繰り出すので、リアル遠野に行きたいという人が世界中から殺到。悪く言えば「巧みな広告戦術」ですが、別に悪事に誘っている訳じゃなし、みんなが楽しいならよいこと。ただ、この影響で釜石線の混雑が深刻問題となる。通勤客の減少で余剰となった東海道線用車両を転用するため、釜石線を電化。

宇宙旅行は流行らない

宇宙旅行は、行ってもせいぜい「無重力体験」「地球を見る」くらいしか楽しみがないのですぐ飽きられ、宇宙旅行を取り扱う旅行会社が破綻。

大井川鐵道「トーマス」に冷房車

大井川鐵道の「機関車トーマス」は2020年代も大人気絶賛継続中。とはいえ温暖化の進んだ2029年、客車に冷房がないのは大人も子供も辛い、という訳で、2010年代に買っておいた冷房付きの客車が活躍する。

リニア開業セレモニーにPerfume

リニアは2027年に開業(予定)、列車名はもちろん「のぞみ」。開業セレモニーでPerfumeが登場、2005年発表の「リニアモーターガール」をライブで踊る予定であったが、間違えて「ビタミンドロップ」を踊ってしまう。リニアはそれなりに人気。リニアは新幹線の3倍の電力を消費すると非難されるが、東京・名古屋・大阪全ての都市で通勤輸送力が過剰となって電力あまりまくりなので問題なし。同時に便利になるのが東海道新幹線。静岡に全ての「ひかり」が停車。名古屋の乗り換えが不評で、東京ー新大阪間2時間45分くらいの「ひかり」が意外に好評。

とまあ、そんなところでしょうか?

(1月21日追記)
すみません。東京、舐めてました。
今日は火曜日、平日ですが、昼の12時過ぎに中央線快速に乗ったら滅茶混みでした。ラッシュほどではないけど、立席多し、定員の110%くらいの混みかた。それが都心どころか、三鷹から新宿までそうなんです。で、新宿で8割方降りて、降りた分と同じくらいまた乗車。東京、通勤客が減ったら設備がら空きなんてことには、そう簡単には、なりそうにない。2029年ではまだ結構混んでいそう。300年くらいたったら「栄華の跡」となっているのかもしれないけれど。

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飯島 正樹
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