さようなら、なっちゃん

2021年8月9日、母屋の三毛猫「なつ」推定18歳が息を引き取りました。
午前中にはまだ薬を嫌がる元気があったようですが、やがて動かなくなって、気づいたときには息を引き取っていたようです。
あまり苦しんだ形跡はなく、その点、朔や、くまよりは、多少、救われる気がいたします。保護猫なの年齢は推定ですが、おそらく2003年夏生まれということで「なつ」という名前に。

2003年9月に私たちの前に姿を現しました。その時の様子が、こちら。

写真日記 ひなまめき

なっちゃんは女の子にもかかわらず行動範囲が雄猫並みに広く、自宅から離れた場所で見かけたこともありました。しかしあまりの行動範囲の広さゆえ、ある時、その行動範囲の限界付近で怖い思いをしたのでしょう、行動範囲を超える場所まで行ってしまったらしい。それで、帰って来れなくなった。ところが6週間後、突然帰ってきました。6.1kgあった体重が4.85kgまで減少。黒くてぷにぷに・しとしとしていた肉球が、灰色でがさがさに。どれだけ歩いたのでしょうか？帰ってきたときに「帰ってきたよぉ！帰ってきたよぉ！」と叫ぶがごとく鳴いていたのを思い出します。以来、行動範囲を自主規制したようであまり遠くには行かなくなりましたが、室内飼育の出来るタイプではありませんでした。

実は先月、5日間くらい失踪していたことがあって、かろうじて自宅近くで発見された時には大分弱っていました。食欲も落ちていた。動物病院にも連れて行きましたが、1カ所目は、何の説明もなく薬を出すだけ。領収書もくれない。何となく脱税の匂いが。ともあれそこでは話にならないということで、真鶴の動物病院へ。触診で「多臓器不全」との診断。シロップ薬を処方してもらいましたが「この週末、もつかどうか」という診断が見事的中してしまいました。

しかしまあ、外に出歩いて自由を満喫して、家に帰れば美味しいご飯が食べられて、最期もあまり苦しまず（他の二匹に比べて）、彼女なりに、悪くはない人生を生ききったのだろうなという印象はあります。

以下は、元気だった頃の写真。

2006年。

縞三毛の美猫さん。

2008年。純野良の「くろ子ちゃん」と仲が良く、深夜1時に外で追いかけっこして遊んでいたこともあった。

2021年春。さすがに随分痩せてきたな、という感じはしましたが、それはもう18歳ゆえ……

尻尾が長いんです。生まれつき。

朔、くま、なつ。みんな世を去って行った。
まだ母屋には「みい」がいます。
しかし「みい」は、保護の経緯を未だに忘れていないようで、私のことが大嫌い。

コミケ運命の日 | 豆日記

ひなさんのことは大好き。なっちゃんは、ひなさんが「育ての親」。
ひなさんも、みいがまだ生きていることに随分救われていると思う。

我が家には2019年生まれの、ぴいよ。

「死ぬのって、いや？死ぬのって、怖い？私には有機生命体における死の概念がよくわからないんだけど」
ぴよくら涼子。