モノ・ローグ 80系サロ85
元祖ミカン電車80系の2等車。「並ロ」。
3等級制の2等車というのは「今のグリーン車に相当する」と説明されることが多いが、厳密に言うと、3等級制最後の頃には、2等車にも二種類あって、リクライニングシートを設置し座席間隔の広かった「特ロ」と、リクライニングしない座席(あるいはボックス席)で座席の間隔もやや狭かった「並ロ」の2種類があった。
三等車、つまり今の普通車も、今のように人間工学的な座席形状をしていた訳ではなかったけれど、今よりおおむね固くて狭い座席だったと思えば良い。
「並ロ」というのは、「今の普通車よりはデラックスだけれど、今のグリーン車よりは簡素」という感覚でよいのではないかと思う。
とはいえ、私はこのサロ85には乗ったことがない。図面や写真から察するだけだ。この車両はボックス席であったが、背もたれがふっくらとしていてゆったりとしたボックスであったという。一度乗ってみたかった車両の一つである。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをいただければとても嬉しく思います。
写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。