高齢化率40.7%
昨日(1/10日曜)スーパーに買い物に行ったのですが、アルコール消毒液が、入り口と階段を上ったところ(数段)の2カ所にあったんです。2カ所?このスーパーはよほど手指消毒をして欲しいと思っているのだろうなと思い、しかし2回は必要なかろうと言うことで、1つめのアルコールでシュシュッと手を消毒しました。爪の間とかも。2カ所というのは、1カ所目を見落とした人のためにおいてあったのだろう。店員さんも大変なのでしょう、だって患者が出ちゃったらお店開けられないかもしれないじゃないですか、従業員も会社(スーパー)も死活問題。
そこまで消毒しなくても家で手をきちんと洗っていれば……と思わなくもないですが、今日この頃の情勢を見ると、お店の人の気持ちもお察しするにあまりあるので、自分のため(にもなっているはずだが)というより、お店の人に気持ち悪がられないように、消毒してから入店した次第です。
それと、日曜のお昼頃というランチタイムだったということもあるのでしょうが、お客さんが少ない。がら空き。「都心では大勢の人出が……」というニュースを見ましたが、湯河原、がらーんとしている感じ。実は湯河原町でも12月あたりから新規感染者が増えておりまして、8月27日を最後にゼロが続いていたのですが、11月26日に1人、12月には13人と、1ヶ月強で倍増ということで、1/10累計31人、東京の方が見たら「居ないに等しい」でしょうが、湯河原町ではこれが大変な数字。HPで公開されている「令和2年版湯河原町統計要覧」を見ますと、令和2年1月1日現在、総人口24803人、うち65歳以上人口10093人。1万?電卓を叩いてみると「高齢化率40.7%」。もしかしたら、お年寄りが外出を控えているのかもしれません。もともと「外出できるお年寄り」というのは、せいぜい80代くらいまでで、90代になるとだいぶ厳しい(本人が身体的にも気力的にも辛い、という意味)ようですし、寝たきりになってしまう方も少なくありません。
という訳で高齢化率40.692……約40.7%、それってどのくらい高いの?というと、
2065年の日本国全体を突破している。
おそらく現時点で、地方都市の相当数は、似たような数字になっていると思うし、いわゆる「健康寿命」が伸びてくる可能性があるので一概には言えませんが、数字上は44年先の未来を突っ走っている感じです、湯河原町。
実際、高齢化率40.7%の町に住んでいて、その日常ってどんなん?と思われるかもしれませんが……
・車のウィンカーが信用できない
ウィンカーを出さずに曲がる、ウィンカーを急に左右切り替えて曲がる方向を変える、ウィンカーと逆方向に突っ走っていく、かと思えば直進なのに交差点(信号なし)のまえで、ぬぼーっと停車している「停車しているなら(自転車で)通過しますよ」ってペダルをこぎ出すと「車も走り出す」怖ぇよ!運転席を見ると、何やら怪しい眼鏡(サングラスではない)をかけた、白髪のお爺さんだったり、昭和のようなパーマをかけたお婆さんだったり。
・スーパーでやたらカゴにぶつかる
男女差別の意思はないんですけど、おばあさんはまだいいんです。若い頃からスーパーに通っていたからでしょうか、カゴのちょっとした避け方みたいな「スーパーにおける身のこなし」を会得されている。問題はおじいさん。一人暮らしになってしまった人だけでなく、奥さんと一緒に来ている人も、「そこ立ったら後ろの人商品見えへん」みたいなところにずーっといたり(商品を見ている訳でもなさそうで、罪の意識無くただ待っているだけと思う)、「そこ立ったらキャベツとジャガイモの間の通路通れないんです」みたいなところに、ぬぼーっと立っていらっしゃる。つまり、一緒にいらしたはよいものの「商品の選択」が出来ない、奥さん(も高齢なので動きはゆったりですが、これは仕方なしとして)が商品を選んでカゴに入れるまで、ぬぼーっと。「荷物持ち」としてきておられるのかもしれませんが、カゴの「邪魔にならない持ち方」とか、奥さんの方が上手。狭いところでは長辺を横にして、とか。そのあたりが男性の方が下手。その結果、スーパーが「がらーんとしている」のに、やたらカゴにぶつかる、っていう不思議な現象が発生しています。
・高校生がいない
これは高齢化というより湯河原に高校がないことの方が大きいのですが、高校生って滅多に見ません。中学生はさすがに中学校があるのでよく歩いていますが……昨日、数年ぶりに成人式の振り袖を着ている人を見ました。そういえば今年、成人式ってどうするのだろう……?
・名産は「貸店舗」
駅前一等地からバンバンお店が撤退しています。いやこれでも観光地なんですけど……となりの熱海駅に新幹線が停車するという影響もあるとは思います。熱海駅前、いつも混んでます(今は減ってると思うけれど)。やっぱり新幹線効果は凄い。しかし、ここ10年くらいで、湯河原駅前、空き店舗、何件増えただろう……
・コンビニで順番飛ばしをするおじいさん
今、ソーシャルディスタンスで間隔を空けてレジに並ぶというのがコンビニでも奨励されている訳ですが、そういう「新しい概念」が浸透しにくいのか、「お!空いた空いた」とか言って、レジ前に(おそらく罪の意識なしに)割り込んでくるおじいさん、よく見る。ソーシャルディスタンスというのは数十年後にはやってないかもしれませんが、こういう「新しいルールの浸透に時間が掛かる」「浸透しにくくなる」「浸透しない」は、あり得るのかなあ、と。
以上は私の市民(というか町民)感覚ですが、湯河原町役場の統計を読んでみますと、人口ピラミッド、20~24歳は1000人超えているのに25~29歳、30~34歳、35~39歳ではそれぞれ1000人を切っている、多分、町を離れて都心に就職する人が多いんだろうなとか、一番のボリュームゾーンは70~74歳の2483人、そういえばそのくらいの人の車の運転とかスーパー買い物とかよくみるな、とか、色々気づくことも多いです。
統計があまりにも情報盛りだくさんで、他のページも見てみたりしてしまった訳ですが、生活保護費が6億円(平成30年度)って、町の予算が97億円なので予算やりくり結構きついやろなとか(注:生活保護受給世帯の多くは、全国的な傾向として「高齢者世帯が多い」、それは湯河原も同様、と、湯河原町保健センターの方からお伺いした)、町民体育館利用者総数が増えている(なぜ?)とか、当然のことながらゴミの総排出量平成20年度(14988t)からの10年で1700t(平成30年度13250t)減った減ったこれはよいこと、とか、
ちなみに0歳~19歳、2915人。辛うじて70~74歳を超えてはおりますが……公園で遊ぶ子どもは結構見ますが、高校生は他の市町村に行っちゃうので、住民登録はあるものの、町にいる時間がほとんどない、ということなのだろうなあ、と、統計を見ながら思う次第です。