見出し画像

小三つ星

1/21、所用で東京に行きました。
帰路、スマホで路線検索を試してみると、どうやら、新宿から「特急湘南」に乗るのが一番早いらしい、ということで、初めて、新宿発の東海道線「特急湘南」に乗りました、が、危ういところでした。「特急湘南」、てっきり「湘南新宿ライン」の1番線から発車するものだと思っていたら、何と5番線から発車とな。1番線ホームのLED表示に列車名が現れないのでおかしいなと思いはしましたが、列車が遅れている?運休?と思い込んで、まあ時間があるからと橋上駅舎の紀伊國屋で買い物をして、店を出てふとLED表示を見たら「5番線」と。知らんよそんなこと。私、湯河原からのお上りさんなんで。列車に乗ったのが発車1分前。

実は往路も、当初の予定では「特急湘南」に乗るはずでした。でも「特急湘南」って、小田原発着。湯河原からグリーン車乗った方が楽だし値段も変わらないし、と思っていたところ、予定変更で「特急湘南」には乗らないことに。しかしながら今日のJR東日本さんは、どうしても私を「特急湘南」に乗せたかったのでしょうか。帰りに乗ることになりました。

で、その車内です。新宿駅21:30発「湘南23号」6号車。

画像1

今はスマホで座席番号が指定できるので、7番A席を予約しました。理由は、車両のほぼ中央なので揺れが一番少ない、かつ、進行方向左側なので、万一脱線しても対向列車とオフセット衝突する可能性が低い、いや今時防護無線があるやろ?いやいやすれ違い中に脱線するとか、あり得ない話ではない……脱線の可能性を心配するなら通路側の座席取れよという話はどこかへ飛んで行ってしまっている私。

予約したのが発車20分前くらい。「このタイミングではもう満席かも」と思ったら、なんかやたら空席が……でも実際に発車するときには駆け込み乗車とかあってそれなりに……やっぱガラ空きでしたわ。荷物棚の下のランプの「緑」にはお客さんが乗っている。「赤」は空席。車内の後ろ半分を見ても、同じような感じでした。定員70名くらいだと思うのですが、10人いるかな?しかしいくら何でも10人とは……何でも9両編成とかで、いやー、これ5両編成でも余るやろ、みたいな。いくら特急とはいえ、「新宿発の」帰宅通勤列車がガラ空きなんですか?で、思ったのですが、

(1)意外にテレワークは浸透しているようだ→会社に行かない→帰宅もない。
(2)働き方改革で、無茶な残業をさせる会社が減った、ついでに仕事も減って、夜遅くに帰宅する人が減った。
(3)いや会社の帰りに飲みに行ったりするでしょう?→実は上司に付き合って飲みたくもないお酒飲まされるのが嫌だった人多数で、それが「いやコロナですから」と堂々と断れるようになった。「コロナなんか気合いで治せ!」「いやうち、親が高齢者なんでハイリスクなんですわ、すんません」とかいいながら、内心「クソ上司と酒飲むより家帰って缶ビール飲んだ方が美味いわい」とか。そのクソ上司というのが、多分私と同年代くらいなんであろう……

まあ、いずれはこういう世の中になっていただろうし、なりつつある「かな」というところだったのでしょう。それが、コロナの3年間で「10年分くらいショートカットしてしまった」ような気がします。

画像2

湯河原に着いたのは23:09。田舎町、真っ暗です。
オリオン座が見えました。
「オリオン座って、条件が良いと、三つ星の左下に『小三つ星』が見えるんだよ」と、筑波山で教えてくれた同級生は、もうこの世にいない。おい、見えるよ、見えてるか?湯河原「条件が良い」だよ、小三つ星見えるよ!
しかもそれが、感度12800と手ぶれ補正で「手持ちで撮れる」んだよ、夜中に「ガソリン車」で筑波山に行っていた頃、ポジフィルムの最高感度は1600。手ぶれ補正などあるはずもなく。霊界にこの写真を転送する技術くらい、そろそろ現れてもいいと思わん?
なんか世の中が凄いスピードで変わっていくような気がするよ。
楽しいのか辛いのかも判らなくなってきたよ。


サポートをいただければとても嬉しく思います。 写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。