わたしに何が出来るだろうか
また細々と収穫のあった学会ではあったのだけど、それはそうと、帰りがけ心細くなってきた。好き好んで1人で終電の新幹線飛び乗ったくせに、新宿のきらめきをみて「帰ってきたー」と思ったくせに、わたしには天災が降りかかって来なかった、とふと思ってしまった。大阪の地震、西日本の雨、あちこちの台風、北海道の地震。数日のこととは、数週間のこととは思えぬ展開の早さ。でも、わたしは、生きている。なんでもなく、生きている。東京は、強い風が吹いて、家が揺れたけれど、じっと寝て起きたら晴れていた。翌日仙台へ足を運ぶ。ここにも、日常がある。安全で、穏やかだった。そして楽しい。わたしは、生きている。
そういうことが、時々スッとおそろしく思える。わたしの知らない悲劇や苦悩が、わたしのいない街に降りかかる。わたしだけ守られている、なんて思ったことないけど、わたしのもとにはまだ降りかかったことがない。
心はともにありたい。おこがましいかもしれないけど。心身ともに健康で、天候もおだやかなままに、安心できる時間場所が、いき渡りますよう
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