みなさま、お変わりないですか?

いろいろなものをシェアして生きようね、という楽観のひとつの終末かもしれない。
持てるものは最小限にして、あとは人と分け合うことで最大限持ちうる、というシェアの発想は打ち砕かれている。その原因は、細菌、というより蔓延する恐怖心だろうか。
目に視えないもの、得体の知れないもの、理解ができないもの、の前ではみなそれぞれ扉を閉ざして、個人主義になる。どうやらこの数か月はどれだけ持ちうるか、という個人のストック勝負みたいだ。もともとたくさんのものを持っていてあえて持てるものを最小限にする選択を選んだ人はよいものの、そもそも持てなかった人には痛い仕打ちだ。

シェアすることの豊かさ贅沢さ有用性と、限界性。

ほんとうに。扉を閉めることは簡単で一瞬だけど、開けるのがどれだけ大変か。知っているのに、忘れてしまったのでしょう。

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