ピンチはチャンス 大航海時代の幕開け(プレジデント3.18号)を読んで
プレジデントのドキドキ大冒険の記事は面白い。
過去のプレジデントを読み返し。
大航海時代の幕開け
大航海時代の幕開けは、オスマン帝国が進路をに立ちはだかっていたから。
ピンチをチャンスに変えた歴史の一つである。
香辛料は、防腐、防臭作用がある。
肉類などの長期保存には欠かせない。
香辛料の産地はアジア。
しかし、陸路はアジアの前にオスマントルコという大帝国があるから交路を断たれている。
海に活路を見出し、航路を開拓していく。
大航海時代の幕開けである。
時は16世紀、世界の主役は、ポルトガルとスペイン。
オスマン帝国が立ちはだかっていたからこそ航路の開拓が出来た。
その結果、世界中の国々と海で繋がり貿易で富築くことが出来た。
コロンブスが到達したアメリカ大陸でからは、ジャガイモやトマト、カカオなどを輸入し、アメリカへは馬や牛や羊などの家畜、小麦、鉄器などを輸出した。
一方、感染症の蔓延もみたらされた。アメリカへは天然痘、ペストが、ヨーロッパへは梅毒がもたらされ、流行した。
大航海時代の幕開けは、地政学でいうシーパワーの起源のように思えて、興味深い。
地政学でいう
シーパワーとは、海洋貿易によって形成されている国
自由貿易を行っているから、個人主義的側面が強い。
今では、アメリカや日本、ヨーロッパ諸国である。
それに対して、ランドパワーの国もある。
ランドパワーとは、大陸の広大な大地を支配することで形成されている国
広大な大地を支配するため、全体主義的な強権国家になりやすい。
今では、中国やロシアがその代表だ。
世界は、ランドパワーの周りをシーパワーが往来して貿易を行っているイメージ。
今の世界情勢も16世紀と変わっていない。
ウクライナは、ロシアよりのランドパワー国家であったが、シーパワーの方が自由で経済的に豊かなので、シーパワー側に鞍替えしようとしていたところ、ランドパワーの親分であるロシアが強権を発動して、攻めてきた。
ランドパワーがシーパワーの領域に侵入しよとすると、衝突が起きるようなっているように思う。
次の懸念は、中国がシーパワーの領域に侵入してくる可能性があることだ。
台湾奪取と太平洋諸国への進出だ。
そうなると、衝突が起きること必至。
大航海時代の幕開けの経緯を読んでいると、つい現在の世界情勢と重ね合わせてしまった。
ピンチはチャンス。ピンチの後にチャンスあり。
今のウクライナでの衝突を、将来に向かってチャンスに変えてほしい。
将来に思いをはせる。