見出し画像

マスクの話

こんばんわ。
今日も医療に関することで更新します!

最近は落ち着いてきてマスクも皆さんのお手元にある状況下だと思います。
供給と需要のバランスがようやく落ち着いてまいりました。
春先のマスクの入荷不良、高額転売の問題の時は大変苦労していました。
日本国内で流通していた殆どのマスクが海外製造(主に中国)だった為、輸出規制や需要過多の影響を大きく受けて市場に出回る数が圧倒的に少なかった状況が続いてました。

使い捨てのマスクを除菌して2日以上使い続ける等、工夫していた事を思い出します。

さて今日はそんなマスクをテーマにお話すすめていきます!

マスク、マスクと言っていますがマスクの中にも色々種類があります。
サージカルマスクや布マスク、N95など
耳にした事や目にした事があると思います
順を追って書き記していきます。
そもそもマスクについて
家庭用とか医療用とかいう表現は日本国内では定義がありません。
では巷で付けてるマスクも医療現場で使うマスクも同じなの?!となるんですが、同じではないです。
ではどこで区別しているのか。

マスクの箱に"BFE"や"PFE"と表示があるのを見たことがないでしょうか??
そこがポイントとなっています。

【BFE】 細菌濾過率(%)
細菌を含む、平均約3μmの粒子が濾過された率
【PFE】 微粒子濾過率(%)
平均約0.1μmの微粒子が濾過された率

難しい表現ですね、、、

簡単に言うと
めちゃくちゃ細かい粒をどれだけ通さないフィルターになっているかどうか となってます。

※この表示がないマスクは意味がない!なんて
暴論をしたいわけでは御座いませんのでご注意ください!

マスク着用の意義について最後に書かせて頂きます。

さてさて
と、、言う事で家庭用マスクや医療用マスクについては定義はありませんがキチンと使い分けのポイントがあると言う事です!

ちなみに米国ではASTM(米国試験材料協会)という協会が医療用マスクの定義づけを行なっています
細かい指標はありますがざっくり
上記2項目を主にレベル分けされております!

レベル1とかレベル2とか!


さて続いてN95マスクの話に移ります。
一般的なゴムタイプのサージカルマスクとは一目瞭然の形です。

画像1


まずN95マスクとは通称名です。
N95規格をクリアしたマスクの事になります。
ではN95とは何ぞや!

N95規格とはNIOSH が制定した呼吸器防護具の規格基準であり、N はnot resistant to oil 耐油性なし を表しています。95とは塩化ナトリウム(空力学的質量径0.3μm)の捕集効率試験で95%以上捕集することを意味しています。 つまりN95マスクは、5μm以下の飛沫核に付着した病原体を捕集することができ、着用者の肺への病原体の進入を防ぐことができるのです。
という事で上記の通りです。

☆N95マスクの役割
 N95マスクの役割は空気感染源を捕集し、着用者の呼吸器感染のリスクを低減することです。
空気感染は、咳やくしゃみ等によって放出された飛沫の水分が蒸発して直径5μm以下の飛沫核となったものが、飛散し、病原体が空気の流れによって運ばれ、これを肺に吸入することにより感染します。空気中に浮遊している時に長距離を経て感染性を維持する感染性病原体は、麻疹ウィルス、水痘ウィルス、ヒト型結核菌であり、SARS コロナウィルスにも可能性があるといわれています。

という事でマスクの話をしだすと細かいお話になって全部を説明するのはとても難しいです。
N95マスクはフィルター性能がゲキ強で呼吸がめちゃくちゃしづらいです。

付けながら階段の上り下りなんてできないです笑
という事で患者さんに接する臨床の中でも限られた場所、限られたタイミングでしか使われておりません。
日常生活で使う事は無いです。
しかしながらN95のお話がメディアで取り上げられた事も何度かありましたので書き記しさせていただきました。

長々と書き続けてきましたが
マスクをつける意図というのは相手にうつさない事です。
今回のコロナ騒動でマスクで全てが防げる!といって買い占めや付けていると安心!みたいな人が沢山いてたように感じます。

もちろん、うつされない予防効果もありますが
お互いにマスクをつける事で
うつさない・うつされない状況で初めて感染リスクが下がるとされています。

発熱の有無と肺の状況である程度、感染の有無を判断する指標となっていますが
自分が感染源でないという確証がないのが今回のコロナ問題の難しいところです。

自分のためだけでなく、相手のためにマスクをつけよう!
これが言いたくて今回はマスクの話をさせていただきました。
話し出すともっと細かいです。ここに書いた事はあくまで一部でございます。
気になる方は是非是非調べてみてください!


という事で今日はここまでーー!

#週1note









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?