「理学療法士の未来は暗い」けど「理学療法士を経験した人の未来は明るい」というのはあたってると思う
こんなTweetをしました。
だいたいこういうTweetすると1人はフォローワーいなくなるんですけど、「不愉快」とかそういう意味ですかね?
ま、それはいいんですが、
一応根拠というか、内容を話しておこうと思います。
よくいいますよね、「理学療法士の未来が暗い」って。
それはあたってると思います。
「理学療法士の未来が暗い理由」
自分が理由として把握してるのは
・診療報酬、疾患別リハビリテーションに点数の変化、増加が見込めないこと
・認定等の協会主導の資格制度に加算つく見込みがないこと
・理学療法士が飽和状態であり、厚生労働省?がその修正を行う見込みがないこと→毎年1万人以上PTは生まれてる
「2025年問題」
・この年度に高齢者がピークアウトすること
→リハ職の対象者が減る+先程の理学療法士飽和状態
→経営者側としては給料を減らしても人はいる。
・介護職不足
→リハ職が代替に当てられる
ちなみに診療報酬の計算の話とか、お給料、お金のリアルな話は
こっちにまとめましたんで、
よかったら見てやってください。
「理学療法士を経験した人の未来は明るい話」
逆にですが、
明るい話としては、
理学療法士は治療の手段としていろいろ持ってるわけですね。
・ピラティス
・ヨガ
・インソール
これらを生かした自費への移行、展開をする人が多いのは改めて言わなくてもご存知の人も多いかと思います。
「いや、自費そんな簡単じゃねぇよ」
って話はもちろんそうです。
「保険内でいつまでもやっていくのは厳しすぎる」といったほうが意図が伝わるでしょうか。
残念ながら保険内でそのまま生きてて理学療法士が生きていくのがつらい、私なりの解釈もいれますと、
「常にアップデートしていく医療業界で勉強をしていく上でやはりお金が必要であるが理学療法士がそのまま保険内で(職場での立場の変化はさておき)給料が大きく変わるということはあまりないだろう」
ということは間違いないと思われます。
なら今から何を意識すればいいのか?ということですが
それはやっぱり理学療法士が他と違うのは「評価」ができる。ことですね。
「リハビリテーション」っていろんな言い方ができると思うんですが、ひとつに対象者が「なりたい状態になることができる」って言っていいと思うんですよ。
例えば「ヨガインストラクターとして生きていく」でもなんでもいいと思うんですけど、
世間では「ヨガをすること」(目的として)やってる人が世間ではほとんどです。
「あの運動ができるようになること」「この運動ができる」ことが目的になってる。
まぁ、なのでその運動をして怪我して我々療法士の前にくるわけですね。
論外ですが。笑
理学療法士は評価して治療として怪我をしないように、という意味で運動療法が提供できることも
もちろん必要ですが、
その運動療法を用いて(手段として)「その人のなりたい状態を達成する手伝いをする」ことを知ってる必要があると思います。
運動をするその裏に
・健康になりたい
・スポーツ選手としてのパフォーマンスをあげたい
・運動不足を解消したい
・関節が痛いのを軽減したい
など、何でもいいと思うんですが。根底を探る必要があります。
まとめます。
一言でいうと
一つ抽象度の高いところで患者・クライアントの目的を達成できるか。
そこをわかってる必要があります。
僕もいろんな情報を収集しているつもりでフィットネス業界・ウェルネス業界は今後市場がでかくなることは間違いなさそうです。
ですが、ただの運動療法提供者のままではでかい市場に飲み込まれて終わりです。
そこに「評価」「疾患の知識」などをどう組み合わせ、リハビリテーションを達成できるか、これが「理学療法士経験者」には求められます。
実はこれができる人はそんなに多くいません。
患者、クライアント側が探し求めてる状態です。
現状としては「なりたい状態にならせてくれる人」として理学療法士は認知されてないと言っていいでしょう。
実際医療現場という意味ではそういう職種でないですからね。
「なりたい状態にならせてくれる人」には希少価値があり買い叩かれることはありません。
もちろんそうなるには手技だけの勉強では終わらない部分(市場調査・自分の魅せ方という面で)もありますが、
学生や若手のPTは意識してみると明らかに臨床が変わってきます。
自分も5年目のPTなので偉そうなことを言うつもりはありません。
ですが、自分が普段メインで使ってる手技を「リハビリテーション」に昇華することを意識しましょう。
実は世間にはそういう「理学療法士OB・OG」の人がたくさんいます。
あ、色んな人の情報発信、セミナーって気をつけてくださいね。「理学療法士」って名乗っていても自費とかの混合で「それは理学療法士単独でなしえないじゃん」みたいなの多いので。そういう事情わかってるだけでだいぶ気が楽です。
まぁそもそも手技を完璧に見つける、っていうのもまず重要で、かつ大変なんですけどね〜〜笑
理学療法士が今後を明るく生きていくというのはそういうことだと思ってます。
今回は以上です!