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やばこんぴのすゝめ:第二編

さあおいで胸の裡を透き通すくらい近付いて

一瞬、何が起きたのか分からなかった。
わたしが望むあまり、幻影を見ているのだと思った。
画面に映し出される今野大輝矢花黎の連名。
そしてその数秒後には大きく曲名が映る。

第二編
「本音と建前」

時は遡ること、2024年7月29日。
わたしは東京ドームシティホールで7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOYの初日公演を観ていた。

賑やかに盛り上がるオープニングセクションが終わり、各個性が輝いたソロ、演出の腕が光った楽曲を過ぎて、突如始まった「ペア曲決めレース」。
またの名を、水道橋競馬場TDC記念杯。

ペア曲決めレース?????レースの勝者2名が?????ペア曲を???披露??????

咄嗟にやばこんぴで当選しろ、と思った。が、その直後、あまりに己が強欲であることを恥じた。
やばこんぴユニット曲は既に2022年初の単独ライブ侍魂で披露してくれている。まずわたしは矢花くんが当選すれば万歳三唱をすべきだ、やばこんぴが当選するなんて、やばこんぴなわけが、でもわたしは、やばこんぴペア曲が、どうしても、

(この先もこの調子でうるさいですので悪しからず)

突然推したちがレースに参加させられることになった会場内は、独り悶々とするわたしを他所に熱狂的な盛り上がりを見せていた。
コンピが水に落ちれば落胆の声が、レイアがスケボーに乗れば歓喜の声が、小さくなった矢花はしれっとタイコウの背中に乗っていた。

やばこんぴが観たい。
矢花くんが観たい。
己等を「パンダさんチーム」と呼ぶれいれい(中村嶺亜×矢花黎)も、
公式兄弟のやばりね(矢花黎×菅田琳寧)も、
互いの秘密を握り合っているやばぽん(矢花黎×本髙克樹)も、
頼れる最年少兼リズム隊のやばたい(矢花黎×佐々木大光)も

観たい

と思う。

いいや、

やっぱり、わたしは。


真相に関心ない外野の機嫌など窺うの止した

画面上では、矢花が宝箱を開けていた。
肉が落ちてくる。
矢花の身体が大きくなる。
メンバーを追い越していく。
そしてそのまま、ゴールした。

生涯黎数+1を見事に達成したわたしが喜んだのも束の間の話で、
後ろから、とことこと、ただ歩いて来ましたよというような、淡々とした足取りで
ゴールしたのは、ピンクの服。

私「え、えぇ〜〜〜〜↑↑?!?!」
(バカデカ高音ボイス)

自分の悲鳴で頭かち割れるかと思った。終演後に両隣の方から口々に「大丈夫でしたか?」と問われるほどの奇声を発してしまった。
わたしは割と静かにライブを観る人間なので、自分ってこんな声が出せるんだな〜と感心したまである。

やばこんぴが当選した。
本当に信じられないと思った。
貴重な初日公演で、貴重な矢花くんペア曲を当てられただけで十分嬉しかったのに、
ペア曲の相手が、こんぴだなんて。

大人ほど自然にしたいことしかしないようだ
そうしよう


〜〜〜 📖 〜〜〜

今野「俺が『この曲でいこう!』って言いました。矢花は最初結構迷っていたけど、俺はもうこの曲以外に変える気がなかったので、彼に意見を言う隙も与えずに(笑)衣装も選ばせてもらって、演出や構成も大人の方たちが考えてくれたものに俺と矢花が意見を出し合って作っていった感じです」(週刊TVガイド 24.09.13)

矢花「こんぴーがどうしてもやりたいって言ったんだよね。だから、こんぴーのテンションが高くて、本番でも、いつも出るまえにグータッチしてきたし、終始楽しそうにやっていたのが印象的だったよ」(WINK UP 2024.10)

今野「だれかとペアでやりたいと思ってたから、矢花に『この曲はどう?』って提案したよ」
中村「矢花、文句言ってた?(笑)」
今野「うん、説得が大変だった…ってウソウソ(笑)」
中村「矢花、timeleszも椎名林檎さんも好きだからね」
今野「歌い分けとか衣装、演出もわりと俺から提案させてもらったの。東京公演が終わった後、矢花から『ありがとうございました…!』って深々と頭を下げられた(笑)やってよかったよ」(POTATO 2024.10)

〜〜〜〜〜〜〜〜

っ、はあ〜〜〜(デカため息)

そんなこんなでやばこんぴペア曲「本音と建前」が生まれたと知った時には既にホールツアーが始まっており、二度と本音と建前が観られないのだと思っていた矢先、冒頭54秒が高画質でこの世に解き放たれた奇跡、しかも矢花黎の気合いが尋常じゃないくらいに入っていたとされる伝説の8/10お誕生日夜公演。
これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぼうか………。

運営が最大手。いつもありがとう。

2人が持つジャンルの異なる色気を十分に感じられる衣装とライティング。
曲の世界観が見事なまでに体現されたパフォーマンス。
どちらに囁かれるか分からない緊張感。

どこを切り取っても最高で、新たな一面を余すことなく披露してくれたふたりにも感謝だし、これがほぼセルフプロデュースなのも本当にすごいなと思う。
やっぱり今野大輝さんの解像度って今野大輝さん本人がいちばん高いし、今野大輝さんがプロデュースした矢花黎さんって、めちゃくちゃ大人で成熟した色気を出せるんだ………………

これだから、やばこんぴ厨ってやめられないんだなあ。

ごめんねもう全俺が愛だぜ
共犯関係でしょう

私のこの夏の盛り上がりは、間違いなくこのふたりのおかげでした。

マルチアングルで映像化、ご検討の程よろしくお願いします。

(やっぱり強欲ー!)

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