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矢花音楽学校に寄せて(短文)

Vol.146「帰ってきた矢花音楽学校」

深夜1:45。私は君がバレンタイン当日にあげた初の音声ブログを読んでいた。音声ブログとは何ぞや、って感じですが、その名の通り「音声が付いているブログ」のことを指しております。百聞は一見にしかずといいますが、まあまずは一旦上のリンクを踏んでブログを聴いてきてくださいまし。

思い返せば、初めて君に触れた時もこんな真夜中だった気がする。
その対象に興味があるか無いかを自分の中で判断するのは、夜中がいちばんだと個人的に思う。興味が無ければすぐに眠るだけだし。
かつてはあんなに興味の無かった楽器の話について、こんなに真剣に聴いて読むとは思わなかったな。ブログを通して音色の聴き比べをすることになるなんて、もっと考えてもみない未来だった。こんな夜中に、こんなnoteを書くことになるとも思ってなかった。

瞼はすっかり落ちかけていたので、睡眠導入用のシチュボ的な扱いになるかもなあ、なんて思いながら再生したのに、初っ端から「オーディオインターフェースっちゅう良い機械も使って」ってボイスで遊ばれて目が覚めました。矢花くんって機材持ちすぎじゃないか?どこ目指してるん?ほんとに。

そんなところも好きなんですけどね、当たり前に。

そして。
「フロントピックアップでクリーントーンを弾きまして、次にリアピックアップでドライブサウンド、っていうやつで弾いていこうと思います。」
出てくる単語が分からなすぎてまた目が覚めた。
日本人で良かった〜、と思った。なんて言ってるかは分かるので文字に起こせるし、文字に起こせるので後から調べることも出来る。
でも矢花音楽学校の良いところは、調べなくとも聴いていれば何となく分かるところ、なので、ピックアップがなんなのか、フロントとリアの違いはなんなのか、までは分からなくとも、どういう音色の違いを聴かせたかったのかは伝わっていると思う。絵画の知識が無くともなんの色が使われているのかぼんやり分かるように、音楽の知識が無くとも音色の違いはぼんやり分かる。知識があればきっともっとこれは面白い内容なんだろうな〜と思った。

イラスト付きで「あ〜、あの時の!」って分かりやすいところも、音を言葉で表現するのが上手なところも、文章のまとまりとテンポ感が良くて読みやすいところも、
全部「矢花音楽学校」を思い出すきっかけに繋がる"好き"ポイントでした。

ギターの紹介文の中で「一生付き合える相棒」とか「ステージで戦うには難しいギターだったので」とか「新しい武器で戦うぞ!」とか「リードギター矢花、最後の愛機」とか、矢花くんが楽器に対して真摯に向き合っている姿、共にステージで音を奏でるモノ(物・者)同士の信頼関係、みたいなものが垣間見えて良かったんですが、
何よりP.Sで唐突にRikakoの話を始め、「さすがに恋しくなっていた」「無くして分かる痛み」「すごく好んでいた事に気付き」って急に擬人化の解像度が爆上がりしてしまい、やっぱり矢花くんにはRikakoが居なきゃダメなんだ…と勝手に失恋した気持ちになりました(?)

Rikako=IbanezのBLACK EAGLEって分かるのは、矢花フリークしかいないので、最後のあの文章は確実に我々だけに向けて書かれた文章って感じがして滴りました。なんの前触れも無く突然「Rikakoが退院した」って聞いたら、多くの人は知り合いかペットか…みたいな生物を想像すると思うよ。いいえ、Rikakoはベースの名前ですよ。

そしてこの音声ブログ、5分っていうことで、割と説明を端折ったんじゃないかなあって感じるところがあったので、早くISLAND TV的な自主コンテンツを再度設けて欲しいです。(運営へ)

せっかくのバレンタインだったのに、矢花くんは楽器の話ばかりしてたな〜…なんて思いつつ、でもバレンタインに好きな人の好きなものの話を聴けて良かったな〜とは思いました。久しぶりにギターの音も聴けたし。ありがとねん。

おしまい。

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