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神戸と外食産業界がどうなっているのか。どんな状況にあって、どんなことを感じているのかを個人的にざっくり書いてみました。

・3月3週目
・3月4週目
・4月1週目
・4月2週目
・内側の状況と個人的意見
・色々と変わる時代にいる

3月3週目

東京の感染者数が徐々に増加している中、ここ神戸でも感染者が増えていって空気感としては「あ〜コロナって神戸でも発症してんだ、そろそろやばくね?」です。

ただ、COVID-19の影響で街に出ている人たちが減っているっていう印象はなくて、むしろ、「人多くない??影響なくない??」という印象です。この週末は通常通りの人の多さからあまりCOVID-19 の深刻さはほとんど感じる人はいなかったんじゃないかなと。

飲食業界も深刻なダメージを受けている印象ではなく、「ちょっと平日の人通りが少ないかな〜」という肌感覚くらいで認識していたと思います。

3月4週目

このくらいからです、一気に状況が変わってきたの。
政府からの緊急事態宣言がもうすぐ出るんじゃないのかっていう噂がされ始めて、神戸の感染者数が一気に増加しはじめたのがこの週ですね。

神戸・三宮の有名飲食店も時間短縮営業や一部店舗の閉店をし始めたのもこの頃からですね。街の人通りも前週とは一気に変わり、「あれ?みんなどこいったん?」みたいな温度感です。サラリーマンが夜に飲み歩かない、みたいな流れがはっきりし始めたのがこの週の中盤です。

「このままで、飲食店持つのか?」みたいな深刻な危機感が本格化してたわけではないのですが、「このままだとやばいよな〜」みたいなじんわりとした感覚だけが少しずつ蔓延してました。

4月1週目

4月に入ったこのタイミングで、先週一気に変わった自粛ムードがさらに加速し始めました。もう4/1時点で兵庫の感染者数が150人をちょうど超えたところにあって、いよいよだなっていう空気が街全体を覆ってきたました。

夜の街はほとんど人が出歩くことなく、飲食店も多くが閉めはじめたり、営業時間の短縮、テイクアウトのみの営業形態に変更する店舗が相次いで見られるタイミングですね。そしてこの週くらいから大手居酒屋チェーン店が2週間程度の閉店を発表を一斉にし始めました。

やはり、飲食業界も大手居酒屋チェーン店の意向は少なからず影響を受けるようで、このタイミングで店舗を完全に閉店するというところが目立ったのも事実です。

地元熊本でも小さな飲食店が相次いで倒産する話を聞いて、「ほんとにやばいな」って危機感を持つ当事者が顕著に現れたのもこの頃からだと認識しています。対岸の火事で済まされないよって言う人たちがどんどん増え、社会からの圧(流れ)ではなく自主的に閉店に踏み切るところが急増し始めました。

4月2週目

そして、もうみなさんが知っている通り政府からの7都府県に対する「非常事態宣言」が発表され、ここ兵庫・神戸もその対象となりました。発表があった4/7以前から宣言があること、影響の深刻さが増していることを受け、飲食店舗のほとんどが閉めざるを得ない状況でした。営業を継続する・しないという選択肢があるというよりも、「継続しないという選択肢をあとは手に取るだけ」みたいな感覚です。

ぼくの大好きなTOKIも一時閉店することが決定して本当にとほほって感じです泣

神戸だけでなく、非常事態宣言を発表された地域を中心に全国の数えきれない飲食店舗・飲食運営会社が窮地に立たされ、次の打つ手を模索しながら日々できる事業を進めている段階だと見ています。

内側の状況と個人的意見

で、多分一般の人からすると「なんでもっと前に営業自粛しなかったの?他の業界の会社とかはもうとっくにし始めているのに!」っていう考えを持つことも多いと思います。「結局、感染拡大させている原因の場所って飲み食いする場所がほとんどだよね?」的な残念かつ厳しいことを言われもしました。心もとない意見を言われることは非常に辛いのですが、その一方でそのような意見が出るのも、

いや。ごもっともだよ。って僕も思います。

冷静に考えると本当に至極まっとうな意見です。逆にそんな意見が出てこないかったとしたら、どれだけ危機感ない国民だよ!ってなるかもしれませんね。


ですが、対面サービスの代名詞と言っても過言ではない26兆円弱を持つこの巨大市場では売上のその約70%以上が自店舗に直接来た消費者から売上を獲得するというキャッシュポイントしか持っていません。(というかそれしか主に機能していないのが事実です。この項目はまた別のタイミングで触れたいくらい。)
つまり、このキャッシュポイントを閉じるということが自分たちの主要な売上を断ち、私生活を苦しめるということにほぼ直結することを意味しています。感覚が薄い人たちに伝えたいのですが誰も守ってくれないのです。自分たちで守るしかないのです。そんな状況にあるのです。(口がたまに悪くなります、ごめんなさい。)

この状況で安易に店舗を閉じて翌日以降の自分たちの売上をある程度安定させることは非常に厳しい状況なわけです。それに、この時点では外部(政府、自治体等)からの金銭的保証・補填は確定しているわけではないので、COVID-19 の影響を1番正面から受けることになります。このなんとも言えない状況で判断することがどれだけ難しいかは僕にも正直わかりません。未知です。

もちろん、オンライン事業を伸ばせ!対面でなくてもやれる商売をやっていないのが悪い!みたいな外野からの意見も参考になるのですが、まずはこの対応が外食産業界の今の回答であることを認識してもらいたいのです。わざわざ自分たちのお店に足を運んでくれる人を感染させたいと思う人は1人もいませんし、そう考えているからこそ時間短縮営業をしたり、店内長期滞在をさせないためにテイクアウト形態に変更したり、博打のようだけど店舗を閉めたりといろんな対応をしているし、せざるを得ないのです。

まずは、この事実を知ってほしいのです。

あくまでも外食産業界に関わる一人としての意見として認識してもらいたいのですが、ビジネスをやる以上今は目の前の状況に対応しながら1円でも売上をあげることを考えることで精一杯なのです。本当に生活ができるかできないかの瀬戸際まできているのです。しばらくはこの状況が続きそうですし、それと並行して次の手を打ち出していく喫緊性がずっとつきまとっています。

あ、ただですよ、全く悲観的になっているわけではありません!
むしろその逆です。飲食業界・業態の新しいサービスが生まれるチャンスかもしれないのです。というかそのタイミングにいると思います。ここで単に転んで終わるみたいな気持ちで次にいけるわけないじゃないですか。

こんな時だからこそ死ぬほど貪欲になる。いやでも次の手を考える。できるだけ自分たちが楽しく誰にとってもプラスになることを考える。そんな気持ちで取り組んでいるわけです。「食」は誰にとっても切り離せないものだからこそ、その責任と影響の大きさは計り知れません。だったらとことん一生懸命に楽しく向き合うことが結局は得することにつながると考えています。

だっておいしいものずっと食べ続けたいですもん。笑

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色々と変わる時代にいる

COVID-19 の影響はおそらく今年いっぱいまでは続くと考えています。最近出てきた「after COVID-19」「with COVID-19」みたいな観点ももちろん大事にしつつ、COVID-19がつくったこの影響からたくさんの業界が大きく変わるタイミングでもあります。そして、それはこの外食産業界隈も例外はないし、むしろ1番変わるんだろうなと考えています。そしてそれに付随する一次産業の重要性、見直しやその中のあらゆるサービス形態が根底から変わっていくとも考えています。

次は個人的に何が今後起こるのかっていう予想を書こうかと思います。
人と食の関わり方、飲食業界との付き合い方、一次産業のこれからみたいなところを書きたいなと考えているところです。
いつも当たり障りのない文章ばっか書くなっていうコメントもらいます笑
ごめんないさい、ちゃんと書けるように頑張ります、、、汗

そして、今はできるだけ人を避けること・家にいること・大切な人を守ることだけを考えましょう。現実であるからこそ、本気で向き合わないと後悔しようにもできなくなります。

みなさん本気で生き抜きましょう。

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