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コーポレートサイトにお金をかけても売上は増えない

NPOや事業主さんからホームページ製作の相談をいただきます。ここで最初に結論を言ってしまうとホームページはいらないですよとお答えしてます。

ここで言うホームページとはいわゆる組織を紹介するコーポレートサイトです。コーポレートサイトの基本構成は会社の紹介と問い合わせフォームです。商品やサービスも紹介されてます。印刷物でもこれによく似たものがあります。会社案内パンフレットです。そうなんですよ。コーポレートサイトはインターネット上の会社案内のパンフレットなんです。

コーポレートサイトがあれば世界中から注文が来るなんて、テレビドラマみたいな展開は誰も期待してないでしょう。それでもホームページ(コーポレートサイト)があれば多少は売上が増えるんじゃないかと思ってしまっているんですね。先ほど書いたようにコーポレートサイトというのは会社案内のパンフレットなんですよ。そんなことはないちゃんと商品の紹介も載せているとおっしゃる方もいると思いますが、ちょっとか考えてみてください取扱説明書の最終ページに載っているスペック表みたいなものを見せられて、商品を購入しますか?こういうのじゃなくてさもっと商品のこと詳しく書いてあるものないのって思いますよね。

コーポレートサイトがダサいから注文が来ないのか。これも誤解です。豪華絢爛かっちょいいコーポレートサイトがあれば、あなたの会社の社員は自分の会社を誇りに思うかもしれません。しかし、コーポレートサイトにお金をかけているからこの会社は信用できる会社だと思うほど消費者の思考は単純ではありません。あんまりいいことばっかり書いてると嘘っぽいという印象すら与えてしまいます。

コーポレートサイトのSEO対策で売り上げが伸びるか。SEOは対策とは、Google検索で、地域名+サービス名で検索した時にホームページが1ページ目のリストの上位に表示されることを目指します。Googleのアルゴリズムをハックするような裏技も世の中には出回っていますが、基本的には検索順位を上げるには良質なコンテンツを長期的に提供していくしか方法がありません。何年も作りっぱなしで放置しているようなコーポレートサイトでは上位は狙えないです

決してコーポレートサイトを作ることが無駄だと言っているわけではないのです。メリットはあります。名刺にコーポレートサイトのURLを載せておけば、初めて会った人との会話では、セールストークは棚に上げて、そのままその時にあった話題を楽しむことに集中できます。融資の審査の時に営業実態の証明になります。他にも強引なタイプの営業マンには、コーポレートサイトから資料を送ってくれと言ってかわすこともできますし、24時間いつでも常に意見や感想を受け付ける窓口があることでネガティブな口コミの火種を消すことにも役立ちます。

相談のはじめに、コーポレートはいらないですよと助言をした上で、どうして欲しいんですかと尋ねます。お話をしていただくと、コーポレートサイトがあれば課題が解決できるとに漠然と期待していただけで、もっと重要な自分が抱えている課題に気づき始めます。自分の後ろ側にある寝癖が見えていないのは自分だけですからね。

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