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アメリカ横断17日目🇺🇸ニューオリンズ→アラバマ|I have a Dream.

世界を旅暮らしする海外ノマドフリーランスの飯田さん(@iida_shiです。

いきなりですが、私の『演劇』と『映像』づけの高校3年間を過ごした。

そんなわけで、演技や映像作りの勉強として、高校3年間で300本ほどの映画を見た。

あらすじしか言えない映画、内容を全く覚えていないけどタイトルだけ覚えている映画、どのシーンが良いかまで詳しく話せる映画まで、ジャンルを食わず嫌いせずに見てきた。

その中でも、『RIZE』という映画は特殊で、ストーリーは覚えていないけど、知らない世界を見せてくれたという点で衝撃を食らった。

たしか、舞台は西海岸。
ギャングたちが鬱憤を銃や暴力ではなく、ダンスで昇華するために生まれたKrumpがテーマ。

特に、差別を受けてきた黒人たちがその怒りを人ではなく、ダンスにして自己表現する姿に、高校生の私は胸を打たれた。
そしてそのダンスがとにかく激しく、映像越しでもエネルギーを感じたのを覚えている。

怒りを暴力ではなく、ダンスへ昇華しないといけない。
そう感じとった私はこの映画を通して差別に対して強く惹かれた。

前置きは以上です。

昨晩のジャズの余韻を浸る朝。
今日は移動日。

モントゴメリーを経由してアトランタまで行く予定。
しかし予定より2時間遅れてRVパークを出発した。

仕方がない、そこに温水プールがあるから悪い。

750kmを走る根性はあるか?

ニューオリンズからアトランタまでざっと470マイル。kmにすると750だ。
東京駅から広島駅までが約730km。

これを1日で走れてしまうアメリカってすごいよね。
信号がほとんどないハイウェイを走るので、常に運転しっぱなし。

ルイジアナ州とミシシッピ州を繋ぐI-10 Twin Span Bridge

写真の通り景色は綺麗だが、これが何時間も続くと飽きる。

10号線をひたすら走る

保険に入っているとはいえ、事故を起こして予定していた場所へ行けなくなるのは嫌だ。さらに返却日は決まっているため、事故で遅れた分、運転する時間が長くなるなんて、車内の空気がお葬式になるに違いない。

ということで、1時間ごとに運転を交代するようにしている。

これから横断をする人には口酸っぱく言おう。
運転できる人は多い方がいいぞ。唯一運転できなかった人より。

アラバマ州で初体験した話

なにを隠そう私は酒飲みだ。

初日にBUD LIGHT(アメリカ産のビール)を箱買いするくらい。

旅も後半に差し掛かってビールが切れてきた頃。
モントゴメリーのウォルマートでビールを買おうとしたら断られた。

アメリカは州によって法律が違う。
いつもはパスポートを見せれば買えるのため、今までお酒が買えなかった州はなかった。

「モントゴメリーではアメリカ国籍のパスポートがないとお酒は買えない」と門前払いを食らってしまった。

アラバマ州の位置

非常に興味深いので、なぜモントゴメリーでは酒の規制が厳しいのかChatGPTに聞いてみたら、きちんとして歴史的背景があることがわかった。

すると以下の3つが大きな理由とのこと。

1. 禁酒運動
アメリカ全土で1919年から1933年にかけて施行された禁酒法の影響が、アラバマ州や南部地域には今も強く残っています。禁酒法が廃止された後も、南部の多くの地域では引き続き厳しいアルコール規制が維持されてきました。

2. 宗教的影響
アラバマ州を含む「バイブル・ベルト」と呼ばれる地域では、キリスト教の価値観が強く、アルコール消費に対して厳しい見解を持つ住民が多いです。宗教団体や教会がアルコールの販売と消費を規制する動きをサポートし、州全体で厳しい規制が施行される要因となっています。

3. 「ドライ・カウンティ」の存在
アラバマ州では、郡(カウンティ)ごとにアルコールの販売や提供が禁止される「ドライ・カウンティ」が存在します。現在も、多くのカウンティがドライであり、アルコール販売に制限がかかっています。このため、州全体での規制も他州と比べて厳しい傾向にあります。

モントゴメリーというよりアラバマ州が酒の規制を激しくしているそう。

「違い」には必ず理由がある。
その背景を調べることがさらに自分の視野を広げてくれる。

まさに僕の旅が3年間も続いている理由だ。

I have a Dream

「アメリカは人種のるつぼ」

中学生の時に習ったのを覚えている。特別教室で授業を一時期受けていたほど勉強はできなかったが、るつぼという言葉の響きが頭に残っている。

実際に現地へ来てみると、言葉の意味が非常に理解できた。

ネイティブアメリカン、ヨーロッパ系アメリカン、アジア系、ヒスパニック系、オセアニアなど様々な人種がここには住んでいる。

正直僕は黒人という言葉が好きではないが、この記事を読んでくださっている方には1つでも新しい情報を持って帰ってほしいので義務教育で習った呼び方をさせていただきます。

アラバマ州は黒人が多かった。

さて、この日は、出発予定時刻が2時間遅れているので、予定されていたアラバマ州のモビールはスキップした。

16:45、モントゴメリーのレガシー博物館に到着した。
ここはアメリカの奴隷制と人種差別の歴史を展示している場所。

閉館15分前だったため入れたのは売店のみ。
館内に入れなかったことは非常に後悔している。

ただし外のモニュメントを見ることができた。

リンチ被害者の記念碑

1865年の南北戦争終結後、アメリカへ奴隷として連れてこられた黒人たちは解放運動を起こした。
しかし白人至上主義は根深く、黒人は暴力を振るわれたり、精神的苦痛を与えたりした。

この噴水は1865~1876年の数年にリンチされた黒人たちを追悼するものであり、代表する500人の名前が刻まれている。

誰かがこう言った。

「私たちは同じ人間であり、黒人や白人、アジア人と棲み分けることに合理性を感じない」

ずっと大切にしている言葉。

キング牧師、人種のるつぼ、奴隷制度など、無駄だと思っていた学校教育が、ずっと遠い将来にこうやって生かされていることに、しっかりと教育を受けられた環境に感謝しないと。

「自由であるという基本的人権を主張したために苦しみ
命を落としたすべての人々を、
私たちが決して忘れないように。」

モントゴメリーを後にしてアトランタに向かう。

が、この日は急ぐ必要はないと決断しアラバマ州からアトランタへ繋ぐ、ルート85にあるビジターセンターで車中泊した。

この決断が明日の我々の首を締め付けることを、まだ誰も知らない…。


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飯田さんってこんな人

プロフィール:
1997年生まれ。千葉県出身。高校卒業後、米国の大学進学を目指して、新宿5丁目にあるNICインターナショナルスクールへ入学。金銭面の事情でアメリカ進学を断念。そこから英語を使う仕事を探し、京都で人力車を引っ張ることに。2年働いた後に京都のIT企業へ中途入社。2020年1月に動画制作者として個人事業主開業。アニメーション制作をしつつ、YouTubeやブログなどで情報発信。フルデジタルな環境を生かして、場所にとらわれない生活をしている。


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