僕の畑に来るネコ193『冷暖自知』 4 いいだ君 2023年5月24日 11:53 クロ「にゃ〜〜」僕「お?どうした?クロ?」悲しそうな声で鳴くクロちゃん。 クロ「やられたー」僕「うお!左耳の下、左眼の上にキズ。また喧嘩して来たな。 クロ「小屋さ行ぐべー」僕「んだな、行ぐべー!クロ」 お!チャッコがいる。雨に毛が濡れて痩せてみえるチャッコ。 チャッコ「う〜、寒いよー」 おーよしよし♪チャッコ、めんこだなぁ。 チャッコ「ハラペコだよー」僕「よしよし、」 チャッコ「ありがとうございます」ペコリ。 ヤンチャなチャッコだけど、愛嬌もある。人で言えば、学生時代に不良だったけど、大人になったら魅力ある経営者になっていた、みたいなイメージ。チャッコにはそんなことを感じる。 僕は、今日はアスパラの苗を定植した。場所は、陽の出ロードの脇に。駄洒落を考えている。何故、陽の出ロードの脇になのか?それは、陽の出ロードで、"朝っぱら"から"アスパラ"を収穫したら面白いだろう。、、、え?なにか? クロ「おじちゃん、朝から駄洒落が冴えてるね!」僕「クロちゃん、ありがとう」 クロ「僕は前から思ってたよ。おじちゃん、なかなかセンスいいよ」僕「そうか?ありがとう♪」クロに褒められてしまった。 今朝も小雨が降るので、屋根の下、薪ストーブでお湯を沸かす。 クロ「生きづらさを感じる人は、センスを持っていると思うよ、おじちゃん?そうでしょ?」僕「ま、そうだね。生きづらさは感じてる」 クロ「僕もそうだよ。世間の風は冷たい」僕「そうなんだよ、人の目を気にしている人から見れば、クロとか僕は基準外と映る」 気にすること無いんだけどね、。どちらも。 クロ「そうなんだよ。基準をどこに取るかだけ。僕とかおじちゃんは、自然に基準を置いているから、ブレないよね!だから太陽を見ているんだよね!」 クロ「僕と喧嘩したネコは、"猫はこういうものだ"という人間の都合の基準に嵌められていて、自分を正しいと思っているから、尚更、癖が悪いんだよ」僕「うん、うん、分かるなぁ」 チャッコ「父ちゃん、大変なんだなぁ」クロ「チャッコ、お前も自分の人生、自分の足で歩いていけよ」 チャッコ「うん、父ちゃん、」クロ「熱いも冷たいも、自分で経験するしか、本当の事は分からないんだ」 チャッコ「父ちゃん!」クロ「甘えるな!」 チャッコ「父ちゃん?」クロ「なんだ?」 チャッコ「父ちゃん、母ちゃん(ミケ)と喧嘩したん?」 クロ「う、、(痛いとこ突いてくるな、、) クロ「くそ〜〜〜!」ガリガリガリ! 今日は雨降りなので、無煙炭火器はお休み。チャッコ「父ちゃん、図星だったみたいだ、」 チャッコ「おじちゃん?」僕「なんだい?」 チャッコ「夫婦喧嘩って、、大変?」僕「うう、、(痛いところを、)クロの気持ちが分かるなぁ、、。」 チャッコ「僕も夫婦喧嘩してみたい!」僕「へえ〜〜〜!!」 これは、何の木だ?この木なんの木、気になる木になる。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #写真 #小説 #マンガ #絵 #猫 #創作大賞2023 #畑に来るネコ #冷暖自知 4