僕の畑に来るネコ196『いつの間にか道が出来る』 7 いいだ君 2023年5月27日 09:46 おはよう!小屋。 キッキー君「おじちゃん、おはようー」僕「おはよー」 今朝は曇り空。随分、気候が暖かくなり、上着が要らないぐらいだ。 チャッコ、現る。僕は見てしまった。隣の畑に隣の畑の人の車が来た時、その車に駆け寄って行くのを。隣でも可愛がられているんだな。 上手いことやってやがるチャッコ。僕は隣の畑の人に、ちょっと嫉妬。チャッコにも。ま、地域猫として生きて行く術を、上手に身に付けているチャッコを誉めてあげるべきな事は、僕も自覚しているつもり。だけど、。人間だもの、、あいだみつを。 チャッコ「何やってるの?」 僕「生の草を燃やしてみるの」チャッコ「へえ〜、なんでですか?」 僕「どうなるか、見てみたいの。」チャッコ「へえ〜、普通の人は生のまんま草を燃やすなんて、なかなかやらないよね」 この場所に、蔓性の胡瓜、南瓜、西瓜、を定植してみる。 チャッコとクロちゃん(父猫)が、歩いて行く。 チャッコ「父ちゃん、花が綺麗だね」クロ「腹の足しにはならないよ」 キッキー君「父ちゃん、現実的、、」 チャッコ「父ちゃんは、花より団子だね♪」クロ「団子よりネズミだ」 キーちゃん「父ちゃんは、現実派だな」 キーちゃん「キッキー君?何やってるの?」キッキー君「しーっ!!」 キーちゃん「え?」キッキー君「ネズミがいたんだよ!」 キーちゃん「あら!」キッキー君「逃げちゃったよ!」チャッコ「花よりネズミ?」 キッキー君「チェっ!ネズミ食いたかったな」キーちゃん「またチャンスはあるわよ」チャッコ「夢のない奴らとは、話したくないな、、」 キーちゃん「なによ、チャッコ」キッキー君「現実あっての理想や夢だよ、食わなきゃ生きて行けないのが現実だよ」 キーちゃん「ま、そんなに責めないで」キッキー君「そうだな、チャッコも夢だけじゃ生きていけない事、いつか気づくさ」 チャッコ「おじちゃん?夢を見ちゃいけないの?」僕「もちろん夢を見たっていいさ!」 チャッコ「キッキー君は現実を見ろって言うんだ!」僕「それも正解だよ」 チャッコ「だって、、夢が無ければ、楽しくないよ!」僕「夢だけでも、現実だけでも、人生は豊かにはならないだろうな。バランスだよ」 キッキー君「チャッコ!目を覚ませよ」チャッコ「キッキー君だって!夢を理解して!」 チャッコ「にゃーー!!!」網にからまった! チャッコ「にゃーー!!!にゃーーー!!!」 もがいても、もがいても、網が絡まって行く。僕「チャッコ!待ってろ!ハサミ持ってくる!」網を切るハサミを取りに走る僕。 チャッコ「おじちゃん、、現実が分かったよ。。。 理想と現実。二元論ではない。全部ひっくるめて"今"。その思想を農法に応用する。その試みがこの畑。バカと誹られるが、バカではない。ここはバカだ大学。愛がある。全ては愛、なのかも知れない。 通った所に道が出来る。知らず知らずに、踏み固まって道が出来ている。 #日記 #写真 #小説 #イラスト #マンガ #絵 #猫 #愛 #創作大賞2023 #理想と現実 #畑に来るネコ 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート