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【コラム】プレイレベル2の幅はデカすぎる!【デュエパ】

デュエパーティーの略称の「デュエパ」が結構間の抜けたネームで若干の気恥しさを覚える季節になりました。

デュエキングDreamの発売はデュエパに新たな軸をもたらし、DMEDH(超次元GR使える版デュエパ)には新風がやってきました。
特に新たな三色パートナー3種とまともな4色が来たことは界隈を賑わせました。

そんな感じで日々やれることが増えてデッキの質も上がっていきましたが、それに伴い同プレイレベル同士での力の差も浮き彫りになってきたように感じます。


デッキパワー=プレイレベルではないが、
時に「≒」近似値になる

プレイレベルの区分をおさらいしますと

レベル1:ファン 勝利よりもみんなで楽しむ
レベル2:カジュアル 勝利を意識しつつ楽しむ
レベル3:ガチ 勝利の追求こそが楽しみ

の3つに分かれています。
これらはデッキパワーに寄らず、あくまでプレイヤー個人のスタンスを表す指標です。

(何故デッキパワーで区分されないかと言えば、おそらく個々人でデュエパーティーのデッキパワーを測るのは難しいことと、お兄ちゃんのMTGのデッキパワー10段階区分がトラブルを今でも引き起こしている現状があるからかと思われます。)

しかし、昨今のカードパワーの上昇はデッキ構築段階でレベルの上昇を余儀なくされています。というのも、プレイするだけで強力なカードは影響度によってはプレイレベルの上昇を招く性質を持つからです。デッキパワーの平均が上昇すると、どのカードをプレイしてもレベル上昇が免れないため「プレイするか」「プレイしないか」でしかプレイレベルの調整が出来ない状態になってしまいます。
これがいわゆる「デッキパワー≒プレイレベル」が成り立ってしまうからくりです。


プレイレベル2では雑魚狩りのゾロ、プレイレベル3ではヨサクとジョニーのデッキ

ところでたまに聞く「プレイレベル2.5」という表現をご存知でしょうか。
しゃらくせえ表現ですが、「プレイレベル2」が含む領域の広さを一言で表す言葉です。

プレイレベル1は本当に要介護デッキが所属しているので基本的に2の土俵には上がれませんし、プレイレベル3は最適化と再現性の世界なのでそもそもゲームの方向性が違います。
つまるところプレイレベル2とは、自力で勝てる手段を持つだけで入場できるガバガバの世界なのです。

プレイレベル

        1                      2                        3

|──|​───────​───────|──|
デカすぎ!

上限値と下限値が極端過ぎて2に幅ができています。
3の領域の手前が「2.5」になります。3のなりそこないのようなイメージ。
そして「2.5」は3には負けるが2には高い勝率を出せるデッキ(≒プレイレベル)です。本来プレイレベルはデッキパワーに寄りませんが、ここまでデッキパワーが高まると否応なしにプレイレベルも上昇します。

ここでデュエパーティーのプレイレベル区分が3段階で少ないよねという話をしにいけるわけです。

ちょっとぼくのプレイレベル2を目指したロマティックダム・アルキングのデッキを見てってよ。

コンセプトは「アルキングを防御に使う」です。
アルキングのクリーチャー展開でカウンターして殴り勝つのがこのデッキの全て。ディスペクターは3枚のみで、キル性能を上げるUKパンクやアビスハリケーンを抜いて片腕もいでる状態ですが、はたしてプレイレベル2運用はできたのでしょうか。


結論から言うと、これは「プレイレベル2.5」に近かったです。普段から他デッキでもカードパワーやプレイでレベルの調整を図っていますが、これはアルキングが強過ぎてカスのクリーチャーを仕込んでも「2.5」でした。極まったカードパワーは時にプレイレベルを侵食します。

3段階で分けている中でユーザーが勝手に「2.5」呼称を使い始めた現状をよく表しているなと感じます。2では強過ぎる、3では弱過ぎる。
晴れる屋が統率者戦のテーブル分けで独自基準の4段階を提言、後に自店舗のイベントでこれを使用した際には既存の10段階に比べて評判が良かった。(そもそも10段階がカジュアル思考の米国プレイヤー基準のものをそのまま輸入したため競技思考の日本の土壌とはかなり違う)
そして2024/10/13現在、統率者委員会がWotCに移譲されたことを契機に4段階からなる「ブラケット」と呼ばれるデッキパワー区分が生まれました。

プレイレベルはDMEDHのパワーレベルからの引用に近く、概念の一部をそのまま持ってきたものだと思われます。
DMEDHはデッキパワーレベル1~3とプレイパワーレベル1~3を合計した数値である、2~6の5段階をパワーレベルとしていたものから、プレイパワーレベル3段階のみを採用した形と考えられます。

仮に上記が合っていた場合は元々5段階としていたものを一側面からの3段階評価にした歪みが今に現れているのだと思われます。晴れる屋、WotCに倣うのならば4段階評価が丸いのではないでしょうか。
あくまでプレイのレベルではありますが、デッキパワーの上昇に伴ってプレイがカードパワーに縛られるのは避けられないことでしょう。


デッキパワーの上昇は避けられない

カード一枚の強さが際立ち、デッキパワーは上がり続けています。
そんな中でプレイレベル2の懐の深さは次第にプレイレベル2同士での不和にも繋がっているのを肌で感じます。ただ、だいたい4人での対戦なので誰かを味方に出来れば解決出来る問題ではありますし、ぼくはそうしていきますが、タコ殴りにされた側はたまったものではないし、タコ殴りしてからゲームスタートというのもストレス。誰かを味方にする交渉が出来ない人間はどうするかも課題です。

今回はぼくが最近思ったことを文字にしたかっただけなので特に今すぐ改善してくれ!と言うものではありませんが、将来借金を払わされる羽目にならないかは心配です。まあその時が来たら払っていきましょう。

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