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デュエパに何故規制リストを作るべきでないか

こんにちは、飯田です。
今回は何故規制リストを作るべきでないかを述べます。
この世に蔓延るあまねく規制リスト。その作成に至ったプロセスや、問題点をサクッと記します。
リスト作成自体は悪ではありませんが、作成に至った過程によって朱に染ったものなのです。

DMEDHの規制推奨リストはあくまで別フォーマットの規制リスト

よく槍玉にあげられるのが「デュエパの前身のDMEDHには規制リストがあるじゃないか」という言説です。

DMEDHの特性は今回の主題ではないのでざっくりとですが、だいたい超次元、他外部カードを使用できるデュエパという認識で大丈夫です。

本題に入りまして、DMEDHはその独自のゲーム性から既存のデュエルマスターズ殿堂レギュレーションを適用しない、DMEDH独自のカード規制が為されています。
これは暗に、DMEDHと殿堂レギュレーションは異なる理念によって運営されていることの証左です。

ですので、「DMEDHには規制推奨リストがある」というのは確かにそうですが、DMEDHのそれは殿堂レギュレーションと同じ役割を果たすものであり、殿堂レギュレーションを適用するデュエパーティーに新たな規制を施す理由の裏付けにはなり得ません。


規制リストという法は確かに自治はもたらす。その後は知らん。

規制リストの作成はコミュニティ内の全ての人間が同意を得た上で、かつそのカード規制の理由に一部でも私怨や忖度が入っていないのであれば、ぼくは好きにやればいいと思います。

コミュニティでの了解が得られているのであれば、それは新たな法であり、明確な基準です。

ただ、世の規制リストを見る限り、あまりにも私怨と特定個人への忖度(特にリスト作成者への)が多く、上記条件は全く満たせていません。好きにするな。

これは規制リストを作成した個人やコミュニティが特にリスト作成が下手だからとかではなく、規制リストを作成しようとした段階で私怨や忖度が混じることは確定しています。

コミュニティ崩壊の流れの一端にリスト作成が含まれている

そもそも規制リストを作成するに至った理由とはなんでしょうか。

誰かがプレイレベルを逸脱した(一番多い理由)、特定個人が突出して強い、カード毎の適正レベルが分からない、ゲーム上でカード使用を理由にトラブルが起きたなど

作成者はとにかく規制をすることで、特定個人やコミュニティのパワーに制限をかけることを目的に作成、運用したいはずです。
しかし、これは本当に正しい対処なのでしょうか?


ぼくは少なくとも、プレイレベルを逸脱したプレイヤーにはゲーム中、ゲーム後に指摘ないし会話をしています。その後の未来のため、打算的には自分の遊び相手を良くするために。
これは特段変わったことはしていませんし、人とはコミュニケーションをとることで成長し、コミュニティとの付き合いを学んでいくものです。基本は話し合いによる解決が望ましいです。

では、規制リスト作成者はどうなのかというと、こちらもコミュニケーションを取る意思は見せていますし、彼らもぼくと同じく対戦相手とは良き友でありたいのです。
しかし、コミュニケーションでの解決ではなく作成での解決に至ってしまったのです。

規制しなければならない個人がいる時点で歪んでいる

規制リストを作成することは特に肯定も否定もしません。ですが、規制リストを作成する理由が特定個人を諌めるためである場合ははっきりとNOを突きつけます。

何故この世に蔓延る数多の規制リストに私怨や忖度が紛れているのか、の理由がここにあります。
特定個人を規制リストという法でしか縛れない」ことが歪みの正体です。

彼らもまたその特定個人と、コミュニティとコミュニケーションを取ってきました。取った上で明確な基準を設けることでしか、それを良くしていけなかったのです。
当然なのですが、その規制リストは特定個人への一種のカウンターであり、影響をモロに受けた当人の心境は面白くないでしょう。当人にとってはゲームが楽しくありませんし、楽しくないゲームはしません。楽しい時間を送れないネガティブな思考は当人以外のコミュニティにも波及する恐れがあります。(イラついている人間がいたらまあ楽しくないとは思う)

規制を施すに至る理由となった個人と根本的な解決をしないまま、対処療法である規制リストの下でゲームを続けてもコミュニティのためにはなりません。これはゲームのミスマッチではなく、人間とのミスマッチなのです。ゲーム側からの解決は望めません。

ここでデュエパーティーを楽しむためのガイドラインを読んでみましょう。(全てのプレイヤーが読むことが前提で成り立つフォーマットなんやで)

これは言わば社会的常識、いわゆる紳士協定に則って成り立っているゲーム、ということを如実に表す文章です。非紳士的行為は許されるべきではなく、それを犯す者とは楽しくない時間を過ごすこととなります。

遊びの中で不満が出るのは仕方の無い部分です。ですが、それをコミュニティと共に解決するのではなく、コミュニティに自分勝手な主張を押し付けてわがままなヤツに成り下がるのであれば、ソイツとは「遊ばないこと」が規制リスト作成より最も手っ取り早い方法となります。

規制リストを作成してまで、話の通じないその個人と遊びたいのかは考えてください。この世の遊びはデュエパーティーだけではありません。


規制リストとは、縛る鎖ではない

再三記しますが、ぼくは規制リストを肯定も否定もしません。誰かを縛るために作る、といったその理由を否定しています。

規制リスト作成の理由は様々ですが、コミュニティの安寧や個人に枷を嵌めるために作られたリストは歪みを生みます。
そういった理由で規制リストを作るのであれば、やることは作成ではなく「話し合い」のみです。解決できたならば続ければよいですし、出来なかったならば残念ですがデュエパーティーをその個人とは遊ばないか、コミュニティ毎別の遊びに移るべきです。
これはデュエパーティーというゲームで解決出来る問題ではなく、ましてやデュエパーティーの問題として提起されるのも筋違いです。だってただの人間同士のトラブルだもん。

わかったら規制リストを自治のための叩き棒にするのはいい加減にやめなさい。



番外編 規制リストをつくろう!

規制リストを作るためのフローチャート
チャート遵守は親の教え、絶対に守ること
遵守出来ないなら無い方が良い、つーか作るな

①全カードを網羅する(大事)
そもそもカードを選定できません。また規制リストに「〇〇が入ってない」というツッコミが出て、それが確かに頷ける内容であれば不十分なリストとなってしまいます。カード検索を十全に使用できれば本当に網羅しなくてもよいです。

②フラットな立場で選定する
私怨や忖度は抜きに、本当にゲームに対して不健全かを考えましょう。対処法が無数にあるカードは基本的に対象になりません。

③選定したものと同じ役割を持つカードを全て挙げる
全カード知ってるならできるはずです。絶対に「〇〇が入ってない」などのツッコミを抑制しましょう。ムカつくので。

④選定したカードを他者と議論する
他者の意見を取り入れることで選定したカードから更に厳選しましょう。全てを採用すると規制リストが膨らみ、構築が不自由になります。

⑤厳選したカードを何度かテストプレイする(イチバン大事!!)
厳選したカード群が本当にダメか試しましょう。カード一枚に対して複数回テストします。意外と特定条件でしか強くないカードも結構あります。
デュエパーティーは個人で全てを対処するゲームではないため、個人に対しての影響度ではなく、全体に及ぼす影響を尺度に考えましょう。

追記(2024/11/05)
個人作成の規制リストは秩序を常に生み、同時にトラブルも生む、好悪併せ持つ存在です。
ぼく個人はトラブルを解決するために別のトラブルを発生させるような、借金返済のための借金はするべきではないと考えています。
これは規制リスト自体の問題ではなく、規制リストを適用する人間、環境によって好悪のバランスも左右される、何者にでも染まってしまう性質そのものです。だからこそ、作る人間やコミュニティには確固たる理念と哲学でこれに染める色をコントロールしなければならないのです。
それほど規制リストとは、人をコントロールするとは、人一人では抱えきれない重いものです。

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