東京都、70歳以上対象「シルバーパス」料金大幅引き下げへ
東京都は、70歳以上の都民が利用できる「シルバーパス」の料金を新年度から約4割引き下げる方針を決定しました。この料金引き下げにより、高齢者の家計負担を軽減し、外出機会の増加や社会参加を後押しする狙いがあります。
シルバーパスとは
1973年に始まった高齢者福祉政策の一環として、東京都が発行する定額利用パスです。このパスを購入した70歳以上の都民は、都内の路線バスや都営地下鉄などを自由に利用できます。発行と販売は東京都の委託を受けた東京バス協会が担当しており、販売収入は参加する交通事業者に振り分けられます。
新料金体系と対象者
• 現行料金:2万510円
• 新料金:1万2000円(約4割引き下げ)
• 低所得者向け料金(1000円)は据え置き
※住民税非課税世帯などが対象
直近の年間発行枚数は約102万枚で、そのうち低所得者以外の利用者は約10万人です。
政策変更の背景にある都議会公明党の働きかけ
東京都の70歳以上の人口は現在約250万人に達しています。この高齢化が進む現状を受け、都議会公明党は一貫して高齢者の生活を支える施策を提案してきました。特に、公共交通機関を利用しやすくすることで外出機会を増やし、高齢者の社会参加や健康増進を促進することを訴えてきました。
今回の「シルバーパス」の料金引き下げは、そのような働きかけが実を結んだ結果です。公明党は、東京都が予算編成を進める過程で、具体的な提言を行い、シルバーパスの利用者が抱える家計負担の実態や、料金引き下げの必要性を丁寧に訴えてきました。
また、公明党は「単なる負担軽減」にとどまらず、この政策がもたらす社会的な効果にも注目しました。特に、外出頻度の増加が高齢者の孤立解消や医療費抑制につながる点を強調し、都政全体にとってのメリットを具体的に提示したことが、都の政策決定を後押ししました。
期待される効果
1. 高齢者の外出促進
料金の引き下げにより、気軽に外出しやすくなることで、高齢者の社会参加が活発化すると期待されています。
2. 健康増進と医療費削減
外出が増えることで健康維持に繋がり、結果として医療費の抑制にも寄与する可能性があります。
3. 地域経済の活性化
高齢者の外出機会の増加が、商店街や地域の公共施設利用を促進し、地域経済の活性化にも繋がることが期待されています。
都議会公明党の今後の展望
今回のシルバーパス料金引き下げは、都議会公明党が推進してきた「高齢者を支える政策」の一つの成果ですが、これをスタート地点と捉え、さらなる施策提言を進めていく意向です。具体的には、高齢者が安心して暮らせる街づくりや、医療や介護との連携を強化した支援体制の構築など、包括的な高齢者政策を視野に入れています。
あなたもシルバーパスを活用しよう
新料金体系は、都内に住む70歳以上の全ての方が対象です。家計負担を軽減しながら、外出機会を増やすこのパスをぜひ活用してください。そして、周りの高齢者の方にもぜひこの情報をシェアしてください。
高齢者が安心して暮らせる東京の実現に向けて、一人ひとりができることを考えてみましょう。