春の訪れに。色彩を楽しむ草木染め
自然の土や草木、野菜や果実などを原料とした草木染めは、四季のある日本で昔から行われてきた伝統技法。染め上がりのナチュラルな風合いや、やわらかな色味は春のコーディネートに取り入れたいものばかりです。今回は、草木染め・天然染めのアイテムを集めました。
▼春色が混ざり合うシルクマフラー
黄色とピンクが織り合わされた、真綿シルク100%のマフラー。黄色はカルーナ、たまねぎの皮、ナラの木の葉、ピンクはインド茜、コチニールで染められています。シルクは通気性や保温性に優れているので、季節を問わず使える素材。長く使用すると少しずつ色や風合いが変化していく様子も、自然植物からの贈り物として味わう楽しみがありますね。
▼柿渋染めの奥行きある風合い。細かな皺まで美しいショルダーバッグ
柿渋染めのブラウン、ユニセックスでシンプルな形が魅力のショルダーバッグ。倉敷で織られたコットンリネンの生地を重ね、フリーハンドでミシンステッチを入れることでポコポコとした凹凸ができます。洗いざらしの素朴な風合いと、何度も染め重ねた深みのある色が一味違うおしゃれな雰囲気を醸し出していますね。
▼アーティチョークのオレンジ色で元気になれる、コットンストール
アーティチョークで染めた、ややくすみのあるオレンジ色のストール。上品な葉の織模様のジャガード生地は表面に凸凹があり、影ができることでより一層ボタニカルダイの美しさを楽しめます。肌触りの良い薄手のオーガニックコットンで、さらっと首に掛けると普段の装いのポイントに。
▼野菜のやさしい色味。バジルで染めた天然素材タオル
大阪産の特産野菜で染めた「雫〜SHIZUKU〜」シリーズ。にんじん、玉ねぎ、ナスなど野菜由来のカラフルな展開があります。吸水生の高いガーゼ生地は洗濯してもすぐによれないように織り上げられています。バジル染めの緑のタオルハンカチは、使い心地も爽やか。ギフトにも喜ばれそうですね。