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懐かしい原風景の記憶をジュエリーに込めて。使い手の物語を紡ぐカモミーユ&枝の葉の小さな幸せのかたち
ー作り手
幻想的な表情、不思議な懐かしさ…。カモミーユ&枝の葉さんは、儚げな野の草花をモチーフに、天然石や原石を使った耳飾りやペンダントなどの装身具を制作しています。
幼い頃の懐かしい日々の記憶は、野に咲く草花たちや木々に紐解かれ、やわらかな陽ざしや匂いとともに蘇ります。
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カモミーユ&枝の葉さんのコンセプトは「ノスタルジー&その先の光」です。四葉のクローバーを探したり、ぺんぺん草で遊んだ幼い頃の日々。あたたかな記憶を目に見える形として表現したジュエリーを身につけることで、心のかごにある「小さな幸せ」の記憶が笑顔となり、身につける人やその周りの人々が輝いていく。カモミーユ&枝の葉さんはそんな「幸せの広がり」を願い、想像しているのだそうです。
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ブランド名の「カモミーユ」には不屈の精神という花言葉があるのだそう。どんなに困難な時でも前を向いて進んでいく、そんなカモミーユのようにありたいと名付けられました。1989年に誕生し改名を経て、新たなフェーズである「カモミーユ&枝の葉」となった現在。33年間活動を続けるカモミーユ&枝の葉さんのこれまでと、未来への想いについて伺いました。
ーものがたり
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美大で彫金を学び、宝飾工房で原型制作に携わった後、フリーランスとして活動していたカモミーユ&枝の葉さん。デザイナーからの依頼や企業の原型制作の仕事をする傍ら、オリジナル作品を制作、販売。その後出産を経て、子育てをしながら制作に励む毎日を過ごしていました。
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暮らしの中でわずかな時間を捻出しながらものづくりをしていたため気持ちの切り替えが難しかったものの、色々な偶然が重なり意欲が増す一方でした。
子育てと制作の両立を工夫しつつ歩み続けてきたカモミーユ&枝の葉さんを支えていたのは、多くの使い手との出会いや繋がり。一人ひとりと真摯に向き合い、作品が出来上がる過程や喜びを共に分かち合う。その喜びがまた別の誰かへと広がっていく連鎖の中で、自然とものづくりへの気持ちが膨らんでいったと話します。
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メールのやりとりでは直接お客さまに会うことが叶わない分、感覚を研ぎ澄ませて一言一言に神経を使い、目を凝らします。心と心が触れ合う瞬間でもあります。
幼かった息子さんも今は大学生になり、カモミーユ&枝の葉さんのジュエリーを身につけるようになったのだそうです。息子さんの成長と共に、カモミーユ&枝の葉さんの作品も日々進化を遂げています。
ー想い
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お客さまの物語と、内包物や欠けを含む原石そのものの美しさを重ね合わせます。嬉しいことや悲しいこと、様々な経験そのものが魅力となり、個性となって使い手を輝かせているように、ありのままの原石を生かしたジュエリーと共に輝いてほしいと願っています。
個性的な形状、クラック、インクルージョンを含む原石の魅力をそっと包みこむようなカモミーユ&枝の葉さんのジュエリー。使い手の元へと届いた瞬間から、それぞれがたった一つの輝きを育くんでいくのです。
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自身の心を癒してきた懐かしい原風景の記憶は、見る人々の心も癒すのではないか、と長年の経験から感じているカモミーユ&枝の葉さん。普遍的な記憶を共有しつつ「カモミーユ」としてご自身の原風景を表現してきたこれまでから、さらに成熟した「カモミーユ&枝の葉」として、お客さま(=枝の葉さま)の記憶をたぐり寄せ、それぞれの小さな幸せへと発展させています。
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お互いの記憶や気持ちを交換しながら共に制作していくことを大切にしているカモミーユ&枝の葉さんの作品。幸せを運ぶ四葉のクローバーのように、小さくあたたかな幸せを紡ぎ出してくれるのではないでしょうか。あなただけの想いをのせて、特別なジュエリーを身につけてみませんか。