自然をモチーフにした横浜染め。心晴れやかに、健やかに暮らしていく力を与えてくれる、AMONGのテキスタイル
—作り手
“横浜染め”のストール・スカーフやバッグなどのものづくりをしているAMONG(アマング)さん。横浜染めとは、その名前の通り、横浜でつくられたテキスタイルのことです。
現在、工場の数は減少しましたが、今もなお、横浜は誰もが知る一流ブランド品のスカーフやハンカチの産地です。
AMONGさんの作品には、3つの特徴があります。
①自然モチーフの大胆なテキスタイル
②ユニークなネーミングに心が晴れるメッセージ
③日本の職人の技でものづくり
AMONGさんのテキスタイルは、デザイナーの金子さんと中村さんの体験や発見を元に、作られます。
また、全てのAMONGのテキスタイルにはユニークな名前とメッセージがついています。
そして、冒頭で紹介したように、AMONGのテキスタイルは横浜で染められています。
こちらが、横浜にある手捺染工場の様子。1反分の生地を張り、型を使って職人が手で染めていきます。
AMONGさんの代表作品はストールとスカーフ。それぞれ、コットンとシルクレーヨン素材があり、正方形のスカーフと長方形の大判ストールを展開しています。
その他にも、ショルダーやトートのバッグに加え、エプロン、ペンケース、ハンカチ、かぼちゃパンツなどの雑貨や、財布、カードケースなどの革小物も制作しています。
—ものがたり
ブランドを立ち上げたきっかけは、金子さんが中村さんに声をかけたことでした。
同年8月には2人が出会ったレストランでファーストコレクション展示会を開催。以降、オンラインショップと並行し、新宿伊勢丹・銀座松屋をはじめとして、全国の百貨店などで期間限定POPUPショップに出店しています。
AMONGさんの作品は、どのように生まれ、出来上がっていくのでしょうか。
まずは、デザイナーの金子さんと中村さんが、原画を絵の具などで描く作業から始まります。それをデータ化し、横浜にある捺染工場で染色。製法は【手捺染製法】といい、熟練の技を有した職人が全て手作業で、型を使って染め上げます。
その後、横須賀にある縫製工場で職人が縫製し完成します。
バッグや雑貨も同様に、帆布生地を使い、ストールやスカーフと同様の捺染工程を経て、日本各地の縫製工場で職人が縫製しています。
革小物は牛革を使用。金子さんと中村さんが直接、革に柄を描いた後、革職人が裁断・縫製をして完成します。
手描きのタッチそのものを使うからこそ、お二人の制作の躍動感や楽しい空気感が、出来上がった作品からも生き生きと伝わってくるようです。
—想い
ブランドコンセプトは、“心晴れやかに暮らすヒントを届けること”
伝統ある手法や職人の技術に斬新なアイディアを加え、日々の暮らしに役立つ大胆でカラフルなアイテムを提案。「心が晴れやかに、健やかに進んでいけるヒントが身近にあったらいいな」との思いから、メッセージを込めて、ものづくりをしているそうです。
こちらのデザインは、AMONGさんの代表的なデザインでもある「桃栗三年柿八年」柄。その名の通り、桃・栗・柿をモチーフにして描かれています。
このように、それぞれのデザインには、おふたりのストーリーや想いといった、メッセージが込められているのです。
自然の雄大さやおおらかさを、そのまま身に纏っているようなパワーが得られる、AMONGさんの作品。その明るく爽やかなデザインは、ファッションのワンポイントにもぴったりです。
それぞれのデザインのストーリーも、iichiの作品ページで読むことができます。ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。