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Tableauで全国スキー場のリフト券一覧を作成してみた。


⓪本記事の概要

先日tableau publicに下記ダッシュボードを公開しました。
本記事では、その作成背景やポイントなどを解説します。

https://public.tableau.com/app/profile/akihisa.iida/viz/Howmuchisaliftticket/1

①ダッシュボード作成の背景・目的

物価高・原料高が原因で年々値段が上がっているリフト券代。
今年(23-24シーズン)もかなり値上がったと話題です。

気になって私も調べてみましたが、
値上げ度合をグラフ等で可視化しているwebサイト等を発見できなかったので、tableauを用いて可視化することにしました。

②データソース

各スキー場のHPと下記記事の表を参考に作成。
https://dmksnowboard.com/more-lift-ticket-prices-for-the-23-24-ski-season/

③意識的に組み込んだ内容と手法

-1ブレットグラフ

昨年のリフト料金と棒グラフで比較することを考えていたので、リファレンスラインを利用したブレットグラフで表現することにしました。
▼方法▼
まず今年の料金の棒グラフを作成します

昨年の料金を詳細に入れます。*集計方法は平均にする。

アナリティクス>リファレンスラインをセルにドラッグアンドドロップ

リファレンスラインの値に先ほど詳細に入れた指標を選択。下を塗りつぶしに色を選択すると、昨年の実績が背景として表示されるようになります。
完成!!

-2パラメータアクションを利用したグラフのドリルダウン

用意したスキー場のデータが56個だったため、全て表示すると画面が埋まってしまい見にくくなってしまう。。。
そこでまずはエリア別のリフト券代を表示して、そこからエリアごとにドリルダウンできるように、パラメータアクションを使うことにしました!
▼方法▼
下記画像のようにパラメータを設定します
*「エリア」は「スキー場」に対して1つ粒度が大きいカテゴリ

計算フィールドでディメンション作成します。
*下記文章を表現した計算フィールドを作成する。
パラメーターが"すべて"の時は全レコード「エリア」が表示され、
パラメーターが"すべて"では無い時、選択されたパラメーターと「エリア」が一致しているレコードは「スキー場名」が表示され、
一致してないレコードはnullになるので、「エリア」を表示させる。

上記で作成したパラメーターとディメンションを用いて、グラフの行欄を下記のように変更します。

これにより、右のパラメーターを変更すると、グラフが変化し、エリア→スキー場にドリルダウンできるようになりました。


次に、パラメーターを選択するのではなく、グラフをクリックすることでドリルダウンできるようにパラメーターアクションを作成します。

これで、グラフを直接クリックしてドリルダウンできるグラフの完成です!!

④作成したダッシュボードからの結果・感想

▼結果▼
エリア別の平均リフト券代・昨年対比は、共に北海道エリアが1位で、平均リフト券:7363円(昨対115%)という結果だった。
また、その内訳をスキー場別にドリルダウンしてみてみると、ほぼ全スキー場値上がっているが、一番の要因はルスツだという事がわかった。

本州のエリア・スキー場の多くも値上げをしており、大多数のスキー場が5000円以上という結果になった。

一方、西日本エリアのゲレンデは値上げをしなかったという事もわかった。

今回tableauで可視化を行ったことによって、全国のスキー場の値上状況を把握することができた。

▼感想▼
4-5年前は5000円を超えるスキー場なんて数える程しかなかったので、今回の結果には驚きました。
(財布に大打撃。。。)

今回のスキー場の値上げには、物価高等の世界的背景があるはずなのだが、西日本エリアは値上げしないで大丈夫なのか今後注視していこうと思いました。

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