累計3500本担当・テレビ演出家が参考にしてきた💡アイデア出しに超役立つ本💡
これまでに3500本以上、テレビ番組を作ってきたのですが、
手を変え、品を変えないと、いけないし
同じことやってても、つまんない。
基本的には、小さなことでも過去にやっていない演出に
チャレンジしようと誓っているので、
それなりにいろんな引き出しを開けまくっているのですが、、、
人の発想方法を借りて、思い浮かんだことも多々ある。
ので!
アイデア出しに超役立った!本を、
今回は3冊紹介します。
若いうちから鍛えた方がいいよね
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✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)
私は、フリーランスなのに、日テレ系の番組の総合演出をしています。
普通、総合演出はテレビ局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
担当番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ジェームス・w・ヤング著 「アイデアのつくり方」
1940年に書かれ、今も読み継がれている名著中の名著。
ここで上げるのも恥ずかしいくらい有名。
私は、25歳の時、一緒に働いていた総合演出に「これ、今後の仕事の参考になるからあげるわ」といただき、読みふけりました。
ざっとまとめると
①アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせでしかない
→複数のアイデアの関連性を見つけて、組み合わせる。
これでしかない
②アイデアは
1)データを集めて 2)データを咀嚼(関連性を探す)
3)データを 組み合わせて 4)ひらめくのを待つ(ほっておく)
5)アイデアがいいかチェックする
という段階で生まれる。
ってことが書かれている。
とにかく、リサーチをしっかりして、それをまとめる。
なにも思い浮かばなければ、ただ待つ。
なんて、すげーその通りだと思う。
アメリカ広告界の重鎮が書いた本はいまも使えまくる。
玉樹真一郎著 「つい やってしまう体験のつくりかた」
人生で一番繰り返し読んだ本かもしれない。
世界で1億台売ったWiiの開発担当だった、元任天堂の玉樹さんが書いた本。
結局テレビも、「つい、ずっと見てしまった→その結果面白かった」を
目指しているメディアなので、
ついつい、ずっとやっちゃうゲームは、どういう考え、仕組みで
作られているかが、わかって、鬼参考になる。
ちょっとづつ、仮説(想像・ハードル)を与え、
ちょっとずつそれを解消するとずっと気持ちよくてやっちゃう みたいな。
テトリスやぷよぷよ的な気持ちよさがベースにあると。
ざっというと
①シンプルで「直観的」に動かしたくなるようにデザインして
※マリオは直観的に右に動かすのが、わかるようにデザインされている
②たまに「驚きを与えて」飽きがこないようにデザインして
※いろんな敵が出てきて、それを倒すことで、楽しくなる
③「直観」と「驚き」を繰り返しつつ、そこに「物語性」をデザインする
と、飽きずにずっと続けられる。みたいな感じ。
テトリスとかぷよぷよとかもそうですよね!
これを読んでから、私自身の番組の作り方が変わった運命の1冊です。
鈴木おさむ著 「テレビのなみだ」
有名放送作家さんが書いた本。
基本的には、テレビ業界に飛び込んだ、おさむさんの奮闘記が
書かれているんですが、
その中に、超多忙な仕事をこなしていくためのポイントが要所要所に
書かれている。
目線を下げる ことで、いかに話が受け入れられやすくなるか?
いいところを見つけることの大事さ
むかつく人は、私の物語にとっての悪役で、必要な人
など、すごく生き方のベースになっている話がたくさんある!
だいぶ前に読んで、うろ覚えなので、また買って読もうと思います
ほかにも、若い人に読んでもらいたい本は
たくさんあるので
また書きますねん。
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これまでの記事も気になった方は、お暇なとき読んでください。
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