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会社のプレゼント交換で感謝あふれる経験をした🎄White Elephant Gift Exchange - アメリカ異文化体験記

印象的な出来事があったのでその日中に書いておきたくなった。でもたぶん書いてる間に日付変わるね。
ただの日記にも有益情報を、ということで括弧書きで英語や文化の学びを散りばめておくね。

私…シリコンバレーで働いてる…!

毎日、異文化に触れ続けてHPの消耗が激しい。と言ってもネガティブな気持ちではなく、良い疲労だと捉えている。なお、仕事上で驚くことは意外となく、スタートアップにいた時とほぼ同じ感覚で働けているものの、会社で行われるお楽しみイベントたちがカルチャーショックだらけ。

まず、頻度がすごい。ちょっと仕事の手を止めて軽くワインをいただくみたいな機会は週1くらいであるし、全社のお祝い事とか、クリスマスやハロウィン、そしてインドのディーワーリーのような地域性のあるものも含めた様々な季節の行事とか、最近だと忘年会とか、何かと皆で集ってわいわいする。もちろん強制じゃないけど出席率の高さには驚く。あと、小一時間でパキッと終わってみんな仕事に戻っていく感じにも驚く。

自分の場合は元々そういう集まりが好きだし、特にこちらでのパーティーは「くぅーアメリカに来たなぁ」とテンションが上がるし、新鮮で楽しい。ただ、「これから何が起きるの?」「この行動で合ってる?」「カジュアルな英語は難しい」と頭をフル回転させるため体力が必要なのは確かで、楽しいからって疲れないわけじゃぁないっていうのが冒頭に書いたHPの話。

さて、今日はチームでプレゼント交換のイベントがあった。ハプニングもありつつ面白い経験をしたので、昨日から時系列に沿って出来事を記しておく。

前日 - カレンダーの招待に気付いてなかった!

前述のとおりパーティーの類にしょっちゅうインバイトされるものの、大概あまり重く受け止めず「明日何かあるな」「木曜のイベント何だろ?」と認識する程度。というのも、時間になったらその場に行けばよいだけというイベントがほとんどな上に、詳細を気にしてもカレンダーに何の説明もないことが多いのだ。
ハロウィンやクリスマスのように大きめのイベントではアジェンダや服装のオススメが記載されている("Halloween costumes are encouraged"とか"Ugly Christmas sweaters"とか)が、コスチュームとかはオプショナルだし、私のチームはそういうとき何もしない人率が比較的高い笑。さすがエンジニアの集団…笑。

今日のイベントもインビテーションが来ていたが、まず珍しく完全に見落としていた。昨日の夕方に気付いて、「おや?明日なんかある…え、12/5までにRSVPって書いてある…おやつとギフト持って来てねって書いてある…部署の皆めっっっっっちゃ参加になってる😭」と慌てるところから始まった(RSVPは出欠の連絡してねっていう意味)。
でもとにかく何も用意していなかったので、しれっと帰っちゃおうかなとかお腹痛いって言ってWFHにしようかなとか色々考えて時間を無駄にした。結局、チームのSlackに

明日のイベント、よく分かってなかった。何もギフトを用意してないんだけど、会に参加してもいい?😢ごめんなさい…。

って書いてから退社したところ、数時間返事がなくて、「同僚の優しさに甘えすぎたかも」って後悔した。お楽しみイベントでこんなに頭を悩ませるのは多分アホだと分かりつつ、何かと初めてで分からないし、「もしかしてアメリカの文化ではタブーなことをやってしまったのではないか」とかすぐ考えてしまうし、とりあえず必死。

23:30過ぎたくらいで直属の上司のさらに上司(これ以降、便宜上「大ボス」と呼ぼう)からお返事が来て安心し、朝おやつを買ってから出社すると決める。

うん、参加だけしてプレゼント交換は見てたら良いよ!人のプレゼントを「Stealする(盗む)」楽しいイベントだよ。

Steal云々は意味が分からないのでスルーしながらも、カレンダーによると"White Elephant Gift Exchange"というプレゼント交換をするらしいことが分かった。ちなみにおやつを持っていく件は"Dessert Potluck"と書いてあった。ひとつも意味が分からねぇぜと頭を抱えながら寝る(調べろ)。

当日 - おやつ編

朝、とりあえず"Dessert Potluck"で検索しながらおやつを買いに行った。Potluckっていうのは持ち寄りのことらしく、分けられるものなら何でも良さそうな雰囲気を感じたので小さいマフィン1ダースを買っていった。全員がこの量持ってきたらやばいやろと思ってたら、案の定すごい量のお菓子があった。
アメリカらしい派手な色のクッキー、おしゃれマカロン、ホールケーキ、手作りお菓子などなど色々集まっており、本当に何でも良かったらしく安心。でも私のマフィンはあまり人気がなくて、心の中で泣きながら自分で食べた。…我ながらめっちゃかわいそう笑笑。単純に数が多くて未開封のお菓子とかもいっぱいあったし、そんなに悲壮感ないシーンだから安心してね。それに、雰囲気や予算感が分かったので、次はもっといいの持って行ける気がする!

当日 - ギフト編

"White Elephant Gift Exchange"が何かは後で述べるが、Google先生曰くどうやら"Gag Gift(ネタ的なプレゼント)"を持ち寄ることが多いらしい。やっぱり急には準備できん…ということで完全に諦めていたところ、直属の上司(以降、「直ボス」)から「朝、君の分のギフト買っていってあげるよ」とDM。
😭😭😭の顔をしながら全力でお礼を言い、晴れて自分もプレゼント交換に参加できることとなった。しかも、慣れた人が選んでくれるということで変にスベることもない。すごく安心した一方で、自分のことを赤ちゃんだと思った。実際アメリカ歴で言うとそれに近いけど、毎日同僚たちに文化や英語の初歩的なこと(例えば数日前、ランチで出てきたIcebergって何?って聞いた。日本で1番よく見る白いレタスのことやったわ。知らんて)いっぱい教えてもらって助けてもらって、感謝しかないなと。ジーン。ズーン。ってなった。

なお、蓋を開けてみたらプレゼントがギャグである必要は全然なくて、ギフトカードとかお酒とかもあったし、普通に朝調達できるものだった。難しいよう。

何はともあれ直ボスの優しさで命拾いした私。
イベントが始まり、司会が「ギフトを持ってきてない人は見ててもいいよー!」って話した時、大ボスが「Ayana!」って探して気にしてくれた。「実は直ボスが買ってきてくれたの…😭」って話したら、「良かったね!」と言ってくれつつ、多分私があまりにも戸惑った顔してたからだろう、めっちゃ笑って、楽しもうぜという感じで肩をポンポンとしてくれた。いつものことながらお父さんに見えた。うん、とにかく必死。

いざ、White Elephant Gift Exchange

名前の由来は知りません。ルールを書くね。これめっちゃ面白くて良い遊びだなと思ったよ。学校でも会社でもよく行われるんだって。

  • ギフトは中身が見えない状態にしておく

  • 輪になって座り、真ん中にギフトを全部置く

    • 配置はこの通りじゃなくても成立するが、今回はこうだった

    • 真ん中のギフト群を「山」と呼ぼう

  • 順番を決めて、1人目から順に時計回りでプレイしていく(ちなみに時計回りはClockwise、反時計回りはCounterclockwiseと言うよ)

  • 1人目は山からギフトを1つ選んで開封する

    • 今回は、この時に揺らしたり重さを確かめたりしたらダメというルールだった

  • 2人目以降は、既にプレイした人の開封済みギフトを奪う(Steal)か、新たなギフトを山から取って開封するか選ぶ

  • Stealが発生した場合、奪われた人は手持ちのギフトがなくなるので、別の人のギフトを奪うか、山から新たなギフトを取って開封する

  • 1周して、1人目の人がもう1度プレイしたら終わり = 1番最初はStealできないので、その機会を与えて終了

"How many steals?(何回奪っていいの?)"っていう声が上がってたから、人数とか時間によって略奪回数の上限を調節しながら楽しむみたい。今回は2回奪われた時点でそのギフトはそれ以上奪われない、つまりその時持っている人で確定ということになった。

無事ルールは理解した!でも1人目は緊張するから嫌だーと思っていたら、2人目になった!
Amazonギフトカードを引いたら早々に奪われたので、別の人から天体望遠鏡を奪った。それもすぐ奪われて、山からギフトを引いたところポーカーのセットみたいなやつが当たったんだけど、皆に割と羨ましがられて個人的には謎だった。そして一瞬で奪われた。ということでアロマディフューザーを奪って最終的にそれが手元に残った(トップの写真)。めちゃうれしー!

どんなギフトがあったか

無難に嬉しいもの

  • ギフトカード

  • ワインや日本酒

  • 石鹸やキャンドル

  • おもちゃやぬいぐるみ

  • ボードゲームやカードゲーム

ちょっと謎なもの

  • Fortniteのギフトカード(Fortniteプレイしない人がもらってた笑)

  • ギャンブルしてる犬の集いが描かれた絵

  • 変な柄の靴下

1番びっくりしたもの

生 き た 魚 (食用ではなくペット)

ちなみにどのギフトを誰が持ってきたかは特に明かされない。

盛り上がっていたシーン

  • 開封を楽しむために、外箱と中身を全然異なるものにしたり、大きな紙袋にギフトカードだけ入れたり、工夫されたギフトもあった

  • ポップコーンマシンが2つある中、ポップコーンマシンを奪われた人がもう1つのポップコーンマシンを奪って湧いてた

  • 何人かStealするフリをする人がいておぉーってなってた

  • 魚が出てきた(困惑)

そういえば、アメリカでは包装紙を派手に破って開封するって聞いたことがあったけど本当だった。私がリボンを外そうとしてたら、破っていいぞ!みたいなのが聞こえてきてハッとしてビリビリにしてやった。皆もそうだった。可愛い包装紙を取っておくみたいなことしないのね笑。サンタや雪だるまのラッピングたちが即ゴミ箱行きだった…笑。

そんな1日。前日のそわそわをふまえても結局楽しかったし、ボスたちへの感謝が止まらなかった。他の同僚もいつも優しい。甘えてばっかりいないようにしたいものの1年経ってイベントをひととおり体験するまでは無理かも…。
こうして終わってみたら恐れることは何もないのよね。いやでも、いきなりギフト選びとか言われても難しくない?えーん。ということで、また1つ学び・経験を得たのでした。帰ったらへとへとで即寝た。HP回復のためにもアロマオイル買おうっと。

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