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「ビデオポッドキャスト」に活路を見出している話。

イケハヤです。

今日はデジタルメディア、音声コンテンツの話です。

昨日の音声配信で、「Voicyが終了する前提で動いている」という話をしました。

非常に反響が大きかったので、もう少し追加で語ってみます。

ぼくは音声コンテンツを長らく続けてきて、Voicyは2018年1月から、ほぼ毎日更新してきました。

かれこれ3800本以上のコンテンツを配信していることになります。

その意味で、超絶ヘビーユーザーです。

が……正直、もう厳しいだろうな〜と。。。

Voicy側のこれまでの打ち手にも問題はありますが、「音声コンテンツ」には、そもそも特有の難しさがあるんですよね。

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音声コンテンツの最大の問題点は、ズバリ「バズらない」ことです。

これはもう構造的な問題で、どんなに頑張っても解決が難しい部分があります。

たとえばYouTubeなら、アルゴリズムに乗れば初投稿の動画でも1万再生、2万再生、時には10万再生といった数字が出ることもありますよね。

一方、音声コンテンツにおいては、動画コンテンツのような拡散は、まずもって期待できません。

これを読んでいる皆さんも、音声コンテンツを拡散したことは、ほとんどないのではないかなと思います。

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また、音声コンテンツは、動画と違い、アルゴリズムベースのレコメンド(おすすめ)と、非常に相性が悪いです。

たとえばPodcastアプリを開いて、「まったく知らない人の配信」が突然流れてきたら、むしろ嫌なんですよね。

動画なら「こんなの見ないよ」というコンテンツは、サクサクとスワイプすれば問題ありません。

が、音声コンテンツは家事や運転の合間、スマホを操作できないときに利用されることが多いです。

そういうときに、まったく好みではないコンテンツが勝手に流れてくると、体験として最悪なんですよね。

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音声コンテンツは、構造的に、バズらない上に、アルゴリズムベースのレコメンドとも相性が悪い。

これを配信者目線で言い換えると、

「プラットフォームに頼らず、自力でなんとかして集客する必要がある」

ということを意味します。

YouTubeやTikTokは、アルゴリズムにさえ乗れば、プラットフォームがお客さんを集めてくれます。

が、音声コンテンツはそうはいきません。

プラットフォームの送客力は、頼りになりません。

自力で新規を獲得し続けないと、じわじわとチャンネルが衰退していく状況になります(うちのチャンネルがまさにそれ……)。

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音声コンテンツの集客問題、この課題をどう解決するか?

ぼくが今注目しているのが「ビデオポッドキャスト」です。

ビデオポッドキャストは、「映像付きの音声コンテンツ」です。

海外のPodcastではこのフォーマットが急成長しており、上位の番組を見てみると、ビデオポッドキャストの比率が高いです。

「え?音声に映像がついただけで何が変わるの?」

と思うかもしれませんが、これがですね、実はめっちゃ変わります!!!

最大の違いは「バズる可能性」があることです。

というのも、ビデオポッドキャストはYouTubeにもアップできるので、ちゃんとアルゴリズムに乗れるんです。

たとえば、ぼくが参加している「本つまみぐいラジオ」というビデオポッドキャストがあります。

こちらはSpotifyをメインに配信していますが、YouTubeにも同時投稿しています。

このチャンネル、特に宣伝もしていないのに、YouTubeで1300再生くらいいっていて、登録者も400人ほどいるんです。

何もしてないのに……w これがアルゴリズムの力です……。

つまるところ、ビデオポッドキャストがひとつ明らかに優れているのは

「YouTube/TikTokで知ってもらい、そこからSpotifyやApple Podcastの方にも導線を作れる」

ところなのです。

ビデオポッドキャスト自体がまだ日本でほとんど供給されていないので、Spotify側でのランキング上位を狙いやすいのも、穴場感があります。。。

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とはいえまだこれは仮説の段階で、そもそも日本ではビデオポッドキャスト市場自体が、ほぼ存在してないレベルです。

ひとまず騙されたと思って、Spotifyで #本つまラジオ を聞いてほしいです。

動画と同じ……と思いきや、やっぱりこれは違う体験なのですよ!

ビデオポッドキャストを聞き慣れてくると、「動画がないと物足りない」という感じにすらなってくるので不思議です……。

動画あるといいんですよ、、、

そして、 #本つまラジオ に加えて、もうひとつビデオポッドキャスト番組を立ち上げる予定です。

番組名は「まねーてくてく」。

お金とテクノロジーを「てくてく歩くように」、まったり学べるというコンセプトです。

数年後に聞いても古びないコンテンツを意識して投稿していきます。

「まねーてくてく」は、YouTube、Spotify、Apple Podcastで出していく予定です。

音声のみではありますが、Voicy、スタエフにもアップ予定です。

マルチプラットフォームで配信しつつ、新しいリスナーを獲得していければと思っています。

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まだまだ認知度が低いですが、「ビデオポッドキャスト」こそが、音声コンテンツの最適解だと感じています。

まだこの体験を知らない方は、Spotifyをダウンロードしてみてください。

残念ながら、Voicy、スタエフは相対的に弱体化し、Spotify、Apple Podcastのような、グローバル配信プラットフォームが主流になっていくのでしょう……。

#本つまラジオ 」だけでなく、Voicyで配信しているイケハヤラジオもSpotifyで聞けるようにしました(こちらはビデオなしです)。

「音声」は非常に可能性のあるコンテンツフォーマットで、ここから大きく成長していくと確信しています。

クリプトニンジャを広げるためにも、新しい市場を攻めていきます!

ひとまずSpotifyで、#本つまラジオ をフォローしていただけると嬉しいです。


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イケハヤ
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