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カブアンドの注意点、リスク、デメリットを徹底解説!
イケハヤです。
先日カブアンドの「貴重な競合」ともいえる、「クリプトニンジャモバイル(クリモバ)」という格安SIM&Wi-Fiサービスを立ち上げました。
カブアンドは「未上場株」がもらえますが、クリモバは「トークン」がもらえます!
詳しくは以下の記事をどうぞ〜。記事執筆時点で、プラン&料金は「カブアンドモバイル」とまったく同じになっています!
今回、カブアンドの競合サービスを立ち上げるにあたって、カブアンドのリスクや注意点、デメリットを調べたので、この記事で順次まとめていきますね。参考になれば幸いです。
「カブアンドでんき」は、乗り換えで料金が高くなる可能性あり。
まず、大きめの落とし穴がこれ……。
この件はネットニュースにもなったので、知っている人もいるかもしれません。
2025年2月、「カブアンドでんき」に乗り換えた一部のユーザーから、「電気代が2〜3倍になった」というクチコミが複数投稿されました。
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これは一体どういうことかというと、
「オール電化だった人が、オール電化プランがないカブアンドでんきに乗り換えてしまった」
ことが原因のトラブルだと考えられます。
「オール電化」は一般的に特別なプランが提供されており、通常の電気料金よりも割安となっています。
カブアンドは、本記事執筆時点(2025年2月)では、オール電化プランを用意していません。
ゆえに、オール電化の家庭がカブアンドに乗り換えてしまうと、電気代が爆上がりする……というトラブルに発展する可能性があるわけですね。
事前に電気関係の知識があったり、契約書や注意書きをよく読めば避けられる話とはいえ、ちょっとこのトラップはきついですね……。
とか書いてたら、うちのオンラインサロンでも、まさに引っかかってしまった方の声が……。
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いくら未公開株がもらえるとはいえ、電気代が数万円単位で上がるようでは、さすがに期待値はマイナスになりかねません。
オール電化のご家庭は、オール電化プランが追加されるまでは、カブアンドでんきに加入しないほうが無難でしょう。
また、これは注意書きにも書いてありますが、
・カブアンドでんきのような新電力系サービスは、燃料調整費の上限がないので、乗り換えで高くなる場合がある
・同じ理由で、関西電力、九州電力は高くなる可能性がある
上記の点も注意が必要ですね。
公式サイトから、注意書き自体も引用しておきます。
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「カブアンドガス」についても、必ずしも安くなるとはかぎらない。
「カブアンドガス」についても、SNSを検索すると、同様に「高くなった」というクチコミが見つかります。
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ガスについても、公式サイトには「乗り換えで高くなる場合がある」ことについての注意書きがありますね。
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SNSクチコミだけではちょっとわかりませんが、ガス料金が上がったというユーザーは、このケースに該当するのかもしれません。
カブアンドにかぎらず、新電力・新エネルギー(ガス)は、乗り換えたときに必ずしも安くなるわけではないことには、注意が必要です。
株の引換券がもらえるのは魅力的ですが、そのために余計に費用を払うのは本末転倒といえます。
乗り換えの前には、ご自身の家庭の利用状況を踏まえ、慎重に判断をするようにしましょう!
「カブアンドひかり」は、工事の遅延に注意。
サービスのクチコミを見ると、「カブアンドひかり(光回線)」について、工事の遅延が発生しているケースが多く見受けられます。
おはようございます♪
— みちむ (@akogidayo) February 18, 2025
カブアンドひかりの回線工事日が
やっと決まりました😆‼️
3月23日になったので、まだ一カ月先
リリース日に申し込んでいたので、その間の株引換券がない事を考えると少し悲しいけど😢
光回線が使えるようになるのは楽しみです🤭✨… pic.twitter.com/TJtfQG3Myr
カブアンドの光回線に申込んでたけど、2ヶ月経過しても開通工事の日程すら決まらないのはダメだなー
— kita (@kitasanrun) February 3, 2025
やめて違うとこにするかな。
カブアンド光連絡待ちです。
— はむすたーぬ (@news_read1) January 23, 2025
サービス開始時工事申し込み
→ 1ヶ月以上連絡なし→12/27に1/13に工事の連絡あり→1/10工事延期連絡あり。1週間以内に連絡します。→連絡ないので1/18、19に連絡 → 臨時回線なのでまた折り返す旨 → 1/24時点で連絡なし。できないならそれだけでも連絡ほしいです
カブアンドひかり開通ぜんぜんしない。
— Daruma 3号 (@Daruma3579) February 19, 2025
12月に申し込んでやっと今日工事だったけど中止にカブアンドの会社は工事業者さんのせいにする。意味不明
キャンセルしました。
という感じで、特に工事日程に関するクレームが多く見受けられます。
ただ、この件については「カブアンドひかり」の問題というよりは、「光回線あるある」といえるトラブルだったりもします。
実際、ぼく自身も数年前に、NTT西日本の光回線の開通工事を依頼しましたが、3ヶ月くらい待たされました……。
ネットを探すと、こんな記事も見つかりますね。
「2ヶ月も待たせるなんて!」と思ってしまいますが、実はけっこう一般的なわけですね。
カブアンドにかぎらず、光回線の工事を依頼する場合は「2〜3ヶ月待たされることがある」という前提で、余裕をもった日程で取り組むようにしましょう。
ウォーターサーバーは、「最大5年」契約期間の縛りに注意。
カブアンドウォーターに限らないことですが、ウォーターサーバーは、契約期間の縛りに注意しましょう。
特に、以下のプランは「5年縛り」となっているので、引越しなどを控えている場合は注意が必要です。
・天然水ウォーターサーバー もっとPREMIUMプラン
・浄水型ウォーターサーバー
一部、画像でも引用させていただきます。
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契約解除料などの情報は、以下のページにまとまっていますので、契約前に確認することをおすすめします。
株が売れるのは、早くて「2027年末」。
カブアンドの構造的なデメリットのひとつは、「もらった株をいつ売れるかがわからない」という不確実性です。
現在もらえるのは未上場株の状態なので、売却できるようになるためには、東京証券取引所などに「上場」する必要があります。
しかし、上場というのは、簡単なゴールではありません。
一般には、7〜10年程度が掛かると言われます。また、そもそも上場できずに終わるスタートアップの方が多いです。
最悪のケース、カブアンドが上場できなかったときには、もらった未上場株は売れないわけですね。これは「最大のリスク」ともいえます。
しかし!
流石の前澤さんです。このリスクについては、すでに解決の目処が立っています。
というのも、「2027年12月末までに上場できなかったら、株を買い取ること」が、宣言されたのです!
この宣言が出たので、ひとまず「未上場株、もらったけど売れない」というリスクは解消されたと考えられます。
ただし、買取価格については、一定の注意が必要でもあります。
というのも、条件のなかに、このような記述があるのです。
・買取価格:
あなたのカブアンド種類株式の払込金額相当額×1.2倍、またはその時点で第三者算定機関が算出する評価額
上記のうちいずれか小さい方(※筆者が太字に強調)の価格を適用
ちょっとわかりにくいのですが、、、
記事執筆時点では、カブアンドの株式は、1株あたり5円で評価されています。これは「第三者算定機関」が決定した数字です。
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2027年末時点でも、第三者算定機関が、カブアンドの株式の価値を評価します。
で、このとき、もしも評価額が下がり、半分の1株2.5円の評価になったとします。
その場合は、案内文に「いずれか小さい方」とあるように、買取価格は半分の2.5円というレートになります。
「今売りたい人は、2.5円でよければ買い取るよ。でも、もう少し待ってくれたら、上場できると思うから、そのとき売る方がいいかもよ」
という状況になります。
逆に、仮に1株10円、つまり倍になったケースはどうでしょう。
この場合は、10円ではなく、「払込金額相当額×1.2倍」、つまり「1株あたり6円」のレートが採用されます。
「評価額は1株10円だけど、もし売りたい人がいたら、6円でよければ買い取りますよ」
という状況になります。
2027年末の時点で、ホルダーがどう判断するかは、第三者算定機関の評価次第、ということですね。
カブアンドの不確実性について整理すると、
・上場するタイミングはわからない
・上場できるともかぎらない
・しかし、2027年末には換金できる機会が訪れる
という感じになりますね。
買取条件のあたりはだいぶ複雑なので、利用者でも正確に把握している人は多くない気がするので、参考にしていただければ幸いです。
換金できるようになる2027年末は、正直、かなり先の話です。
早期に換金したい人は、「ポイント」や「トークン」を還元するサービスの方がおすすめできるかなとも思います。
「上場ゴール」になるのでは?上場後はどうなる?
よくあるカブアンドへの批判として、
「上場を実現したとして、そのタイミングで多くの利用者が株を売却するので、結局株価が上がらないのでは?」
という意見が散見されます。
ひろゆきさんがまさにこの点を挙げており、前澤さんは「上場ゴール狙いではありません」とも回答しています。
上場後ももちろん継続的な成長を目指しますので、そのタイミングで売りたい人が殺到するかどうかはその時の当社の評価や株価、その後の成長ストーリー次第かと思います。
— 前澤友作 (@yousuck2020) November 27, 2024
上場はあくまでも通過点であり、上場ゴール狙いではありません。… https://t.co/LKfgpQ6zEb
「公開討論を計画しております」とありますが、調べるかぎり、上場後の成長ストーリーについては、まだ語られていないように見えます。
上場したあとに株を配り続ける、ということも考えにくいので(希薄化する&マーケットの買い圧が小さくなる)、上場後のビジネスモデルがどうなるのか、今後の発信に注目していきましょう。
このビジネスモデルで、時価総額180億円は高すぎでは?
カブアンドは、創業直後の時価総額で「180億円」と算定されています。
この数字については賛否両論があり、「ポイントサイト的なビジネスモデルだとしたら、ちょっと高すぎるのでは?」という意見もあります。
「創業直後に180億円」という数字自体は、前澤さんの語るとおり、珍しいものではありません。
金融リテラシーがある方なら、創業直後のバリュエーション180億円(見込額)はよくある話で別に驚くことではないです。
— 前澤友作 (@yousuck2020) November 6, 2024
貴殿の金融リテラシーが決して高くないこともそうですが、使ったこともないサービスを詐欺的だと断ずるモラルやデリカシーのなさも謙虚に自覚された方がよろしいかと存じます。 https://t.co/H2yVyvL1G1
ただ、現状公開されているビジネスモデルからすると、個人的には割高ではないかな、と感じます(あくまで個人の意見です)。
というのも、カブアンドのビジネスモデルは、「株がもらえる」という点を除くと、実はシンプルな「ポイントサイト」なんですよね。
実際、ポイントサイトの「モッピー」なんかを覗くと、電気やガス、光回線の開通などで、ポイントがもらえます。
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アフィリエイト、代理店的なビジネスモデルになっている、ということです。
で、このモッピーを運営する「セレス」は上場企業なんです。気になる時価総額は、記事執筆時点で約300億円。
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さらにいうと、セレスはポイントサイト以外にも、ファイナンス事業などなど、多様なビジネスを手がけており、収益も計上しています。
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ポイントサイト大手のモッピー、そしてその他の事業も手掛けるセレスの時価総額が300億円程度。
前澤さんの知名度、そして「株がもらえる」という新規性があるが、ビジネスモデル自体はポイントサイトと同様のカブアンドが、創業時点で時価総額180億円。
先ほど指摘した「上場後の成長ストーリーが不透明」という点、そしてセレスとの比較からすると、現時点で180億円というのは、やや高すぎるんじゃないかな?という印象を抱きます。
もちろん、カブアンドはまだ始まったばかりで、ここからさまざまなビジネスモデルに挑戦していくでしょう。
ゆえに、これはあくまで現時点の印象論にすぎません。
前澤さんも小粒で終わるなんてことはなく、最低でもユニコーン企業(時価総額1000億円)は目指しているとも思います。
今後のビジネスモデルの発展に注目しています!
法的な規制を受けるリスク。
これはあまり語られないですが、地味に一番怖いリスクです。
カブアンドのビジネスモデルは前例がない、非常に画期的なものです。
イノベーティブであるがゆえに、今後、規制当局の姿勢次第では、新たな規制や制度変更の影響を受ける可能性があります。
実際、カブアンドでは株引換券を株式に交換できることを前提にサービス告知をしていますが、法規制の変更やシステム障害等により交換ができなくなる事態も想定されています。
株式の交換に関するリスク
当社は、利用者等が当社のサービスを利用することにより獲得した株引換券をカブアンド種類株式に交換できることを前提にサービスを周知しておりますが、法的規制の変更(※筆者が太字に強調)、交換システムの停止等を含む何らかの理由によりそのような株引換券のカブアンド種類株式への交換ができなくなった場合(中略)、当社に対するサービスの注文が減少することにより、 当社の事業、財政状態および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
もしも規制当局が、「未上場株をインセンティブとして広く配布する」仕組みに対して、投資家保護の観点で懸念を示し規制を強めれば、株引換券の発行・交換の一時停止や条件変更を余儀なくされるかもしれません。
その結果、一部のユーザーが株を受け取れなくなったり、サービス自体が縮小・変更されるリスクがあります。
こうした、いわば「後出しの法規制で事業の可能性が潰される」ケースは、過去にも仮想通貨業界で発生しています。
カブアンドはあまりにも画期的であるため、こうしたリスクについても一定程度は懸念をしておくべきでしょう。
加入タイミングによっては、損した気分になることも
最後に、これも人によっては注意点かも、、、ということで。
カブアンドはこれまで、「新規会員向けに株引換券を大量プレゼント」するマーケティングを複数回展開しています。
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これ自体は「よくある新規獲得キャンペーン」なのですが……。
カブアンドの初期ユーザーからは、毎回けっこうな反発(プチ炎上)が発生していたりもします。
カブアンドのウォーターとモバイルのキャンペーンが始まりましたが、サービス開始直後に申し込んだ人損してない?😥#カブアンド pic.twitter.com/ts424OEG6q
— みんなのごーやん😈 (@MinnaNoGoyan) January 26, 2025
前澤さんを信じてサービス開始時に全てカブアンドに切り替えたけど、ウォーター毎月22,000円払って株券2300枚
— 翔 (@ask_syo) January 24, 2025
なのに今申し込んだら全員に4000枚プレゼントはダメでしょ
スタートから申し込んだ人の方が手にする株券少ないじゃん…#カブアンド pic.twitter.com/s3b2FwMItf
さすがにこれは、既存の契約者はストレス感じる…。すでに契約してる人に配布する話とかキャンペーンみたいなものありましたっけ??忘れてるだけかな?
— カズ@カブアンドでんき・モバイル契約中 (@hiro_kabuand) February 18, 2025
こういうところは前澤さんは感覚がズレてるのか、こちらがズレてるのか…既存契約者にも配布して欲しいです!#前澤友作 #カブアンド pic.twitter.com/toA4g05ikf
カブアンド
— トマト🍅 (@68CLP2HFjl8264) February 18, 2025
最初に乗り換えた人達をバカにしてると思いませんか?
しかも現在利用してる料金より高くなる人もいて
サポートは壊滅的につながりません pic.twitter.com/cEcRb0bdFj
クチコミにあるように、「前澤さんを応援するつもりで、いち早く加入したユーザー」よりも、あとから参加した人の方が多く株がもらえる仕様になってしまっているので、それが反発を招いているわけですね。
リリースからこれまでの動きを見ると、今後も同様に、新規契約者向けの大型配布キャンペーンは実施されそうな気がします。
加入のモチベーションやタイミングによっては、古参ユーザーのような「ガッカリ感」を抱く可能性もありますので、ここも注意が必要かもしれません。
ここらへんは詳しく、マーケティングの観点から、別の記事にもまとめました。よろしければ合わせてお読みください。
注意点、リスク、デメリットまとめ。
ということで、現時点で目立った箇所をざざっとまとめます。
・電気、ガスは利用料金が上がるケースがあるので注意
・光回線は、一般に工事に時間が掛かることがあるので注意
・ウォーターサーバーは「最大5年」という長めの縛りあり
・上場後のビジネスモデル、成長プランが不透明
・現行のビジネスモデルで時価総額180億円は、割高に感じる(イケハヤの個人的意見)
・新規獲得キャンペーンで大量に株を配る傾向があり、熱心なファンが残念な気分になりがち
引き続き、何か新しい情報があれば追加していきますね!
こちらも合わせて!
冒頭にも書いたように、カブアンドの競合サービスを始めました!
第一弾は「クリプトニンジャモバイル」です。
格安SIMの料金プランは「カブアンドモバイル」とまったく同じで、ぼくらはトークンを還元しています。
トークンは未上場株と違って、いつでも売却できます。すでに上場しているので、価格もチェックしてみてください!
めちゃくちゃ攻めてるサービスなので、ぜひぜひこちらもチェックしてみてください!
いいなと思ったら応援しよう!
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