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政治が壮大な「推し活」になりつつある話

イケハヤです。

先日の兵庫県知事選から、政治を取り巻く空気感が変わってきています。

ひとつには、政治が「推し活」になりつつある、という感覚があります。

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ぼく自身は、会社経営もしているのもあり、政治意識はかなり高い方だと思います。

が、正直なところ……

この数年は政治に対して無力感を抱いており、それはほとんど、ぼく自身を「無関心」状態にしていました。

国政選挙の看板を見ても、そもそも入れたい候補者が見当たらず、支持政党もない……。

時間の無駄だと思い、投票しなかった選挙もあるくらいです。

唯一当事者意識を持てたのは、自分が住む自治体の町長選くらいです。

で、こんな感じで「投票したところでねぇ……」と感じていた同世代はかなり多いと思っています。

そうした意識は、投票率の低さからも垣間見得ますね。

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でも、そんな状況が大きく変わりつつあるのが、まさに今です。

直近の兵庫県知事選を見るに、選挙は完全に「推し活」になった感覚があります。

投票率の高さを見るに、今回斎藤知事に一票を投じた有権者の多くは、明確な意思を持って「斎藤支持」を表明したのだと思われます。

「この候補者に一票入れたい(=推したい)」

と思えること自体が、ぼくらの世代にとっては、非常に貴重な経験です。

そう思える候補者は、人生でほとんど出会ったことがなかったわけですから。

国政レベルでは、国民民主党の玉木氏が、まさに今、現役世代を中心に「推し活」の対象になっています。

それを証明するように、玉木氏のポストは驚異的なリポスト数、インプレッション(1500万超!)を叩き出しています。

長文の政策解説が1500万imp超え

スタンスを明示しておくと、ぼく自身は「玉木推し」です。

減税施策、特に「仮想通貨税制の改革」は、ぜひやってほしいですね!

応援も兼ねて、玉木さんのサブスクまで入っちゃったくらいです。ほんと、推し活ですねこれ。

月額100円でした

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来年は参院選です。

有権者の関心度は、確実に前回の衆院選を上回り、「SNS世論」は猛威を振るうことでしょう。

これから先、政治は完全に「全国民参加型のエンタメコンテンツ」になっていきます。

課題だとされていた若年層の投票率の低さも、かなり改善していくでしょうね!

政治・選挙は、全国民の生活や仕事にダイレクトに関わるという意味で「究極のコンテンツ」です。

本来はもっと高い関心が持たれるはずなのですが、多くの有権者が「推し」を見つけられない状況が続いていたので、いまいちコンテンツとしての力が発揮されていなかった……という整理ができると考えています。

ここから先の選挙は、多くの有権者が熱心に候補者を「推し」ていく時代になっていくのでしょう。

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補足すると、直近の政治動向は、ある種の「勧善懲悪」「下剋上」的なカタルシスを伴っているのも興味深い点です。

今回の知事選では「既得権益&オールドメディア」が「悪」とされるようなストーリーが流れていました。

その前の衆院選では「裏金問題(裏金議員)」が「悪」とされ、「自民党にお灸を据える」というストーリーがありましたね。

これらの選挙では、ともに、端的に「悪」とされたサイドが敗北しています。

この「爽快感」が、さらに政治のエンタメ性を高め、バズとインプレッションを生み出し、大衆の政治への関心を高め、次の「勧善懲悪」ストーリーを待望する……という流れになっています。

来年の参院選では、こうしたストーリーテリングのエネルギーが、爆発的な力になる可能性もあります。

少なくともSNS上では「虐げられてきた現役世代が立ち上がり、既得権益と戦う」というストーリーが展開されつつありますよね。

こうした「ストーリー偏重」の政治意識の高まりには、もちろん課題も多いとは思います。

が、それでも「推し活すら発生しない、旧態依然とした政治状況」が続くより、ぜんぜんマシかなと思いますし、これは時間の問題だったのでしょう。

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この政治意識の変化は、もう後戻りできません。

ここから先は、混迷の時代になっていくでしょう。

よい結果になるか、悪い結果になるかは、ぼくらの判断・行動次第です。

革命的な変化と謳われた「アラブの春」は、混迷を巻き起こしました。

残念ながら、多くの国で民主主義的な動きは挫折し、内戦や難民などの問題が発生し、今では「アラブの冬」と呼ばれています。

次の数年、ぼくらがやるべきことは、混迷状態から、よりよい流れを作り出すことです。

最後に宣伝!

昨日、直近の政治動向まとめ、そして未来予測を解説する動画も撮ったので、よろしければご覧くださいませ。


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イケハヤ
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