ビットコインNFTについて知っておくべきこと。
ikehayaです。
CNOこと「CryptoNinja Ordinals」の申込みが、爆発的に増えております。
すでに申込者は1300人以上!
これだけの方、しかもCNPオーナーが、ビットコインNFT(Ordinal)用のウォレットを新たにインストールしたことは、破壊的な意味がありますね……。
ここから、大きなトレンドを起こせそうです。
7月のビッグウェーブの予習も兼ねて、ビットコインNFTについて知っておくべきことをまとめます!
ビットコインNFT(Ordinal)は、フルオンチェーン。
ビットコインNFT、あるいはOrdinalの特徴は、そのデータがすべてオンチェーン(ブロックチェーン上)に刻まれていることです。
実のところ、イーサリアムで売買されているNFTの大部分は、すべてのデータがブロックチェーンに載っているわけではありません。
たとえばBored Ape Yacht Club(BAYC)の場合は、画像そのものは「IPFS」と呼ばれるストレージに保存されています。
IPFS(ストレージ)とイーサリアム(ブロックチェーン)は、まったく別の独立したシステムです。
基本的にはありえないことだと考えられますが、仮にIPFSのシステムが崩壊したら、このBAYCの画像部分は欠損して、表示されなくなってしまいます。
その点、フルオンチェーンNFTは、画像そのものもブロックチェーンに刻まれています。
ゆえに、データが永久的に残る可能性が高まります。
フルオンチェーンといえばpajiさん、ということで引用します!
ブロックチェーンが終了したらデータも消える可能性がありますが、ビットコインやイーサリアムが終わることは、現状考えにくいです。
未来永劫、ブロックチェーンが動き続けるかぎり、その画像は残る。なかなかロマンですね!
フルオンチェーンは、ファイルサイズの制約がある。
ただし、ブロックチェーンそのものはストレージ(データ保管サービス)ではないので、大きなファイルを保存することは基本的に難しい、という課題があります。
そのため、フルオンチェーンでNFTを作る場合は、ブロックチェーンの中に刻めるだけの「低容量」のデータを用意する必要があります。
フルオンチェーンNFT、ビットコインNFTの多くが「ドット絵」であるのは、これが理由です。
ドット絵は一般的にファイルサイズを小さくしやすいため、フルオンチェーンとは相性がいいわけですね。
その意味で、ピクセルアーティスト、ドッターの方は、ぜひともOrdinalに挑戦するといいと思います。
「Bitcoin Mechanics」なんかはいい例ですね。
ピクセルアーティストが作る1点もの作品のコレクションで、すでに4BTC(約1400万円)を超える出来高を記録しています。
もちろん、ドット絵以外のデータも書き込むことも可能です。
Ordinalの市場を見る感じ、20KB前後まで画質を落としているケースが多いように見えます。
上記はドット絵ではない、通常のイラストですが、ちゃんとフルオンチェーンになっています。
ただ、拡大すると……こんな感じで、画質が低いことがわかります。20KBくらいまで小さくしていますね。
でも、イーサリアムでいいんじゃない?
フルオンチェーンNFT自体は、もちろんイーサリアムチェーンでも作れます。
が、実際にやろうとすると、作るのは決して簡単ではないのですよね。
開発にあたっては、エンジニアの手を借りるのが一般的です。また、ブロックチェーンにデータを書き込むためのガス代(手数料)も莫大な金額になりがちです。
その点、Ordinalなら、エンジニアの手を借りるまでもなく、「unisat」や「Gamma」を使って、誰でも簡単にフルオンチェーンNFTが制作できます。
ひとまず、Ordinalの存在意義は、この「誰でも簡単にフルオンチェーンNFTが作れる」というところにあると思えばいいでしょう。
「ノーユーティリティ」が当たり前。
他に知っておくべき点としては、ビットコインNFTは「ノーユーティリティ(特典や機能、特別な使い道はない)」であることが基本的な前提になっています。
というのも、Ordinalは非常にシンプルな仕組みなので、イーサリアムのようなスマートコントラクト(プログラム)を作ることはできないのです。
スマートコントラクトが作れないので、たとえば、「ステーキング」、CNPのような「バーニン(キャラ交換)」などの実装は困難です。そういうのはイーサリアムでやるのがいいわけですねw
実際、市場を見ると、ほぼすべてのプロジェクトがロードマップやユーティリティを掲げていません。
こうした状況は今後変わっていくかもしれませんが、現状はいい意味で「ゆるい」んですよね。
クリエイターの方にとっては気軽に挑戦できる場になっているので、軽率に、自分の作品を刻んでみるといいと思います!
市場は意外と大きいが、日本市場はまだほぼゼロ。
技術的には、フルオンチェーン。
文化的には、ノーユーティリティ。
最後に、市場の話をしましょう。
ビットコインNFTの市場規模は、実はかなり大きくなっています。
なんと、SolanaやPolygonを抜いて、現在2位。イーサリアムの1/4程度の規模感になっています。
一方で、足元の日本市場はというと……「ほぼゼロ」といっていいレベルだと思います。
日本人バイヤーの数は、200人以下ではなかろうか……と見ています。
ただ、これは伸びしろとも言えます。
CNOを通して、1000人以上のバイヤーが市場に参加するので、ここからの盛り上がりは期待できますね!
その他、知っておくといいこと。
他にも色々ありますが、ざっくり理解しておくべきは、この3点でしょう。
フルオンチェーンを簡単に作れる(ファイルサイズに制約あり)
基本はノーユーティリティ文化(そもそもスマートコントラクトが作れない)
市場規模はかなり大きくなっているが、日本はこれから!
さらに補足的に書いていくと……
補足①:刻むSatによってレアリティがある。
これはイーサリアムにはない概念なのですが、どのSatに情報を刻むのか、という考え方があります。
ただまぁ……どうなんでしょう、ぼくはあんまり気にしないでいいのかなと思ったりはします。これは少数派の意見でしょうけど……w
現状ユーティリティなどを付けにくいので、コレクションの評価基準として「Satのレアリティ」が相対的に上にあるだけなのかな、と。
補足②:若いNFT(インスクリプション)の方が価値がある(と思われている)。
これも似たような評価基準の話で、ビットコインNFTは、古いもののほうが価値があると思われています。
ただ、これもなんというか、今だけなのかなと思ったりはします。
イーサリアムでも古いNFTは「ビンテージNFT」として人気だったりしますが、マニア向けですからね……。
補足③二次流通ロイヤルティは、基本的にゼロ。
これは大事ですね。
記事執筆時点では、イーサリアムのような「ロイヤルティ収益」は、ビットコインNFTの世界では徴収する文化がありません。
とはいえ、「Gamma」はロイヤルティへの対応を始めているので、近いうちにMagic Edenなどの主力マケプレでも、ロイヤルティ徴収機能は動き始めるとも思います。
ロイヤルティが取れないため、まず少量の作品をマーケットに出して、相場ができてから運営が追加でセールをする、という手法も容認されているようです。
CNOも、全体では1000点作っていますが、最初に出すのは500点、残りは追加販売してマネタイズをしていく計画です。
補足④マケプレ依存が実は激しい。
これも長期的には改善していく話ですが、現時点では、実はマーケットプレイスに対する依存がかなり大きくなっています。
イーサリアムの感覚だと驚きますが、まず、コレクションを作るためには、マーケットプレイスに申請が必要なのです。
というのも、Ordinalはスマートコントラクトではないため、すべてのNFTが同列に扱われてしまうのです。
コレクションを作るには、そのNFTの作者が、マーケットプレイス運営に「これと、これと、これは、私が作ったNFTだから、このコレクションに入れてください」とアナログで指示を与える必要があるのです(!)。
なお、イーサリアムの場合は自動的にスマートコントラクトを読み込んで、コレクションページが生成されます。ビットコインNFTでは、勝手にコレクションページができることはありません。
ただ、ここらへんは業界的な課題としても認知されており、共通の規格を作る動きも進んでいるようです(BRC721)。
まずは触ってみよう!
とまぁ、書いていくときりがないので、ここらへんでやめますw
まずは実際にウォレットを作って、ぜひ日本人クリエイターの作品を買ってみるといいと思います。
ウォレットの作り方は、こちらの記事をどうぞ。
CNOの予習として、今週末(6月25日)に、お寿司さんが0.001BTCで作品を販売予定です。クリック競争を楽しみましょう!
追記:きよしも来るよ!!!
CNOのAL申請はまだ受け付けてます。CNPをゲットして、ぜひ運試しをどうぞ!
ありがとうございます!サポートをいただけると、高知の山奥がもっと面白くなります!