
しぶんぎ座流星群の夜
夜空を駆け抜けた「大火球」と、残された赤い尾…まるで宇宙が私たちに贈ってくれたアート作品のようです。
この現象には、実は宇宙と地球のドラマチックなやり取りが隠れているんですよ。
まず、この明るく光る大火球。これ、流星群の一つ、しぶんぎ座流星群に属する「流星体」が地球の大気に突入して起きたものなんです。
流星体は、彗星や小惑星がばらまいた小さな粒のようなもの。
地球の引力に引き寄せられて、ものすごいスピード(なんと秒速40km以上!)で突っ込んできます。
その結果、大気との摩擦で一瞬で高温に!それが「流星」として光って見える仕組みなんです。
でも、この火球は普通の流星よりも特別なんです。なぜかって?それは「大火球」と呼ばれる、特に明るい流星だから。
こんなに明るいのは、流星体が大きかったり、大気中でのエネルギー放出が特に激しかったりするからなんですよ。
そして、今回は流星の痕を撮影できました。この赤く長い「流星痕(トレイル)」について。火球が空を駆け抜けた後、周囲の空気がものすごい熱で電離(空気分子がプラズマ化する現象)して光り始めるんです。
その光が尾のように残る現象を「#流星痕」と呼んでいます。そして面白いのは、この流星痕、風に流されて形が変わったり、少しずつ薄れていったりするんです。
だから、空の中

に一瞬だけ現れる儚いアート、とも言えるかもしれませんね。
そして火球の「色の変化」、これもまた興味深いですよね。最初はオレンジ色だったのに、途中から青っぽいシアン色に変わっていった…この色の変化には、宇宙からやってきた流星体の「成分」が関係しています。
例えば、流星体に含まれている金属、ナトリウムや鉄、マグネシウムが、熱と反応してそれぞれ違う色を放つんです。
オレンジ色はナトリウムの光、青緑色はマグネシウムや酸素との反応からくるもの。そして、高度が変わるにつれて流星体が溶けるスピードや温度も変化するので、光る色も変わっていくんですね。
こうして見ると、空で起きている現象って、ただ美しいだけじゃなくて、宇宙や地球のいろんな秘密が詰まっているんだなって感じませんか?
この写真は、その一瞬を見事に切り取った素晴らしい記録です。
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