見出し画像

変な顔だけど美人 映画評#08「バッドジーニアス」

どうも、なんだかんだでだいぶ更新を怠っていました。

更新がいやーな義務のようにならないようにさらっと書いてみたいともいます。

今回はタイで大ヒットした映画「バッドジーニアス」
の映画評です。

まずはさくっと感想

ええで!!

といった感じです。
ストーリーをざっくり

とある天才的な頭脳をもつ主人公リン、ちなみにキャストはおそらく全員タイ人なんですが名前がめちゃくちゃ難しいです。このリンを演じる女優さんの名前はチュティモン・ジョンジャルーンスックジンちゃん、もう一度言います

チュティモン・ジョンジャルーンスックジンちゃん

ちゃんをつけると余計に難しいですね。
まぁそんな子が主人公なんですが、彼女が頭がいいばっかりに周りのお金持ち学生にそそのかされてカンニングで金儲けを始めてしまうんですね。
彼女の家は貧乏なんですが最終的には世紀の国際的大カンニングでビッグマネーをゲット!!
しかし、その果てに待っていたもの、彼女が本当に大切にすべきだったものとは何か、という感じで物語は終わります。

この映画、まず映像がすごいスタイリッシュでカンニングの緊張感の表現の仕方とかがめちゃくちゃいいんです。
監督は僕も好きなスコセッシの「グッドフェローズ」がとても好きだそうで随所に影響が感じられます。構成が章立てみたいになっているんですがその章のタイトルだしのしかたなんかはフィンチャーのNETFLIXオリジナルドラマ「マインドハンター」みたいでかっこいいんですね、あの画面いっぱいに広がるテキストをみるだけでもこの映画を映画館でみた甲斐があったなと思いました。これはかなりフェチな感想でしたね、、、

そんで今回のタイトルにもってきた
変な顔だけど美人というのはまさにこの主人公チュティモン・ジョンジャルーンスックジンちゃんのことなんですね。

んー、改めてみても不思議な顔。
このチュティモンちゃんの親友的存在の

イッサヤー・ホースワンちゃん

も最初みたときはめちゃくちゃ可愛いと思ったんですが、チュティモンちゃんをずっとみてるとこのちょっと変な顔がすごい癖になるんです。
学校の制服の時なんかは、こんな子が主役?

とおもってしまうほどいもくさいんですが海外に行くシーンでバシッとオシャレしてる時なんかはほんとに美人だなーと思ってしまいます。
この二人見るだけでもこの映画見る価値ありです。

個人的にはチュティモンちゃん出演作品は今後チェックしようと思います。ちなみにこの子はこの映画で映画初出演みたいです。

ストーリーの勘所としてはラストの展開である大カンニングをしてたくさんんのマネーをゲットするんですが、彼女は何か腑に落ちないんですね。

汚い金を稼いだチュティモンちゃん、汚い金でプレゼントをもらった父や、その汚い金に目覚めてしまったもう一人の人物の最後の気持ちの動き方がとてもうまく表現されています。もう一人の人物の職業にも注目。まさに洗濯屋さんですね。

汚れたお金に価値はないと考える人、汚れてても金は金と考える人。
どちらが正しいのかなんて僕にはまだわかりません。

よくは知らないですがタイにもまだ賄賂文化が根強く残っているんだと思います、本作はそこの部分にもするどく切り込んでいると思います、金がどれだけ人を変えてしまうのか、そんなことにも注目すると面白いかもです。

ちょっと一人変わりすぎじゃね、とも思いましたが。

そんなこんなで少し尺のある映画ですがおすすめです。

ではまた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?