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家庭という密室で起きたこと

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外からは綺麗にみえる家庭像の内側で起きていたグロテスクな現実について書いています。
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#嫉妬

目次:家庭という密室で起きたこと

◇はじめに ◇ パズルのピース #1 蘇った記憶  ・性虐待の記憶  ・記憶の細部 ◇ パズルのピース #2 知らない誰かが勝手に生き始める  ・底が抜ける  ・虎視眈々と ◇ パズルのピース #3 宙に浮いている時間  ・これは現実ではないという祈り  ・現実と交錯する ◇ パズルのピース #4 母から虐待されていたと認識できるまで  ・階段から落ちた真相  ・幼稚園で初めて知ったこと  ・幼稚園にほとんど行っていない ◇ パズルのピース #5 家庭という

パズルのピース #7 最後のパズルのピース

なぜ殺意と憎しみをぶつけられていたのか? 3歳で既に殺意を向けられていた、ということは、その原因が私にあるとはどうしても思えなかった。 育児ノイローゼだったから? 精神を病んでいたから? 代理ミュンヒハウゼン症候群だったから? 何かの病だったなら、母の精神構造を分析して、その原因を見つけ出すことができれば、私は存在を認められて愛されるのだろうか? 私は自分で自覚がないところで、そんな期待を持っていたのかもしれない。 だから記憶の断片を集めながら、自分にされたことの残酷