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キツイ時こそ強気になったら良いかもしれません

こんにちは
いつも、ありがとうございます。
私は革鞄職人してるものです。

来月、福岡県宗像市にある鎮国寺にて執り行われる、私のパートナーが主催のイベントに私も少し出品させて頂くべく、現在お品を鋭意制作中です。

私はこれまで扱ってきた素材が、ほぼほぼ本革でした。
今回のイベント出品にあたり、天然素材を初めて取り入れてバッグやコインケースなどの作品を制作していくことになりました。

当初、普通に布だし余裕でしょうと高を括ってギリギリまで余裕ぶっこいていたのですが、大きな間違いを体験するハメに。。。

この草木染の素材は、服などお品物として完成されてるとカッチリ決まって恰好が良くなるのに、生地としてそこにあるとめちゃめちゃ気まぐれになるっす!

モノにもよるのですが、羽衣のような儚さと、頼りない佇まい。
吟味された素材であるが故、仕立てるに相応の技術がないと力なくこぼれていくようです。
扱う技術と、そのお品を手に入れた主人あってこそ様になる素材なのを感じました。

いろんな場所で販売イベントがあるのに、この素材の服を纏いたいと遠方からでもお求めに訪れると聞きましたが、なるほど人を魅了する生地なんだと納得です。

手縫いレザークラフト用の縫い針だとちょっとゴツイので、革とこの生地を縫い合わせるとたちまち拒否反応を示し生地の糸が切れてしまいます。
これをどう機嫌を損ねないように作品へ取り込むか、試行錯誤の連続でした。。。

あまりに思うよう行かない為「すみませんでした。。」と謝って作品提供できないとパートナーに申告しようかなとも笑

でも、これならできるとやれることを模索していく中、徐々にですが形になっていった経験をしました。

ここまで思い通りにいかないことがキャリアの中で初めてでしたが、おかげで一つ腕が上がったように感じてます笑

今回の件で、同じイベントにて他に出品する商品を作ってる職人さんの技術力に感服するばかりです。
私はまだ制作中なので、ヤケクソにならないように苦心を楽しみながら作っています笑

こんな経験と、素晴らしい素材を扱う機会に恵まれたことは幸運なことでした。
イベント当日、もし近くへお越しの際は、よかったらチラっと訪れてみてくださいね笑

お読みいただいて、ありがとうございます。

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