8年間の終止符と幸せな夜
あたりは薄明るくて、小鳥が鳴いている。東向きの8階の小さな部屋にほんのり朝日が差し込んでいた。
(あれ、もう朝なんだ)
今日は一睡もできなかった。
とある重要な決断を自分に迫っていた。
昨夜、考え始めたらアドレナリンが出すぎて頭がフル回転していた。
わたしは眠い目をこすりながら、寝れない身体で10時になるのを待つ。
深夜の暗い部屋で布団を被りながら考えていた事柄を確認しなければならない。
10時になった瞬間、各所に電話をかけまくった。朝から10件以上電話をしていたんだけど、今日は電話をしていたら夜になっていた。
寝れもしないし、ごはんを食べた記憶もない。
基本的に欲求に忠実に生きている私としてはこんな日は珍しいのだが、今日という日はそういう日だった。
でも、この日の決断は今後の未来を大きく変える。そう確信していた。
朝から関係者に電話を終え、ようやくnoteを更新している今はとても幸福な気持ちで文字を書いている。心から幸せで、すこし高揚している。
「月5万円で生活するために岡山へ移住しようと思うんだよね」
そう、寝食忘れて決断したことは、2年前に家を失ったときは頭にもよぎらなかった東京を離れるという選択だった。
※タイミングでこの話の続きは更新します。