食品衛生監視員とは

　食品衛生監視員は、食品の安全性を確保するために活動する専門家の一員です。食品の衛生に関する法律である「食品衛生法」に基づき、都道府県知事（特別区の区長、政令指定都市の市長等）が公務員である職員の中から一定の資格を持つものを任命するものです。資格としては、医師、獣医師、薬剤師、栄養士（2年以上の食品衛生行政経験者のみ）などです。

　彼らは、食品製造工程や販売過程において、適切な衛生管理が行われているかを監視し、万が一問題が発生した際には迅速に対応します。また、食品の品質や表示にも目を光らせ、消費者が安心して食品を購入できる環境を作ることに貢献しています。

　食品衛生監視員は、専門的な知識や技術を持った人材であり、食品安全に関する法律や規制に詳しく、食品関連のトラブルや事故を未然に防ぐための取り組みを行っています。彼らの存在は、食品業界の健全な発展と消費者の安全を守るために欠かせないものとされています。

　食品衛生監視員は、飲食店などの食品営業許可申請などに基づき食品事業者へ立ち入り検査を行なったり、計画に基づいて食品事業者などから無償で食品などを提供させ（これを収去といいます）検査し、基準に適合しているかを確認するなどしています。