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ユーザーライクでGoogleフレンドリーなコンテンツ制作 30のチェックリスト

note3作目です。隔週1本くらいが自分のペースにあってそうですので継続していけたらと思います。

この記事について

本記事は前作「「BtoB企業が取り組むべき記事コンテンツ」 についてあらためて考えてみます」の続きです。前作は以下よりご覧いただけますと幸いです。

上記記事では、BtoB企業様が記事コンテンツ(≒オウンドメディア)に取り組むべき理由、メリットや運用体制などについて考えていきました。

今回は、実際の記事コンテンツ制作にあたって、皆様が頭を抱えているであろう「ユーザーライクでGoogleフレンドリーな記事の作り方」について30のチェックリストを元に考えていきます。 

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今回ご紹介するチェックリストは、記事の最後にEXCELでも配布しておりますので、よろしければご活用ください。


なぜ「ユーザーライクでGoogleフレンドリー」なコンテンツ制作が必要なのか

そもそもBtoB企業がオウンドメディアの記事コンテンツ運用をはじめる動機として、大きく以下3点のニーズが存在していると思います。

・「広告費をかけない集客チャネルが欲しい
・「継続的なインバウンドリードが欲しい
・「ブランディングに寄与する自社メディアが欲しい

この3つの欲求を満たすための手段として、検索エンジンからの集客を最適化させるための「コンテンツSEO施策」に取り組みながら記事運用をしている企業様も多いのではないでしょうか。

以前私がしたTweetでも簡単に紹介していますが、検索体験上、ユーザーライクなコンテンツとGoogleフレンドリーなコンテンツはニアリーイコールです。

「読者に120%満足してもらえるようなコンテンツを作ることが検索エンジンからの評価にも繋がる。」

なんて話は耳にタコができるほど皆様すでに聞き及んでいらっしゃることと思いますので、ここからは筆者の主観を元に具体的なチェックリストに落とし込んでみます。


ユーザー検索意図についてのチェックリスト

まずは読者の検索意図を導き出すまでのチェックリストです。

今回は「キーワードからユーザーの検索意図を想像しコンテンツに落とし込んでいく」という手法で考えていきますので、一番最初にキーワードを決めます。

■チェックリスト1.
「このコンテンツで獲得を狙うメインキーワードが設定されているか」

キーワードの選び方については長くなりますので本記事では省きますが、別のnoteで改めて解説していきたいと思います。

今回は、最近私のほうでseoツールを作って絶賛マーケティング活動中ですので、暫定的に「seoツール」というキーワードを設定してみます。

チェックリスト2.
「副次的に獲得可能性があるキーワードが設定されているか」

ひとつのコンテンツで獲得できるキーワードはひとつだけではありません。
メインキーワードに紐づくその他の検索ニーズを事前に調査し、あらかじめ設定しておくことで、コンテンツに厚みをもたせていけるかも知れません。

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今回は他社さんのツール名をキーワード設定してもしょうがないので「seoツール 無料」「seoツール 比較」などを設定していきます。 

チェックリスト3.
「そのコンテンツの読者ペルソナが設定されているか」

年齢、性別、住まい、世帯構成、職業、所得など、想定されるペルソナを設定しましょう。

今回はかんたんに「32歳 / 男性 / 東京都在住 / 広告主企業マーケティング担当(オウンドメディアチーム)」くらいにしておきます。

ペルソナ作りのTIPSは、以前のTweetを是非ご覧ください。

■チェックリスト4.
「検索競合10サイトのTDHリストを抽出できているか」

TDHとは「タイトル」「ディスクリプション」「hタグ(見出しタグ)」のことです。次のチェックポイントに影響してきますので必須です。

■チェックリスト5.
「競合TDHリストからユーザーの検索意図を言語化できているか」

⚠30のチェックポイントの最大の難所にして最重要箇所です⚠

Googleは200以上の検索アルゴリズムを用いて、そのキーワードにおいて、ユーザーの検索意図に沿うコンテンツを上位表示させていると言います。

逆説的に申し上げますと、「いま、上位表示されているコンテンツは、ユーザーの検索意図を(ある程度)叶えている」と言えます。

つまり、上位表示サイトを俯瞰して見れば、ユーザーの検索意図を想像し言語化することが可能になるのではないでしょうか。

「seoツール」の検索競合TDHリストを見てみましょう。

FireShot Capture 015 - コンテンツ調査 - SEARCH WRITE - app.searchwrite.jp

どうやらこのキーワードの検索結果上位の8割は比較系のコンテンツのようです。であればこちらも比較系のコンテンツで攻めましょう。

さらに競合サイトの見出しから想定される検索ニーズとして以下のようなニーズが見えてきませんでしょうか。

・有料ツールと無料ツールの違いが知りたい
・できること(機能)別で違いが知りたい
・自社にあったツールを選びたい

ここで私が注意している点は、これで検索意図が言語化できたと思わないことです。

あくまでも上記は競合TDHから見えた表層的なニーズであって、ペルソナユーザーの意図を120%理解しているとは言い切れないかも知れません。

このまま表層的なニーズだけを汲み取ってコンテンツを作り始めてしまうと、のっぺりとした読み応えのないコンテンツになってしまう恐れがあります。

ペルソナの気持ちになって、更に深いインサイトを言語化してみましょう。例えば以下のようなインサイトではいかがでしょう。

・楽して成果が出るツールが良い
・ツール選びに失敗したくない
・安かろう悪かろうが怖い
・高くて使いこなせないのも怖い
・いっこいっこ比較は面倒だから比較表が欲しい

あっているかどうかはわかりませんが、もし私が件のペルソナだったとしたら、こんなインサイトを抱えていそうな気がします。

ここまで想像、言語化してコンテンツを作っていければ、なんだか競合よりもエッジの効いた質の高いコンテンツが作れるのではないでしょうか。

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タイトルについてのチェックリスト

続きまして、タイトルタグの設定ルールについてのチェックリストです。

■チェックリスト6.
「タイトルタグは全角32文字以内に収まってるか」

タイトルタグは全角32文字以内に抑えましょう。33文字目以降は検索結果上「…」となって省略されてしまいます。

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ここに重要な文章が隠れていた場合、CTRを大きく損なう恐れがありますので注意しましょう。

■チェックリスト7.
「メインキーワードがタイトル32文字以内に入っているか」

SEO的にもユーザー的にも、タイトルタグの視認箇所内に1のチェックポイントで設定したメインキーワードが入っていることは重要です。

■チェックリスト8.
「思わずクリックしたくなるようなタイトルになっているか」

ちょっとセンスが必要な箇所です。「30のチェックポイント」とか「SEOツール10選」みたいに数字を入れると良い、などはよく言われていますね。

以下のTweetでタイトルのつけ方をTIPSとしてまとめていますのでぜひご覧ください。


ディスクリプションについてのチェックリスト

タイトルとほぼ同じ内容ですが念のためご紹介させていただきます。ディスクリプションタグの設定についてのチェックリストです。

■チェックリスト9.
「ディスクリプションは全角120文字程度に収まっているか」

ディスクリプションは、PCだとおおよそ120〜130文字、SPの場合50〜80文字程度で、タイトルのように省略されてしまいます。

BtoBの場合はPCでのアクセスになることが多いと思いますので、120文字程度で設定を推奨しています。

■チェックリスト10.
「メインキーワードが120文字以内に入っているか」

こちらもタイトルと同様です。SP表示の場合は50〜80文字で切れてしまいますので、なるべくディスクリプションの前方にキーワードを入れることをおすすめします。

■チェックリスト11.
「コンテンツの内容をわかりやすく表す記述になっているか」

ディスクリプションは、そのコンテンツが何を説明していて、読むとどのようなメリットが得られるのかを簡単に記載しましょう。ユーザーのクリック率にも当然影響してくる部分です。

導入文についてのチェックリスト

導入文は、読者がコンテンツに流入後、最初に目にする文章です。十分気を使ってあげる必要があると思います。

■チェックリスト12.
「ペルソナユーザーが思わずドキッとするような問題提起ができているか」

少しセンスが必要ですが、例えば以下の文章における太字部分のイメージです。本当に頭を抱えている人はきっと見てくれてると信じてます。

今回は、実際の記事コンテンツ制作にあたって、皆様が頭を抱えているであろう「ユーザーライクでGoogleフレンドリーな記事の作り方」について30のチェックリストを元に考えていきます。※チェックリストは無料でEXCELダウンロードいただけます!

■チェックリスト13.
「その問題を解決できるものであることを匂わせることができているか」

これを読めば解決できるよ!というイメージをもたせることができるかどうかです。読了率に大きく影響してくるかも知れません。例えば以下の文章における太字部分のイメージです。

今回は、実際の記事コンテンツ制作にあたって、皆様が頭を抱えているであろう「ユーザーライクでGoogleフレンドリーな記事の作り方」について30のチェックリストを元に考えていきます。※チェックリストは無料でEXCELダウンロードいただけます!


アウトライン(見出し構成)についてのチェックリスト

続いてアウトラインのチェックリストです。

基本、私は、記事を書き始める前に見出しをバーっと作ってから本文を執筆することにしています。見出しを作成した段階で以下のポイントを注視していますのでご紹介します。

■チェックリスト14.
「ユーザーの検索意図に自信を持って答えられるアウトラインか」

チェックリスト5で言語化したユーザーの検索意図に自信を持って答えることが出来ているかを、まずは見出し構成で確認します。

■チェックリスト15.
「キーワードに対して十分な網羅性を担保できているか」

14とニアリーイコールの内容ですが、ここでは特に、「競合は取り扱っているのに、自社では取り扱っていないトピックがないか」を意識します。

■チェックリスト16.
「競合にはない独自の見出しが存在しているか」

ここでは逆に、競合が取り扱っておらず、自社だけが語れるようなトピックがないかを意識します。難しければ、事例や主観を交えた意見などでも良いと思います。

これは筆者の個人的な意見ですが、コーポレートで運営するメディアの場合、主観を一切排除してファクトだけでコンテンツを作ろうとする企業様も多くいらっしゃいます。

ですがそれだと、あまり面白みを感じなくなってしまうんじゃないかなと。ライターさんの個性を出した主観の意見というのは見ていて気づきがあるものが多い気がします。

■チェックリスト17.
「見出しでの過剰なキーワード使用はないか」

ここはコンテンツSEOの中でも賛否ある部分だと思います。私個人の意見としては、見出しタグへのキーワード設置は、順位への直接的な影響は少ないと考えています。

時折、見出しタグへ強引にキーワードを設置しているケースを見かけますが、ユーザビリティを損なうレベルでの設置は避けたほうが良いでしょう。

文脈的に必要であれば設置し、不必要な場合は強引には設置しない、程度でよろしいのではないかと思います。

■チェックリスト18.
「階層構造に整理されており見出しだけでコンテンツの全体像がわかりやすくなっているか」

見出しタグ(hタグ)はh1〜h6まで存在します。見出し構造はしっかりと階層構造化して、見出しをパッと並べて見たときに文章の全体像が把握できることが理想です。(↓参考画像)

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h1タグは大見出し、h2は小見出し、h3はさらに小さな小見出しといったように、各タグの役割は決まっています。そのため適切な箇所で、順番通り設置することが大切です。

これにより、読者・検索エンジンともに理解しやすいコンテンツ構造を作ることができます。

(noteも見出しを階層化できるようにアップデートしていただけると小躍りして喜びます)


本文についてのチェックリスト

やっと本文のチェックリストです。

ここまでのステップを飛ばして本文から書き始めても人によっては良いコンテンツは作れますが、やはりそれだと属人性が非常に高くなってしまいます。

組織でコンテンツを運用する場合は、このようなルール化、レギュレーション化を推奨しています。

さて、続きのチェックリストを考えていきましょう。

■チェックリスト19.
「競合コンテンツと比較し少なすぎるボリュームになっていないか」

コンテンツの文字量は直接的に上位表示に関わってくるわけではありません。なので巷でよく言われる「最低2,000文字以上は書きましょう」みたいなものは、ある種、嘘に近い情報です。

ですが、狙っているキーワードで上位表示をしている競合サイトの平均値(もしくは中央値)で2,000文字以上の文字量があった場合、網羅的な情報発信のためには大体そのくらいの文字量は必要なんだ、という目安として目指したほうが良いとは考えています。

■チェックリスト20.
「誤字脱字、デザイン崩れが発生していないか」

誤字脱字や、サイトコンテンツのデザイン崩れはユーザビリティを損うだけではなく、検索エンジンからも正当な評価を得ることができません。注意しましょう。

■チェックリスト21.
「コンテンツの内容に確認できる限り事実上の誤りがないか」

「筆者の主観」はコンテンツを形成するうえで必要な要件ではありますが、嘘はついてはいけません。(当たり前ですが)

特にYMYL(Your Money or Your Life)のようなお金や生活関連コンテンツについては、記事の内容が事実であることをしっかりと確認しましょう。

■チェックリスト22.
「専門知識などは信頼できる引用元を明示しているか、引用に対する独自見解を述べているか」

21番の続きのようなチェックリストです。事実であることを確認したうえで、ソースを引用という格好で明示することをおすすめしています。

また、「引用」には著作権上の法的ルールが存在しています。以下のルールに則って正しく引用を活用できていない場合、違法と捉えられてしまうケースがありますので注意が必要です。

1. 主従関係が明確であること(明確性)
2. 引用部分が他とはっきりと区別されていること(明瞭区別性)
3. 引用をする必要性があること(必要性)
4. 出典元が明記されていること(出典)
5. 改変しないこと
引用元:https://topcourt-law.com/intellectual-property/copyright_low_quote#i-5

■チェックリスト23.
「専門用語を多様していないか、または、わかりやすい例え話などで補足できているか」

BtoBのコンテンツでは一定しょうがない部分ではありますが、なるべく専門用語はわかりやすい補足か注釈を入れて、想定ペルソナに伝わる物言いを考えましょう。

■チェックリスト24.
「1,000文字に一度程度の割合で適切に画像が使用されているか」

長々と論文のような文章を読み続けることにストレスを感じてしまう人がほとんどです。適度に画像を活用し、コンテンツにメリハリをつけましょう。

■チェックリスト25.
「フローチャートや比較表、ビフォーアフターなどの要素は画像化、表化されているか」

文章で読んでもらうよりも、画像化・表化したほうがわかりやすいケースは多々あります。読者に少しでも満足してもらえるよう、わかりやすい記事を目指しましょう。

■チェックリスト26.
「流し読みされた時でも伝えられるように適切にリスト表記でまとめ化されているか」

このコンテンツもそうですが、読者は筆者が思っているよりもずっと適当にコンテンツを読んでいます。所謂流し読みです。

そんな流し読み読者にもわかるように、コンテンツで伝えたい重要なメッセージはなるべくリスト表記で視覚的に目にとまるように意識しましょう。

■チェックリスト27.
「SP表示でも見やすいように2〜3行での適切な改行がされているか」

コンテンツをCMSに入稿した際は、本掲載前に必ずSP表示でもプレビューするようにしましょう。PC表示で読みやすくても、改行の使い方次第でSPですごく読みづらい、なんてこともままあります。

■チェックリスト28.
「このコンテンツと関連性の高いその他の自社コンテンツへのリンクは設置されているか」

回遊を促すためにも記事のレコメンドは必須です。

機械的にレコメンド枠を設けることも重要ではありますが、なるべく記事の本文内から適切に関連コンテンツへ誘導してあげましょう。

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サイト体験についてのチェックリスト

いよいよ最後のふたつです。

■チェックリスト29.
「当記事と関連性の高いCTAが設置されているか」

CTA(Call To Action)とは、以下のような、コンテンツに来てくれたユーザーさんに取ってもらいたい行動を喚起するためのボタンやフォームのことです。

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CTAが必要な理由については、以前のnoteでもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

■チェックリスト30.
「競合上位サイトと比較して、当コンテンツのほうが良いコンテンツだと自信が持てるか」

ここまでの29のチェックポイントをしっかりとクリアし、そのうえで競合サイトと改めて比較してみてください。

そのうえで、当コンテンツのほうがユーザーに有益な情報を提供できるという自信が持てた場合、きっと勝率の高いコンテンツに仕上がっているはずです!


チェックリストをEXCELでダウンロードいただけます!

今回ご紹介したチェックリストですが、運用が楽になるようにEXCEL形式でまとめてみました。よければ以下からDLして活用してみていただけると幸いです。


結構ながくなっちゃいました

ここまでお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

チェックリストとは言っておきながら、結構センスや感覚が重要な項目が多くなってしまいました。特に5番の「検索意図の言語化」が、本当に肝になる部分だと思っています!

この記事がお役に立てるかどうかわかりませんが、ユーザー様が幸せになる素敵なコンテンツがひとつでも増えるためのお手伝いができると嬉しいです。

次回はリライトのHowToかキーワード選定のHowToらへんでも書いていこうと思います!



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