個人的なレートの壁と取り組み方

※まず前提として、レートや順位の目標を達成することに重きを置く人向けの話。勝率が悪くても自分が考えた戦術がハマることを楽しんだり、勝敗以外の部分に重きを置いたりする人は当てはまらない話かもしれない。

【自分が思うレートの壁】

自分が思うレートの壁は大きく3つ。

---〈レート1700の壁〉---
安定して勝率5割をキープ出来ないとまずここにいけない。
自分も勝てない構築を作ってしまうとここ周辺以下で泥沼化する。この辺りまで安定して上がれないなら構築かプレイングのどっちかに課題があると思ってよいと感じている。
---〈レート1900の壁〉---
3桁に残るための1つの目安でもある。ある程度環境にいるポケモンと戦える構築は出来ている。さらに上に登る為には、構築の弱みを分析して、構築の質やプレイングの練度を高める必要がある。
ちなみに1900〜2000までの差はそこまでないと思っている。1900に辿り着けたなら2000までいける素地はある。
---〈レート2100の壁〉---
最終2桁の目安。環境に対する考察と読みや、再現性が高く相手から見えにくい詰め筋や勝ち筋をしっかりと構築に仕組むことが必要。さらにそれを実際の対戦の中で表現するスキルも必要となる。3つ中で当たり前だが1番壁が厚い。

【壁を越えるために】


◯『強い構築を使う』
当たり前過ぎるが1番難しいのかもしれない。例えばレギュGにおいて、ミラコラ黒バドを差し置いて、ホワイトキュレムや月食ネクロズマを使う方が敷居が高いのは想像に難くない。カイリューのように単体のパワーが高いということはそれだけ汎用性もあるということでもあるので、ちゃんと構築としてのパワーが強いかを考える必要がある。
一つの指標として、対戦していて「マッチング時点で無理」が多かったり「プレイング関係なく順当負け」が続くようだと、汎用性の低いパワーが低い構築になっている可能性がある。好きなポケモンや戦術を使うのも楽しみの一つではあるが、勝敗を求めるのであれば「勝てる構築」かどうかは見直し続けるべきである。
ちなみに、僕はレンタルをあまり多く使うのは推奨しない。もし自分で組むのが苦手な人は、上位記事の「強そうなポケモンを寄せ集め」て、その後に「少しだけ自分のオリジナリティを入れる」所から始めると良い。(どこかで拝借理論と読んでるのを見た)
ちなみに、所謂ギミックに近いもの(ドーブルバトン、サイコパ、雨パ)はある程度の壁に当たるまでは勝ちやすい構築ではある。ただ、最大値を出す方法が見えやすい構築はそれだけ対策にも弱いので、壁を超えていくのもそれだけ難しい。一定ラインまで勝ちやすいが、そのラインを越えて勝つ為には何かが必要だと思った方が良い。

◯『噛み合いを言い訳にしない』
要するに敗因分析をちゃんとしましょうという話。テラスタルというシステムの都合上、常に非公開択が付き纏う関係で、「◯◯してれば勝っていたのに」「◯◯してたらどうするつもりだったんだ」と不満に感じる負け方が非常に多い。僕も感情的になってしまうことも多いが、

①噛み合いと感じてしまったターンの選択は本当に正しかったか
②そのターンに至るまでに、噛み合いを防げる立ち回りは出来なかったか
③そもそも、構築を改善することでその噛み合い要素は減らすことが出来ないか

という3つについてはきちんと自問したい。ハイパーボイスガチグマでほとんどのグライオンを処理出来ているなら数回当たっただけの地獄突きは「噛み合い」で片付けてもいいかもしれない。しかし明らかに当たる頻度が増えてきても「噛み合い」で片付けると負けが増える。テラスや相手の型との兼ね合いで「自分が不利になる択の再現」が多く続くようなら、構築を見直した方が良い。
相手から見えにくいけど自分だけが見えている勝ち筋を用意出来ると、有利な再現性は自然と増えていくと信じている。
立ち回りの方に課題があるのか、構築の方に課題があるのか、あるいは両方か、なかなか判別が難しい。

『人に相談しよう!』
迷ったら頼れる人に相談するとよい。その際に具体的に「◯◯に強いやつ」とか「並びこれなんだけどここがしっくり来てない」とか具体的に出せると良い。難しければまず並びとコンセプトを伝えると良いと思う。
これをおすすめする理由は単純に僕が結果を出せたから。Discordである出来事をきっかけに仲良くさせて頂いてる方と、よく個人的に構築の話をしているが、レギュG104位構築も、レギュH62位構築もその方に提案してもらったポケモンが入っている。
もし終盤などでサーバー内に構築を晒すことに抵抗があるのであれば、個人的に相談するのも手。僕はいつでも歓迎します。

『環境を読もう』
これは、一つ目の意味としては、自分の使ってる構築が環境に多く存在する構築に不利を取っていないか考えること。レギュFのディンカイサフゴパオカミウーラや、レギュHのママングライやガチカイサフゴブリにそもそも不利ではかなり厳しい。もちろん型の匿名性などがあるからこの並びが強いのではあるが、ある程度の想定は出来てないと戦う前に負けている。
二つ目は、シーズンの中での流行りを抑えられているか。レギュHの始めであるシーズン22では、明らかに終盤に向けてサイコパやママングライ、アロキュウ絡みの数が増えていた。序盤流行ったウルガモスは中盤に消え、同じく中盤まではグライオンも鳴りを潜めていた。中盤に勝てたからと高を括っていると、終盤にグライオンにやられてレートを溶かして終わりなんてこともあるだろう。潜る時間がなくても配信などである程度の流行は抑えることができる。
この二つ目に関連することで、レート2000辺りまでを目標にする人に意識して欲しいのが、「勝てる時に勝っておく」ことの大切さである。上述の例を使うなら、最終盤に入ってグライオンが増加する前なら、グライオンに弱い構築でもかなり勝てていたはず。今自分が使っている構築が環境の変化に合わない可能性も考えられるため、今がかなり勝てる環境だと判断したら積極的にレートは盛った方がいい。
ただ、最終2桁や2100が目標の場合は、超トップ層を除いて最終日の重要性が物凄く高いので、あまりこの考えは当てはまらないと思う。

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