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彼の世界
彼はいつも突拍子がない。
唐突に物語が始まって、唐突に終わっている。
ときにダイナソーが現れ、ときにおばけが登場する。
現実にいるアイドルが出てくることもあれば、
オリジナルのキャラまで出てくる。
主語も述語もあったものじゃなく。
途中でたくさんの形容詞が加わるので、
もはや聞いているこっちはなんのことやらさっぱりである。
彼には彼なりの世界があって、彼の言語がある。
理解することは難しいけれど、
理解しようとすることは大事なのかもしれない。
伝わらないことがもどかしくて泣いてしまう彼を見ているとそう思う。
かと思えば、たまにこちらがはっとするようなことを言う。
いったいどこでそんな言葉を覚えてくるのだろう。
きっとそんな言葉を言ってくれるのは一瞬で、
あっという間に言う相手が変わってしまうのだろう。
寂しくもあるが、これも成長だから仕方がない。
いずれは離れていくのだ。
今しかない時間を大事に。
一瞬でも多く、覚えておきたい。