広瀬七段と仲良くなるために
7月2日(日)と7月3(月)は
いろいろつぶやいてしまい、
申し訳ありませんでした。
勘違いした人もいるかもしれません。
7月2日に広瀬七段に解説してもらったときの
出来事を記事にします。
まずは2枚の写真を見比べてください。
↓
この二枚を見比べればかなり仲良くなれた
とわかるでしょう。
まともに話すのは2回目、
食事するのは1回目なのに仲良くなれた
経緯を説明します。
広瀬七段に解説を頼むのは今回が初めて。
今回の解説で広瀬七段と仲良くなれれば
今後の解説がしやすい。
距離を縮めるため、解説に行く前に
ランチへ行きました。
沼舘七段に紹介してもらいましたが、
二人で話すのはほぼ初めて。
広瀬七段は緊張しています。
まず、僕への情報が乏しい。
1、院生だった。
2、今は観戦記者。
3、沼舘七段とは親しそう。
というぐらいしか知らなかったと思います。
この状態では突っ込んだ話ができないので、
もう少し仲良くなりたい。
怪しい人じゃないよ とか
対局の前日とか、負けた翌日とかに
連絡しないよ
みたいな感じが伝わればいいと思いました。
情報を知りたい広瀬七段から会話スタート。
広瀬七段
院生は誰と一緒だったんですか?
朴
蘇九段や金秀俊九段とかと一緒でした。
その後、外来として試験を受けた時は
安斎八段や三谷八段が一緒でした。
しかし広瀬七段の警戒は解けません。
空振りを避けるため、僕は大勝負に。
一気に距離を縮めるため、無茶をしました。
清水の舞台から飛び降りるつもりで
広瀬七段が解いている詰碁を解いた。
細かい部分は違うかもしれませんが、
こんな感じの詰碁でした。
最近は林八段の三択詰碁しか解いていない
僕にとってはかなりの難問です。
しかしスペースが狭い詰碁ならチャンスあり。
間違えてもセンスを見せれば
何かが伝わるはずです。
必死に知恵を絞りました。
朴 『○○すると?』
広瀬七段 『○○します』
朴 『そこで○○』
白四手目の抵抗は見落としていましたが、
結果的に三手目までは正解。
この問題を解き終わった後、
広瀬七段は『朴さんって囲碁強いんですね』
と笑顔で語ってくれました。
そうこの笑顔です。
元院生だよ とか 観戦記者をやっているよ
とか口でいくら言っても広瀬七段との距離は
縮まりませんでした。
詰碁を解いて囲碁の強さを見せると
一気に打ち解けました。
百聞は一見に如かずですね。
仲間のきずなが生まれ、
解説は順調に進みました。
両対局者だけでなく、広瀬七段のエピソード
も聞けて大満足です。
とここで終われればよかったのですが。。。。
ここからなぜか詰碁特訓道場が
始まってしまったのです。
僕は詰碁の能力を見せて
『昔は囲碁をかなり本気で頑張ってたよ。
プロにはなれなかったけど、
碁打ちというカテゴリーには入れる強さだよ
だから怪しい者じゃないよ』
と伝えたつもりでした。
しかしなぜか広瀬七段は
『こんなに詰碁が解けるってことは
毎日詰碁を訓練してるんでしょ?
野狐とかのネット碁も打ってるんでしょ?』
と勘違いした様子。
面白い詰碁があるんですよ。
と言いながら笑顔で詰碁を並べてきます。
僕は最近の詰碁事情が分かりません。
しかし
というのは飛躍し過ぎではないですか?
みなさんも考えてください!!
なんでもこの詰碁は
たまたま棋士控室に居た
xiamojii(囲碁棋士)先生の創作らしいです。
僕は 『僕はプロも棋聖も名人も目指していません。
だからこんなに難しい詰碁を解きたくありません』
と断りました。
広瀬七段は『詰碁を解かず、ネット碁も打たない?
それなら普段は何をやっているんですか??』
と反論してきます。
僕は『仕事で囲碁をするので、
それ以外は囲碁以外のことをやります』
と言い返しました。
続けて『こんなにスペースが広い詰碁は解けません』
と加えます。
しかし
を解く僕を見たときに受けた直感を覆すのは
難しいみたい。
百聞は一見に如かずの負の効果を実感しました。
広瀬七段に悪気はありません。
『素晴らしい詰碁を知ってほしい
解いた瞬間のうれしさを味わってほしい』
という善意100%です。
しかし僕にこの問題を解く器量はありません。
醜い言い争いを見かねた
xiamojii(囲碁棋士)先生は
を出題してくれました。
考える場所が狭いので頑張れば解けそうです。
しかし僕は騙されません。
囲碁界では『スペースが狭いから簡単』とか
『三手詰めだから簡単』と甘い言葉でだまし、
難解な詰碁を解かせるトラブルが
30年ぐらい前から多発しています。
この詰碁は罠の香りがプンプンします。
12時半にランチ。
解説が長引いた後の詰碁特訓。
いつの間にか17時を回っています。
他の人と約束しているので17時50分
には日本棋院を出たいところです。
『囲碁強いよ』とか
『スペースが狭い詰碁なら解くよ』とか
『対局前日とか負けた翌日に連絡しないよ』
などと口で言っても信用されません。
行動が伴わないと信用されないです。
時間が心配ですが思い切って解くことにしました。
初手の罠は何とかクリア。
xiamojii(囲碁棋士)先生と話すのは初めてですが、
これでセンスを示せたと思います。
白二手目の受けがしぶとい。
黒の三手目がポイントです。
黒の三手目がポイントですが全然解けません。
どう打っても白を仕留めることができないんです。
ここで
『解けません。時間もありません。
正解を教えてください』
と言って頭を下げるのが
社会人には正解なのはわかっています。
しかし碁打ちとしては最悪の選択。
考えてもわからない場合は
しらみつぶしに考えるのが碁打ちです。
心が折れそうなので、
『もし解けなかったら広瀬先生の笑顔が消える』
と暗示をかけて気合を入れなおしました。
でも、しらみつぶしに考えても白は死にません。
心が折れそうになったので
『もし解けなかったらxiamojii(囲碁棋士)先生が
広瀬七段の問題は解くのに
俺の問題は解けないって言うのか?!』
と怒り出すと暗示をかけなおしました。
時間はどんどん迫ってきます。
仕方がないので
『解けなかったら隕石が落ちてきて
人類が滅亡する』
と自己暗示をかけました。
そうすると死角に潜んでいた正解を発見!!
解けたときは本当にうれしかった。
人類滅亡を避けることができたのだから。
時間はちょっと過ぎているので
急いで棋院を後にしました。
待ち合わせには4分遅刻。
会った瞬間
『ごめんなさい』と謝ると
『顔が死んでるけど大丈夫?
体調悪そうだから他の日にしようか??』
とかなり心配されました。
精神的にはかなりしんどいですが、
一応大丈夫そう。
飲んでいても
この問題が思い浮かぶので
会話が楽しめません。
しばらく解かない間に、
僕は『難しい詰碁アレルギー』になってしまったみたい。
体調はかなり悪いです。
翌朝は詰碁を無限に
解かされるという悪夢で起床。
汗びっしょりで気持ち悪かったです。
冷房を下げて二度寝を試みても
悪夢の余韻で眠れません。
疲労困憊で原稿を書く元気はありません。
ツイッターを更新するのが精一杯でした。
背中がバキバキなのでマッサージ屋へ
出費がかさみます。
翌日会った人にも
『顔色がかなり悪いけど大丈夫?』
と心配されました。
でも後悔はありません。
二人の棋士と想像以上に仲良くなれたから。
もし願いが叶うなら
『あの人も碁打ちで仲間。
だから仲よくしよう』
と思っててほしい。
他の人が創作した詰碁も紹介してあげよう。
と思っていないことを祈っています。
神様がいればありがたいです。
最後に有料部分で
この詰碁の正解を載せます。
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