藤沢里菜女流本因坊を紹介します
プロの対局を楽しむのは難しい。
盤面だけを見ていても対局者の意図をくみ取るのは難しいから。
だから対局者のことを紹介することで
囲碁の対局を楽しんでもらおうっていう記事です。
ルールがわからない人も対局を楽しんでください。
藤沢女流本因坊の碁を初観戦
2023年の12月9日に十段戦本戦、
孫喆七段VS藤沢里奈女流本因坊戦を観戦しました。
解説は孫七段の奥さんで藤沢女流本因坊の盟友である
星合志保三段にお願いしました。
藤沢女流本因坊の対局を観戦するのはこれが初めて。
観戦記用に取材したネタをここで紹介します。
祝☆星合三段バースデー
6年前、藤沢本因坊が星合三段の誕生日を祝った。
藤沢女流本因坊は普段よりも高めお店を予約。
最高の仲間と最高の食事を楽しんだ
ところまでは完璧だった。
ここからは敬称も省略する。
お会計の時、藤沢は財布を忘れたことに気づく。
直前に参加していたおかげ杯の会場、
三重県伊勢市に忘れてしまったのだ。
緊急事態にかなり焦る星合。
『どうりでカバンが軽いと思った♪』
と笑顔の藤沢。
星合は『何度財布を忘れたらこのように平然とできるのだろうか』
と驚いたという
って感じで最終譜が始まる。
『お店までどうやって来たの?』
とか
『藤沢の財布ってそんなに重いの?』
とか、いろいろ疑問がわくけど全部書くと
囲碁のことを書けなくなってしまうので切り上げた。
正確にヨセる『ポンコツ』
囲碁っていうのは打つ人の
性格とか性質を反映するのが一般的だ。
この法則は藤沢には当てはまらない。
盤外では自他共に認める『ポンコツ』
しかし盤上では冷静沈着で正確無比なのが藤沢である。
VS孫戦は藤沢がやや優勢で終盤を迎えた。
形勢が微差な場合、相手にチャンスを与えずに逃げ切るのは困難だ。
AI(人工知能)で調べると相手に逆転の
チャンスを与えてしまうことが多い。
孫がミスしたわけでもないのに藤沢は隙を与えず逃げ切った。
正確無比なヨセだけでも驚くに十分である。
しかし
盤外では財布や鍵、パソコンなど様々なものを忘れる人が
相手にチャンスを与えずに逃げ切る
というのは意外過ぎて想像できないのだ。
このギャップが藤沢最大の萌え要素なのである。
僕は囲碁関係者で対局相手に会う可能性もある。
だからどちらを応援しているかを表明できない。
しかしこの文章を読めばどちらを応援しているか明らかだろう。