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【CS優勝】キマイラ雑記【全文無料】



はじめに

福岡で遊戯王をやっているいごまゆと申します。
前回から約半年ぶりの投稿になります。

今回は2024/2/10・2/11に行われたkintaCSで使用した【キマイラ】デッキについてご紹介したいと思います。この2日間で個人戦、チーム戦が行われましたが通算で個人戦績11-1、準優勝と優勝といった好成績を残すことができました。

個人戦では様々なデッキに柔軟に立ち回って勝つことができ、チーム戦では炎王スネークアイに対しても1本目先攻後攻2回ずつで全てのマッチを取ることができたのでスペックの高さを感じました。

このnoteでは新弾(LEGACY OF DESTRUCTION)によって強化された部分と、新しくできるようになった展開などメインにお話しようと思います。前回【ホルスキマイラ】というデッキで【キマイラ】のベースの部分は紹介しておりますのでテーマ内のカード効果を確認されたい方や基本的な動きをご覧になりたい方は以下のnoteをご参照ください。略称なども前回記事のものを引き続き使用します。

新規に追加されたカード

新弾で登場したことで【キマイラ】に大きな影響を及ぼしたカードは以下の2枚になります。

幻惑の見習い魔術師(以下幻惑)

幻想魔族における万能サーチモンスターです。これまでホルスの採用で補ってきた初動の安定性の課題が一気に解消されました。また幻惑のレベルが6であることが大きく、後ほど紹介するランク6を使った動きが可能になり先攻展開に幅ができました。
さらに自身で特殊召喚が可能なモンスターであるため、後攻で盤面を捲りに行く際に召喚権を温存したままガーディアンキマイラを出すことが可能になった点も大きいです。

原罪のディアベルゼ(以下ディアベルゼ)

幻惑より先に追加が決定していた幻想魔族モンスターです。特に②の効果により相手は魔法、罠を伏せないと使用することができず、こちらの増殖するG等の手札誘発や、結界像を蘇生しようとするキマイラの効果に指名者を打てないという点が大きいです。また2本目以降では超融合や拮抗勝負の発動も許さないため、作った盤面が崩されにくくなりました。神碑相手の時に出した影響も大きく、伏せたカードをことごとく破壊していくことも可能です。また今回はディアベルゼを特殊召喚するための罪宝カードとして「微睡の罪宝-モーリアン」を採用しています。

微睡の罪宝-モーリアン(以下モーリアン)

基本的にはディアベルゼが手札にある(サーチした)際にベアトリーチェでこのカードを墓地に送り特殊召喚を可能にします。加えてレベル5以上の幻想魔族が場にいる場合に自身をセットできる効果があるので1妨害となります。自分のターンにセットして妨害とするか、相手ターンにセットしてディアベルゼを起動するかは状況に応じて決めます。

展開について

キマイラの融合体と幻惑がいずれもレベル6であるため展開にベアトリーチェを用いることができるようになりました。そのため基本的にはバフォメットの2枚サーチで制約がつく前にベアトリーチェを出すことができるかを考えます。

1枚初動での展開は以前と変わりないので割愛とします。先の記事をご参照ください。また以下の展開についても自分で考察したものであるため最適解ではない場合もあります。

・幻惑+チェーン

盤面
ベアトリーチェ+バフォメット+ディアベルゼ+合成獣融合

墓地
コアトル+ミラーソード+相手ターン結界像(またはモーリアン)

※ベアトリーチェ効果はエンドフェイズ発動の方が良いです。

ベアトリーチェが成立するのであれば後は手札を見て足りないカードを墓地に送って似たような展開を目指します。ベアトリーチェで相手ターンにもデッキから墓地に送れるので相手の展開に合わせた結界像による妨害はほぼ標準装備です。なお妨害と記載していますが盤面に融合のキマイラがいないためミラーソードとコアトルの発動条件は相手ターン開始時点では満たしていません。そのためキマイラ蘇生効果で結界像、それにチェーンする形で融合バフォメット効果キマイラ帰還として盤面にキマイラを戻します。

自ターンで仮にニビルを打たれたとしてもベアトリーチェをチェーンしてタオを落とすことで盤面にディアベルゼ蘇生、墓地のキマイラ、融合バフォメットの蘇生、帰還効果とガーディアンキマイラで盤面は回復するのでニビルはむしろ打たれたら1ハンデス増えたくらいに考えています。展開の途中に関してはこの初手に限らずミラーソードを優先権で先にリリースするよう意識しておくことでデッキからバフォメットの着地はいつでも間に合います。(ニビルにチェーンしてミラーソード効果だと出したバフォメットがそのまま墓地に行くためサーチができない)

・幻惑+ガゼル

盤面
ベアトリーチェ+キマイラ+ディアベルゼ+ミラーソード+合成獣融合+モーリアン

墓地:コアトル+相手ターン結界像

モーリアンが必要になる展開です。キマイラが墓地に置けていないところは不満(相手ターン即座に結界像を出す選択肢を取れない)ですが逆に盤面に残っていることで先の展開とは違いコアトルとミラーソードが使える状況になっています。

・ガゼル+チェーン

盤面:ベアトリーチェ+融合バフォメット+ディアベルゼ+合成獣融合

墓地:ミラーソード+コアトル+相手ターン結界像(モーリアン)

ガゼルで幻惑をサーチして似たような盤面を作る展開です。同様に組み合わせ初動であれば基本的にベアトリーチェ成立から動けます。

・ドロール下での合成獣融合回収

幻惑+融合またはパッチワーク

盤面
ベアトリーチェ+(ミラーソード)+合成獣融合
※ミラーソードはパッチワークにドロール発動の場合追加不可

ベアトリーチェで合成獣融合を落としそのままサルベージするルートです。融合と素引きと幻惑ならドロールを意識する場合は幻惑からコアトルを経由せずに直接ミラーソードをサーチしておくことでそのまま召喚しておいて相手ターンにバフォメットに変換可能です。

・トレミスM7の活用

キマイラ種族(悪魔獣幻想)のメタカードを採用している場合、これまでベアトリーチェを出していた盤面でトレミスを出すことで融合バフォメットで墓地に送れる任意のカードを回収できます。

基本的には墓地からキマイラで盤面に蘇生可能であるため、手札誘発として機能するメタカードを採用する際に有力となります。今だと新弾で追加されCSでも話題の【天盃龍】メタとしてクリフォトンの回収が有力でしょうか。

とはいえ後攻を取っての1キルするのみでなく先攻展開の研究も進んでいるようなので今後の構築の動向次第と考えます。

その他構築の変更点

・ミラーソード2枚

キマイラにおける優秀な1枚初動であり、墓地にあってもモンスター効果無効のおまけ付きとデッキの核となるカードの1枚ですが、今回の使用レシピでは2枚の採用としています。理由はいくつかあり先日思いつくものをまとめてツイートしていましたのでこちらをご参照ください。

3枚あって困るカードではありませんが、幻惑の追加で初動札の総数が増えたのであれば残りの手札に欲しいのは手札誘発や融合魔法になるため40枚に絞る利点も大きく、実際に回しての不都合もなかったので追加は今のところ検討していません。ちなみに【ホルスキマイラ】の時は真血公でデッキから捲れる確率も上げる必要があったためフル採用でした。

・融合バフォメット2枚

前回ホルスキマイラ投稿時点では1枚でしたが、直後から変更し2枚です。幻惑の追加で幻想魔族を混ぜて融合するケースが多く、雑に融合バフォメットを出すこともあります。キマイラ除外で墓地のモンスターを蘇生しつつコストで除外したキマイラをそのまま帰還させる動きも単純ながら強いですが、不用意にカードを墓地に送ってリソース切れしないようにすることだけは注意が必要です。

・幻想魔獣キマイラの不採用

エースモンスターのような顔してますが1度も出したことがなく不採用とされたカードです。しかしながら現環境では【天盃龍】にヴァレルエンドが採用されているということで、それに対して現構築のキマイラは回答を持たないため出番があるのではないかと検討しています。道中に何かヴァレルエンドの無効効果を使わせることができるアクションが見つけられるか次第です。

・カオスアンヘルの採用

幻惑+ミラーソードの組み合わせで出せるようになり、光闇素材であるため強固な耐性に加え結界像へ戦闘破壊耐性を付与できて噛み合ったカードです。とはいえ召喚権込みでミラーソードの効果を放棄してまで出すかたちになるのでアンヘルの後にタオやバフォメットでミラーソードを蘇生して通常の展開に持ち込めるか等、選択肢とするための敷居は高いと感じています。


各種誘発への耐性

・増殖するG:○

ミラーソードはバフォメット着地で2枚サーチしてエンド、融合はキマイラ着地で止まると相手はG発動で-1ドローで+1エンドハンデスで-1と結果手札が1枚減るかたちになるため、かなりGでの止まりどころは用意されているデッキです。私自身対面に関わらずGが通ったという理由だけで負けになるのが嫌いであるためこのデッキの選択理由として大きいです。

・灰流うらら:×

どこに打たれても痛く特に合成獣融合をサーチしないと始まらない手札だと即詰みもありえます。とはいえベアトリーチェの展開で紹介した墓地に落として拾う選択肢があるので通常の融合があるだけでもなんとかなる手札の組み合わせが生まれた分マシになりました。

エフェクトヴェーラー・無限泡影:△

どちらもミラーソード後のバフォメットが当てどころになるカードです。ただこの2枚に関しては前もってキマイラか融合バフォメットを盤面に置いて墓地のコアトルで対象無効にできる状態を作ってかわすことができます。

・原始生命態ニビル:○

5体以上の召喚・特殊召喚をするので相手としても打てない対戦はなくこちらの盤面を更地にできます。しかしながらキマイラのエンド1ハンデスと加えて後手4枚スタート、墓地にキマイラ蘇生効果とバフォメットの帰還効果、セットカードに合成獣融合と潤沢なリソースを用意されている、トークンの打点が高くなりがちで且つ名称が被らないガーディアンキマイラ用の素材になる等見た目以上に効果は薄いんじゃないかなと感じてます。

・ドロール&ロックバード:×

サーチを多用する見た目通り致命的に痛いカードです。合成獣融合が初手にあるなら幻惑からコアトルを経由せずにミラーソードを直接サーチして召喚できるようにする、ベアトリーチェで合成獣融合は確保できるようにする等ドロールがある前提で変えることのできる動きは若干あります。私自身やってしまうのですが相手ターンにミラーソードを使う場合必ずドローフェイズにする必要があり、スタンバイフェイズ以降にバフォメットのサーチをしてしまうとドロールを受けた場合ガーディアンキマイラごと使えなくなってしまいます。お互いにサーチできなくなるので相手としても打ちづらい可能性はありますが。

DDクロウ:△

墓地の合成獣融合を拾おうとした時に刺さり、融合1枚のみの展開の場合、相手ターンの妨害がなくなることもあります。ケアらしいケアはないですが合成獣融合が複数キープできる場合も多いので致命傷になるかはともかく、除外するべきカードが相手からも分かりやすいのでメタとしては使いやすそうです。

おわりに

以上キマイラのご紹介でした。新規の情報が出て盛り上がった割に結果の出てないデッキとなっていましたが今回2日間のCSで両日とも良い結果が残せて良かったです。ご覧になってのご質問あればリプでもDMでも分かる範囲でお答えします。

・宣伝

私いごまゆ4/13(土)に3人チーム戦を開催させていただくこととなりました。

16チーム程度での開催を予定しております。詳細は後日公開させていただきますが、よろしければ参加をご検討いただけますと幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

以下何もありませんが良ければ投げていってください。次回また書くモチベになります。

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